高次脳機能障害の方に向いている仕事とは?働き方・支援制度をわかりやすく解説
- 結論:高次脳機能障害でも仕事はできる?
- 高次脳機能障害とは?
- 高次脳機能障害の方が仕事で感じやすい困りごと
- 業務ミスや抜け漏れが起きやすい
- 仕事の段取りを組んだり優先順位をつけたりするのが難しくなる
- 感情のコントロールが難しく、コミュニケーションに影響が出る
- 身体だけではなく脳が疲れやすくなる
- 周囲の理解が得られず、「怠けている」と誤解されやすい
- 高次脳機能障害の方に向いている働き方・環境
- 時間や勤務日数を調整できる
- 静かで刺激の少ない職場環境
- ルールや手順が明確な業務内容
- 特性への理解があり、配慮がある職場環境
- 高次脳機能障害の方に向いている仕事
- 高次脳機能障害の方に向いていない仕事の特徴
- 臨機応変さ・瞬時判断を求められる
- マルチタスク・変化が多い
- 働く前に知っておきたい就職支援機関
- 就労移行支援:働く準備から職場定着までサポート
- 就労移行支援manaby(マナビー)について
- ハローワーク(障害者専門窓口):障害者向け求人や就職相談ができる
- 地域障害者職業センター:働くための悩みを専門スタッフに相談できる
- 就労継続支援B型:体調に合わせて軽作業から働ける
- 高次脳機能障害の方が生活のために利用できる支援・手当
- 生活や就労を支援する「障害福祉サービス」
- 働き方の配慮や就労支援につながる「障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)」
- 収入が減ったときの生活を支える「障害年金」
- 経済的に困った時に最低限の生活を守る「生活保護」
- 高次脳機能障害の方が働くまでのステップ
- まずは相談から、自分に合った働き方を一緒に探していこう
高次脳機能障害の方が仕事をする際に、集中力や記憶力の低下、感情のコントロールの難しさ等の症状に悩む方は少なくありません。
しかし、自分に合った働き方を見つけたり、支援制度を利用することで、安心して働ける可能性が広がります。
本記事では、高次脳機能障害の方が抱える困りごとや、どのような仕事や職場環境がおすすめなのかを詳しく解説します。また、就労をサポートする支援機関や制度についても紹介します。
この記事のまとめ
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● 高次脳機能障害とは事故や病気による脳の損傷によって、記憶・注意・思考などの機能が低下する状態。特性に合わせた環境調整や支援が重要
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● 向いている働き方・仕事の特徴手順が明確でルーティン化しやすく静かな環境や勤務時間の調整ができる職場は、負担を抑えながら働きやすい傾向がある
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● 支援制度を活用することが安定就労のポイント就労移行支援やハローワーク、障害年金などの制度を活用することで不安を減らしながら自分に合った働き方を見つけやすくなる
結論:高次脳機能障害でも仕事はできる?

この章のポイント
- ● 高次脳機能障害があっても支援や配慮があれば就労は可能
- ● 自分の特性を理解し、合った働き方を選ぶことが重要
- ● 業務内容や環境の調整が長く働き続けるための鍵になる
高次脳機能障害の方でも、自分に合った支援や環境を整えることで仕事をすることは可能です。
それには、まず自分の特性に合った働き方を見つけることが重要です。個々の特性に合わせて職場環境や仕事内容を調整することで、安心して働くことが可能になります。
高次脳機能障害とは?

この章のポイント
- ● 脳の損傷によって認知機能が低下する状態
- ● 外見から分かりにくく、仕事や日常生活で困りごとが生じやすい
- ● 主な症状には、記憶障害・注意障害・遂行機能障害などがある
- ● 就労では、症状に応じた配慮や環境調整が重要
高次脳機能障害とは、事故や病気による脳の損傷によって、記憶、注意、思考などの能力が低下する状態を指します。
仕事においては、理解力や集中力の低下が影響するため、適切な支援や環境調整が重要です。
主な病状には、以下のようなものがあります。
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1. 記憶障害 新しい情報を覚えたり、過去の出来事を思い出すことが難しくなる。
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2. 注意障害 集中力が続かない、または注意を払うべきことに気づかないことがある。
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3. 遂行機能障害 計画を立てる、問題を解決する、物事を順序立てて行う能力が低下する。
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4. 社会的行動障害 感情のコントロールが難しくなり、対人関係に問題を生じることがある。
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5. 認知障害 判断力や理解力が低下し、複雑な情報の処理が困難になる。
出典:国立障害者リハビリテーションセンター「高次脳機能障害を理解する」
高次脳機能障害の方が仕事で感じやすい困りごと

