就労移行支援では給料や工賃はもらえる?就労継続支援A型・B型事業との違いを解説
- 就労移行支援では給料や賃金はもらえるの?
- なぜ就労移行支援では給料がもらえないの?
- 「就労移行支援」は給料をもらう場所ではなく「就職準備の場」
- 賃金=労働の対価
- 工賃=雇用契約がない中での「作業への謝礼」
- 就労移行支援とは?どんな支援が受けられる?
- 就労移行支援の利用対象者
- 就労移行支援で受けられる主なサポート内容
- 1.生活面・体調面のサポート
- 2.職業スキルの訓練
- 3.実習・企業見学・就職活動サポート
- 4.定着支援
- 就労移行支援を利用できる期間
- 就労移行支援と就労継続支援(A型・B型)の違い
- 就労移行支援の利用料はいくらかかる?
- 収入によって異なるが、ほとんどの方は無料
- 通所中の生活費はどうまかなうの?
- 利用料以外にかかる可能性のある費用
- 就労移行支援の利用中にアルバイトはできる?
- 就労移行支援のメリットとデメリット
- 就労移行支援のメリット
- 就労移行支援のデメリット
- こんな方に就労移行支援はおすすめ
- 働きたい気持ちはあるけれど、自信が持てない方
- 長いブランクがあり、生活リズムを整えたい方
- 自分に合う仕事や職場が分からない方
- 無理なくスキルを身につけたい方
- 一人で就職活動をするのが不安・難しい方
- 就労移行支援の探し方・選び方
- 就労移行支援の探し方
- 就労移行支援の選び方
- 就労移行支援manaby(マナビー)について
- 就労移行支援を利用するまでの流れ
- 1. 近くの就労移行支援事業所を探す
- 2. 見学・相談で内容を確認
- 3. 体験利用・利用申請の準備
- 4. 個別支援計画の作成・契約
- 5. 訓練スタート
- 就労移行支援に関するよくある質問
- 就労移行支援を利用するにはお金がかかりますか?
- 障害年金や傷病手当金をもらいながら就労移行支援を利用しても問題ないのでしょうか?
- 交通費は自己負担ですか?補助制度などはありますか?
- 就労移行支援の利用中にアルバイトをしてもいいですか?
- 就労移行支援は誰でも利用できますか?障害者手帳がなくても大丈夫ですか?
- 利用を検討しているけど、まず何から始めればいいですか?
- 就労移行支援は「賃金をもらう」のではなく「就職準備の場」
- あわせて知っておきたいこと
- 「給料が必要・生活費が不安」な方へ
- 「自分はどの支援が向いているか知りたい」方へ
- 「就職に繋がるか不安」な方へ
- 利用を検討している方が次に知っておくべきこと
「就労移行支援を利用すると給料がもらえるの?」「作業をすれば工賃が出るの?」「お金はもらえないのに通う意味はあるの?」と疑問を持つ方は少なくありません。
就労移行支援は、一般企業への就職を目指すための「準備の場」として利用できる福祉サービスです。そのため、基本的には給料や工賃といった報酬は発生しません。
代わりに職業訓練や生活リズムの改善、就職活動のサポートなどを受けることができます一方で、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」などでは実際に賃金や工賃が支払われるケースもあり、制度ごとの違いを理解しておくことが大切です。
この記事では、
- 就労移行支援で賃金が発生しない理由
- 「賃金」「給料」「工賃」の違い
- 就労継続支援A型・B型との違い
を分かりやすく解説します。
この記事のまとめ
-
● 就労移行支援とは、就職に向けた準備を行う福祉サービス働くための訓練や就職活動のサポートを行う制度で、雇用契約は結ばず、原則として給料や工賃は支払われません。
-
● 給料が出るかどうかは、制度の目的と契約形態で異なる就労継続支援A型は雇用契約があり賃金が支給され、B型は雇用契約なしで工賃が支払われるなど、制度ごとに仕組みが異なります。
-
● 自分の状況や目的に合った支援を選ぶことが大切収入面・体調・就職までの距離感を踏まえ、就労移行支援・A型・B型の中から無理のない選択をすることが重要です。
就労移行支援では給料や賃金はもらえるの?

