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【発達障害129名にアンケート】新生活の仕事、不安だったことは?

目次
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4月の入社や異動、就職・転職などで新生活が始まる時期は、期待と同時に不安を感じやすいものです。

特に発達障害のある方の中には、「仕事についていけるだろうか」「職場の人間関係は大丈夫だろうか」と悩む方も少なくありません。

そこで今回は、発達障害のある129名を対象に、新生活を迎えた時に仕事でどのような不安を感じたかをアンケート調査しました。

あわせて、実際に働き始めてからしんどかったことや、不安への対処法についても聞いています。

アンケート概要

アンケート概要

調査内容:「新生活の仕事の不安」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年03月05日~2026年03月18日
調査人数:129名(男性62名 女性67名)
年代:10代(1名)・20代(32名)・30代(62名)・40代(25名)・50代(8名)・60代以上(1名)

■ 質問事項
  1. 年齢を選択してください。
  2. 性別を選択してください。
  3. 診断名を教えてください。
  4. 新生活を迎えた時、仕事で不安を感じたことはありますか?
  5. 新生活を迎えた時、仕事で一番不安だったことは何ですか? 必
  6. 具体的にどんな場面で不安を感じましたか?
  7. その不安に対して、どのように対処をしましたか?
  8. 実際に働いてみて、「一番しんどかったこと」は何ですか?
  9. 具体的なエピソードがあれば、教えてください。

回答者の診断名の内訳

回答者の診断名の内訳
■ 診断名を教えてください。
  1. とても不安を感じた 63票(48.8%)
  2. 不安を感じた 58票(45.0%)
  3. あまり不安を感じなかった 7票(5.4%)
  4. 不安は感じなかった 1票(9.8%)
※小数点第2位以下は四捨五入

今回のアンケートでは、回答者129名のうち、もっとも多かったのはADHD(注意欠如・多動症)で70.5%(91票)でした。

次いで、ASD(自閉スペクトラム症・広汎性発達障害)が17.8%(23票)、ADHD+ASD(併存)が11.6%(15票)という結果でした。

新生活の仕事に不安を感じた方は9割以上

新生活の仕事に不安を感じた方は9割以上
■ 新生活を迎えた時、仕事で不安を感じたことはありますか?
  1. とても不安を感じた 63票(48.8%)
  2. 不安を感じた 58票(45.0%)
  3. あまり不安を感じなかった 7票(5.4%)
  4. 不安は感じなかった 1票(0.8%)
※小数点第2位以下は四捨五入

新生活を迎えた時、仕事に「とても不安を感じた」と答えた方は48.8%(63票)、「不安を感じた」と答えた方は45.0%(58票)でした。

合計すると、93.8%(121票)の人が新生活の仕事に不安を感じていました。

最も多かった不安は「職場の人間関係」

最も多かった不安は「職場の人間関係」
■ 新生活を迎えた時、仕事で不安を感じたことはありますか?
  1. 職場の人間関係 57票(44.2%)
  2. 仕事についていけるか 38票(29.5%)
  3. 体調・メンタルの維持 12票(9.3%)
  4. 評価・期待に応えられるか 11票(8.5%)
  5. 職場・社風に馴染めるか 8票(6.2%)
  6. 不安に感じたことはない 2票(1.6%)
  7. 十分な収入を得られるか 1票(0.8%)
※小数点第2位以下は四捨五入