この章のポイント
- ● 記憶・注意・遂行機能の低下がミスや混乱につながることがある
- ● 脳の疲労が蓄積しやすく、見えない負担を抱えやすい
- ● 外見から分かりにくいため、周囲の理解が得にくい場合がある
ここでは高次脳機能障害の方が仕事で感じやすい困りごとを5つ紹介します。
業務ミスや抜け漏れが起きやすい
記憶障害(集中力や記憶力の低下)によって、業務に影響を及ぼすことがあります。例えば、指示された内容を途中で忘れてしまったり、複数の作業を同時に進めようとして混乱してしまったりすることがあります。
その結果、確認漏れや入力ミス、やるべき作業を忘れてしまうといったトラブルが起きやすくなります。
仕事の段取りを組んだり優先順位をつけたりするのが難しくなる
高次脳機能障害の症状の1つである遂行機能障害によって、仕事の進め方を考えることが難しくなる場合があります。例えば、複数のタスクがあると、「どれから手をつければいいのか分からない」「急ぎの仕事を後回しにしてしまう」といったことが起こりやすくなります。その結果、作業が思うように進まず、業務全体の効率が低下したり、重要な作業に手が回らないことが生じることがあります。
また、予定していた流れが崩れた時や、予期しない変更への対応も「どう立て直せばいいか分からない」と難しく感じることがあり、これがさらなるストレスや不安に繋がる場合があります。
感情のコントロールが難しく、コミュニケーションに影響が出る
高次脳機能障害の症状の1つとして、感情のコントロールが難しくなることがあります。
例えば、仕事が思うように進まない時に強い不安や焦りを感じやすくなったり、些細なことに過剰に反応してしまったりすることがあります。その結果、自分では意図していなくても、言い方がきつくなったり、感情的に見えてしまい、同僚や上司の誤解が生じやすくなります。
身体だけではなく脳が疲れやすくなる
高次脳機能障害があると身体だけではなく、考えたり集中したりすることによる「脳の疲労」が溜まりやすくなります。
そのため、日常的な業務を行う中で、集中力や注意力が続かず、1つの作業を終えるだけでも、通常よりも多くの時間や労力を要することがあります。
周囲の理解が得られず、「怠けている」と誤解されやすい
高次脳機能障害は外見からは分かりにくく、集中力や記憶力の低下、感情のコントロールの難しさといった症状が、時に「怠けている」や「やる気がない」と周囲に理解されにくいことがあります。
例えば、会話の内容をすぐに忘れてしまうことや、指示されたタスクを順序立てて実行するのが難しいことがあります。。また、注意力が散漫になり、ミスが多くなることも誤解の原因となることがあります。
高次脳機能障害の方に向いている働き方・環境

この章のポイント
- ● 勤務時間の調整や刺激の少ない職場は働きやすさにつながる
- ● 手順が明確な業務は混乱を防ぎやすい
- ● 特性への理解や合理的配慮がある職場かどうかが大きな判断基準になる
高次脳機能障害の方に向いている働き方・環境を4つ紹介します。
時間や勤務日数を調整できる
高次脳機能障害の方は、身体だけではなく脳の疲労の疲労を感じやすい傾向にあるため、勤務時間や日数を柔軟に調整できる働き方が向いています。
例えば、時短制度やフレックス制度のある会社を選んだり、パートタイムであれば週3日など少ない日数から働くことができ、体調にあわせて働くことが可能になります。
静かで刺激の少ない職場環境
高次脳機能障害の方にとって、静かで刺激の少ない職場環境は重要です。
例えば、従業員が少ない小規模なオフィスや、静かな雰囲気で集中しやすい図書館など、またリモートワークは、自宅など自分が落ち着く場所を選んで作業することができるため、刺激をコントロールしやすいです。
こうした環境では、集中力を保ちやすく、自分のペースで仕事を進められるため、高次脳機能障害を持つ方に適しています。
ルールや手順が明確な業務内容
高次脳機能障害の方には仕事の流れややり方がはっきり決まっている業務が向いています。例えば、データ入力、製品の検品・梱包、ファイリング作業などは、手順が決まっており、一度覚えれば繰り返し行うことができます。こうした業務は予測可能で安定した作業環境で、集中力を維持しやすく、ストレスも軽減されるため、適した業務内容といえるでしょう。
特性への理解があり、配慮がある職場環境
高次脳機能障害を持つ方が安心して働くためには、特性に対する理解があり、適切な配慮が行われている職場環境が重要です。
例えば、次のような配慮がある職場では、働きやすくなります。
- 柔軟な働き方が可能である
- 静かで刺激の少ない職場環境が整っている
- 業務内容がルールや手順が明確に定められている
- 定期的な面談の機会が設けられており、不安や相談を共有しやすい
特に障害者雇用では、支援体制や配慮が制度として整っており、安心して働ける環境が整えられています。
| 雇用形態 | 特性への配慮 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 一般雇用 | 法的義務なし | 業務内容や指示が柔軟・曖昧で、個別配慮がされにくい場合もある |
| 障害者雇用 | 法的義務あり(障害者差別解消法) | 業務内容が明確で、面談やサポート体制が整っている |
ただし、障害者雇用は一般雇用と比べて給与水準や業務内容、キャリアアップなどの条件が異なることが多いので、事前に確認しておくことが大切です。
高次脳機能障害の方に向いている仕事

この章のポイント
- ● ルーティン業務やマニュアル化された作業は取り組みやすい傾向
- ● 在宅や時短など柔軟な働き方ができる職種も選択肢になる
- ● 大切なのは職種名よりも「自分の特性に合った環境かどうか」
前章で紹介したような働き方・環境を実現しやすい仕事の中から、高次脳機能障害の方に向いていると考えられる仕事を取り上げます。
- ルーティン化された日々の業務
- 明確な手順のある業務内容
- 静かで刺激の少ない職場環境
- 柔軟な勤務時間や勤務日数の調整が可能
- 自分の体調やペースに合わせて働ける環境
これらは、全ての高次脳機能障害の方に以下が適職というわけではありませんが、高次脳機能障害の方が比較的働きやすいと感じやすい傾向のある仕事を中心に紹介しています。
ご自身の体調や特性に照らし合わせながら、参考の一つとして読んでみてください。
具体的な仕事例
| 仕事の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 一般事務・データ入力など | 明確で一貫した作業内容で、複数人で働く場合が多いため、ダブルチェックなどのサポートが受けられる。 |
| 清掃業務・備品管理など | 担当する場所や作業手順など、作業内容が決まっている。 |
| 軽作業(製造業のラインの組み立てや検品、ラベル貼りなど) | 一定の手順を繰り返す業務。スケジュールに従って動くため、安心して働くことができる。視覚的な指示やマニュアルが整備されていることが多い。 |
| 図書館や博物館の補助職 | 静かで落ち着いた環境で働けるため、常務に集中できる。 |
| IT分野でのコーディングやプログラミング | 外部の刺激を受けにくいので、注意力が分散しやすい方でも集中しやすい。リモートワークなどを活用して自分のペースで働くことができる。 |
| デザインやアート関連の業務 | 個人のペースで創作作業を進められる。また、自己表現を通じて達成感を得ることが可能。 |
高次脳機能障害の方に向いていない仕事の特徴