新生活の仕事で不安に感じたこととして最も多かったのは、「職場の人間関係」44.2%(57票)でした。

次いで、「仕事についていけるか」29.5%(38票)が多く、新しい環境の中で、周囲とうまく関われるか、業務をこなせるかに不安を抱える方が多いことが分かります。

そのほか、「体調・メンタルの維持」9.3%(12票)、「評価・期待に応えられるか」8.5%(11票)、「職場・社風に馴染めるか」6.2%(8票)と続きました。

新しい職場では、仕事内容そのものだけでなく、人間関係や環境への適応、心身の負担まで含めて不安を感じているようでした。

新生活の仕事|不安エピソード

職場の人間関係
人の話しの腰を折ってしまうことも多く、空気を上手く読ないため、失礼な言動をとってしまい、職場で孤立しないかという不安
職場の人間関係
疲れていたり、慣れない場所で集中しなければならない時、まわりの雑音が気になって目の前のことに集中して取り組むことが難しいのではと感じました。
仕事についていけるか
OJTで仕事を教えてもらったが、1回聞いても覚えられない、理解できないことが多く、またマニュアルを見ながらやってみてもミスや抜け漏れが多くあり、不安に感じた。
仕事についていけるか
大学在学時も授業についていくのがやっとだったため、会社となると失敗が許されないイメージが強く、プレッシャーが倍になってのしかかって来た。
職場の人間関係
人の気持ちに寄り添いにくいといわれていたので、気づかない間に相手を怒らせているのではと気にしていた
職場の人間関係
注意されるのが苦手で何かミスをしたとき怒られるのが怖かったです。一度怒られたら関係修復をできたことがないです。
評価・期待に応えられるか
この障害の特徴としてもある、第一印象だけやけに良く受け取られてしまい次第にボロが出て組織で浮くというパターンをアルバイト時代から何度も繰り返して来ていたので、とても不安でした。

寄せられたコメントを見ると、新生活の仕事の不安は、仕事を覚えられるかどうかだけでなく、職場の人間関係にうまくなじめるかにも大きく向いていることが分かります。

また、ミスをしたときに怒られることへの怖さや、周囲の期待に応えられるかへのプレッシャーを感じている方もいました。

発達障害の特性による集中のしづらさや対人面の不安が、新しい職場での不安を強めていると考えられます。

その不安にどう対処した?

職場の人間関係
よく顔を合わせる人の場合、話下手で悪気なく変なタイミングで合いの手を入れてしまう癖がある事を事前に伝えて対処しています
仕事についていけるか
業務中にメモを取り、家に帰って内容をさらにわかりやすくまとめる
仕事についていけるか
極限まで分かりやすくした自分専用のマニュアルを作った。また、先輩や上司に、自分はミスや抜け漏れが多いため、初めの方はある程度時間を掛けて仕事をしたい旨を伝えた。
評価・期待に応えられるか
面接で正直に自分の得意だけでなく不得意を申告させていただきました。
正直不得意の方が多いし、綺麗な言葉に置き換えるのも大変なものもありますが、自分を知った上で雇っていただく方がお互い時間の無駄にならないかなと思いそうしました。
職場の人間関係
メモを取り復唱を徹底することで、指示の誤解や聞き忘れを防ぎました。
職場の人間関係
職場に対しては、曖昧な指示ではなく具体的な指示をお願いしたことや、口調の強度の調整などをお願いしました。
職場の人間関係
自分が嫌われているということを被害妄想的に信じてしまう悪癖があったので少しずつ自分の頭の中でそれを否定し続ける癖をつけて認知の歪みを矯正していきました。また、そもそも嫌われていたところで自分に実害があるのかという考えも持てる様になり、数年経って気が付けば人との関わりへの恐怖感がなくなっていました。

コメントからは、不安への対処として、メモやマニュアルで仕事を整理する工夫と、苦手なことを職場に伝える工夫が多くみられました。

また、人間関係の不安に対しては、自分の話し方の癖を事前に伝える、具体的な指示をお願いする、復唱して認識のずれを防ぐといった対策がみられました。

新生活で感じた不安と、実際にしんどかったことにはギャップがあった

新生活で感じた不安と、実際にしんどかったことにはギャップがあった
■ 新生活を迎えたあと、実際にしんどかったことは何ですか?
  1. 職場の人間関係がしんどかった 53票(41.1%)
  2. 体調・メンタルを維持するのが難しかった 25票(19.4%)
  3. 仕事についていけなかった 19票(14.7%)
  4. 評価・期待のプレッシャーが大きかった 14票(10.9%)
  5. 職場・社風に馴染みにくかった 10票(7.8%)
  6. 特になし 5票(3.9%)
  7. 収入が十分だと感じられなかった 2票(1.6%)
  8. その他 1票(0.8%)
※小数点第2位以下は四捨五入