この章のポイント
- ● 瞬時の判断や即時対応を求められる仕事は負担が大きい
- ● マルチタスクや変化の多い環境は混乱や疲労につながりやすい
高次脳機能障害の方に向いていない仕事の特徴を2つ紹介します。
臨機応変さ・瞬時判断を求められる
接客業や営業職、緊急対応が求められる医療や警察などの仕事では、、予期しない事態に即座に反応することが求められます。
高次脳機能障害のある方は、情報を整理したり判断したりするまでに時間がかかる場合があるため、このように常に臨機応変な対応を求められる場面が多い仕事は、大きな負担を感じやすい傾向があります。
マルチタスク・変化が多い
高次脳機能障害がある方にとって、一度に複数のタスクを処理する能力が求められたり、突然の業務変更に迅速に対応することが必要となる仕事は、負担が大きくなりやすい傾向があります。
変化が頻発する状況では、注意力が散漫になりやすく、「どのタスクを優先すべきか」という判断が難しくなることがあります。さらに、こうした職場ではストレスが高まり、感情のコントロールが難しくなることで、さらに疲労を感じてしまう場合もあります。
その結果、ミスが増えるだけでなく、精神的な疲労感が蓄積しやすくなります。
働く前に知っておきたい就職支援機関

この章のポイント
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●
支援機関ごとに役割が違うため、目的に合わせて選ぶことが大切
✔ 就労移行支援:働く準備から就職後のフォローまでサポート
✔ ハローワーク:求人を探して応募するための窓口
✔ 地域障害者職業センター:働き方の悩みを専門家に相談できる機関
✔ 就労継続支援B型:体調を優先しながら無理なく働く選択肢
ここでは高次機能障害の方が利用できる支援機関を紹介します。
就労移行支援は、高次脳機能障害などの障害がある方が一般就労を目指すための福祉サービスです。職業訓練や面談を通じて、働くための準備から職場への定着までを包括的に支援します。
就労移行支援:働く準備から職場定着までサポート
就労移行支援manaby(マナビー)について
就労移行支援manaby(マナビー)は、高次脳機能障害などの障害がある方が「自分らしく働く力」を身につけられるようサポートしています。一人ひとりの特性や今の不安に寄り添いながら、「どんな働き方なら無理せず続けられるか」を一緒に考える支援を行っています。
- 毎日を安定して過ごすための 体調管理やストレス対処のサポート
- 自分のペースで学べる eラーニング「マナe」で PC・ITスキルを習得
- 外出が不安なときも安心の在宅支援(※)
- 履歴書の作成・面接練習・求人探しのアドバイスなどの就職支援
- 働き始めた後も定着サポート(職場との連携・フォローあり)
「体調の波があり、働くことに不安がある」「人間関係のストレスで前の職場を辞めてしまった」という方も、就労移行支援manaby(マナビー)で今の状態に合った働き方を見つけることができます。
まずは一度話を聞いてみませんか?
ハローワーク(障害者専門窓口):障害者向け求人や就職相談ができる
ハローワーク(障害者専門窓口)では、高次脳機能障害などの障害がある方の就労支援に特化した専門窓口を設けています。
この窓口では、障害特性や個々のニーズに応じた求人情報を提供し、適切な職場環境を見つける手助けを行います。
また、就職後の職場定着に向けたフォローアップも充実しており、相談員が求職者の希望やスキルに合った求人を見つけられるようサポートします。
就労移行支援が「働く準備や訓練」を重視するのに対し、ハローワークは「実際の仕事探し・応募」を進める場という位置づけです。
すでに働く準備がある程度整っている方や、具体的に求人を探したい方にとって、向いています。
地域障害者職業センター:働くための悩みを専門スタッフに相談できる
高次脳機能障害を抱える方が仕事をする上で直面する悩みを相談できる場所として、「地域障害者職業センター」があります。
専門スタッフが、現在の体調や困りごと、就職の状況を丁寧に聞いたうえで、就労移行支援、ハローワーク、医療機関など、必要な支援先につないでくれます。
「どこに相談すればいいのか分からない」「自分に合った支援が知りたい」と感じている方にとって、最初の相談先としておすすめです。
就労継続支援B型:体調に合わせて軽作業から働ける
就労継続支援B型は、高次脳機能障害などの障害がある方が一般企業で働くことが難しい場合でも、無理のない形で「働く経験」を積める福祉サービスです。
個々の体調や特性に合わせて、働く日数や時間も柔軟に調整できるため、体調に不安がある方でも安心して働けます。また、事業所には支援員が常駐しており、業務内容もわかりやすく整理されているので、集中力や記憶力に不安がある場合でも業務に取り組みやすい環境が整っています。
就労移行支援が「一般就労を目指すための訓練や準備」を行う場であるのに対し、就労継続支援B型は、就職を前提とせず、体調を優先しながら働き続けることを目的とした支援です。
まずは生活リズムを整えたい方や、働くことに少しずつ慣れていきたい方に向いています。
高次脳機能障害の方が生活のために利用できる支援・手当

この章のポイント
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高次脳機能障害があっても利用できる支援・手当がある
✔ 生活を支える制度
✔ 働く準備を支える制度
✔ 収入を補う制度 - ● 困ったときは一人で抱え込まず、専門家に相談することが大切
高次脳機能障害の方が生活のために利用できる支援・手当を紹介します。
生活や就労を支援する「障害福祉サービス」
「障害福祉サービス」は、高次脳機能障害のある方が日常生活や働くことを続けていくために受けられる公的な支援制度です。一人ひとりの困りごとや生活状況に応じて、さまざまなサービスを組み合わせて利用できます。例えば、次のような支援があります。
また、障害福祉サービスには、働くことに関する支援も含まれています。
働き方の配慮や就労支援につながる「障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)」
精神障害者保健福祉手帳は、高次脳機能障害によって日常生活や仕事に支障が出ている方が、働きやすい環境づくりや支援につなげるための制度です。
高次脳機能障害は、「器質性精神障害」として、この手帳の申請対象となる場合があります。手帳を取得することで、障害者雇用枠での就職や、職場での合理的配慮を受けやすくなるほか、公共交通機関の割引や税制上の優遇など、生活面での支援が受けられることもあります。
手帳を申請するには、まず6ヵ月以上病院に通院している必要があり、その後に医師の診断書と申請書の提出が必要です。
収入が減ったときの生活を支える「障害年金」
高次脳機能障害があると、以前と同じように働けなくなったり、働く時間を減らさざるを得なくなったりして、収入が下がってしまうことがあります。そのようなときに、生活の支えとなる制度が「障害年金」です。
障害年金は、障害の程度に応じた給付を受けることができる制度で、働くことが難しい場合や、収入が大きく減った場合の生活費を補う目的で利用されます。
障害年金を申請するには、まず1年半以上病院に通院している必要があり、その後に医師の診断書と障害の状況を証明する書類が必要です。
障害年金には、障害基礎年金と障害厚生年金の2種類があります。
- 障害基礎年金:国民年金に加入していた方が対象
- 障害厚生年金:会社員など、厚生年金に加入していた方が対象
どちらを受給できるかは、初診日にどの年金制度に加入していたかによって決まります。
経済的に困った時に最低限の生活を守る「生活保護」
高次脳機能障害を抱える方が仕事を続けることは、時に経済的な困難を伴うことがあります。
そんなときに最低限の生活を保障する手段として「生活保護」があります。
生活保護は、収入が一定基準を下回る場合に国が生活費の一部を補助する制度です。
この制度を利用することで、経済的な負担を軽減し、リハビリや再就職活動に専念することが可能になります。
ただし、申請には一定の条件があるため、詳しい情報は自治体の担当窓口で確認することが重要です。
高次脳機能障害の方が働くまでのステップ

この章のポイント
- ● まずは主治医に相談し、自分が働ける状態か確認することが重要
- ● そのうえで自分の特性を整理し、合う仕事や環境を検討する
- ● 準備が整ったら、支援を活用しながら無理のない形で働き始める
まずは相談から、自分に合った働き方を一緒に探していこう

高次脳機能障害を抱えている方が、自分に合った働き方を見つけるための第一歩は、専門機関や支援サービスへの相談です。
これらの機関は、障害の特性や個々の状況に応じたアドバイスを提供し、適切な職場環境を選ぶ手助けをしてくれます。こうした相談の場を活用することで、自分に合った仕事のスタイルや職場環境を見つけやすくなり、働く上での不安を軽減することができます。
一人で抱え込まず、専門のサポートを受けながら、自分に最適な働き方を一緒に探していくことが重要です。