新生活を迎える前に感じていた不安では、「職場の人間関係」44.2%(57票)に次いで、「仕事についていけるか」29.5%(38票)が多く挙がっていました。

一方で、実際に働き始めてからしんどかったこととしては、「職場の人間関係がしんどかった」41.1%(53票)が最も多かったものの、次に多かったのは「体調・メンタルを維持するのが難しかった」19.4%(25票)でした。

この結果からは、働く前は仕事についていけるかどうかを不安に感じていた人が多い一方で、実際には人間関係や心身の負担にしんどさを感じる人が少なくないことが分かります。

つまり、始まる前に想像していた不安と、始まってから直面した大変さには、ややギャップがあったといえそうです。

実際のしんどかったエピソード

職場の人間関係がしんどかった
人の感情が読み取れない部分があるかと思えば、人の目が気になりすぎて自由に行動できず、職場にいるだけで猛烈な疲れを感じた。
仕事についていけなかった
初めてのプロジェクトでは、最初に思い描いていた進行スピードに全く追いつけず、焦りが積み重なりました。自分のペースで進めることができず、タスクに追われる日々が続いたため、かなり精神的にしんどく感じました。
仕事についていけなかった
書類の整理を任されたときに、自分の仕事のペースが明らかに遅くて周りに迷惑をかけているのではないかという不安が付きまといました。変に早く終わらせようとすると、それらそれでミスが生じてしまうためなんだか八方塞がりな気分でした。
体調・メンタルを維持するのが難しかった
過集中になりがちで、ついつい休憩をわすれてしまう。結果、終業時に疲れが一気に現れ、帰宅時、帰宅後に影響がでてしまう。(疲れて家事ができない等)
仕事についていけなかった
入社直後はうっかりミスや寝坊が目立ち、上司に何度も怒られました。
自分では気をつけているつもりでも、どうしても抜け漏れが出てしまうのが精神的に一番しんどかったです。
職場の人間関係
初めのうちは人との距離感がつかめず、会話が続かないことに悩みました。気軽に話すことが難しく、ついつい一人で黙々と作業をしてしまっていましたが、上司や同僚が少しずつ接し方を教えてくれ、だんだんと自分なりにうまくコミュニケーションが取れるようになったのが救いでした。

寄せられたコメントを見ると、実際にしんどかったこととして多かったのは、職場の人間関係、仕事についていけないこと、体調やメンタルの負担でした。

特に、周りの目が気になって疲れやすく、職場では仕事そのものだけでなく、人と関わること自体が大きな負担になっていました。

仕事については、思ったように作業が進まない、周りよりペースが遅い、急ぐとミスが増えるといった悩みも多く見られ、自分のペースと職場で求められるスピードの差に苦しんでいる様子でした。

一方で、上司や同僚が接し方を教えてくれたことで、少しずつ働きやすくなったという声もありました。

このことから、実際のしんどさは本人の努力だけで解決するものではなく、周囲の理解やサポートがあるかどうかも大切だと分かります。

新生活の仕事の不安は、人間関係と仕事についていけるかが中心だった

新生活の仕事に対しては、9割以上の人が不安を感じていたことが分かりました。

中でも多かったのは、職場の人間関係と仕事についていけるかという不安です。新しい環境では、仕事内容そのものだけでなく、周囲とうまく関われるか、失敗せずに働けるかを心配する方が多いことが分かりました。

また、実際に働き始めてからしんどかったことをみると、職場の人間関係は不安・しんどさの両方で最も多く挙がっていました。

一方で、事前には「仕事についていけるか」を不安に感じていた人が多かったのに対し、実際には体調・メンタルの維持に苦労した方も目立ちました。

寄せられたコメントからは、空気を読むことへの苦手さや、注意されることへの怖さ、ミスや抜け漏れへの不安などが背景にあることも見えてきました。

その対処法としては、メモを取る、自分専用のマニュアルを作る、苦手なことを事前に伝える、具体的な指示をお願いするといった工夫がみられます。

新生活の仕事の不安は、本人の努力だけで解決できるものではありません。

人間関係への不安や、仕事についていけるかという不安を一人で抱え込まず、自分に合った工夫や周囲への相談を取り入れることが、無理なく働き続けるための大切なポイントだといえそうです。

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