就労移行支援では給料や賃金は基本的にもらえません。通所中の活動は「労働」ではなく「訓練」とみなされ、雇用契約も結ばれません。
なぜ就労移行支援では給料がもらえないの?

この章のポイント
- ● 就労移行支援は「働いて給料をもらう場」ではなく、一般就労に向けた準備・訓練を行う制度
- ● 賃金(給料)は雇用契約に基づく労働の対価であり、就労移行支援では雇用契約を結ばない
- ● 工賃は就労継続支援B型などで支払われる「作業への謝礼」で、給料とは性質が異なる
ここでは就労移行支援がなぜ給料がもらえないのかを説明します。
「就労移行支援」は給料をもらう場所ではなく「就職準備の場」
就労移行支援は、障害やメンタル不調を抱える方が一般就労に向けて必要なスキルを身につけるための支援を行う制度です。
訓練内容には、以下のようなものが含まれます。
- 生活リズムを整える訓練
- パソコン・ビジネスマナーなどの職業訓練
- 職場実習や企業見学
- 就職活動のサポート(履歴書・面接練習など)
これらの活動は「働いて給料を得る行為」ではなく、一般企業で働くための準備を行う訓練と位置づけされるため、原則として賃金や給料は支払われません。
賃金=労働の対価
「賃金」は、労働基準法で定義された労働の対価を表す言葉です。厚生労働省によると、賃金とは「労働者が使用者から労働の対償として受け取るすべてのもの(現金・手当などを含む)」を指します。
つまり、会社や事業所と雇用契約を結び、働いたことに対して支払われる報酬が「賃金」です。この中に、一般的な「給料(給与)」という言葉も含まれます。
参考:厚生労働省「賃金」
工賃=雇用契約がない中での「作業への謝礼」
一方、「工賃」は、雇用契約を結ばない福祉的な作業に対して支払われるお金です。代表的なのは「就労継続支援B型」で、利用者が行った軽作業や製品づくりの成果に応じて支払われます。
就労継続支援B型では体調やペースに合わせて作業できるように配慮されており、報酬はあくまで「謝礼」的な位置づけです。厚生労働省の調査によると、平均工賃(賃金)は23,053円とされています。
参考:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について」
就労移行支援とは?どんな支援が受けられる?

この章のポイント
- ● 就労移行支援は、障害者総合支援法に基づき、一般就労を目指す方を支援する福祉サービス
- ● 18歳以上65歳未満で、障害や難病があり、一般企業への就職を希望する方が対象
- ● 生活・体調管理から職業訓練、就職活動、就職後の定着支援まで一貫したサポートが受けられる
就労移行支援とは、障害者総合支援法に基づく制度で、障害がある方が一般企業への就職を目指して訓練・サポートを受けられる福祉サービスです。
就労移行支援の利用対象者
利用対象は、主に以下のような方です。
- 18歳以上65歳未満
- 精神障害、発達障害、身体障害、知的障害、難病などを抱えている方
- 一般就労を目指す方
参考:厚生労働省「就労移行支援について」
就労移行支援で受けられる主なサポート内容
ここでは就労移行支援で受けられる主なサポートを紹介します。
1.生活面・体調面のサポート
目的:働くための基礎となる生活リズムや体調を整える
具体的な内容:起床、通所、睡眠、食事などの生活リズム改善・服薬管理・ストレス対処法・支援員による個別相談・カウンセリング
2.職業スキルの訓練
目的:就職に必要な知識・スキルを身につける
具体的な内容:Word、Excel、PowerPointなどのパソコン操作・メール、電話対応、報連相などのビジネスマナー・軽作業、事務補助、接客などの職業訓練・グループワークによるコミュニケーション練習
3.実習・企業見学・就職活動サポート
目的:実際の職場環境を体験し、就職へ繋げる
具体的な内容:企業との提携による職場実習・企業見学や職業体験で「向き・不向き」を確認・履歴書・職務経歴書の作成支援・面接練習や応募サポート(模擬面接など)
4.定着支援
目的:就職後も安定して働き続けられるようサポート
具体的な内容:定期面談で職場での悩みを相談・企業側への調整や環境改善の支援・メンタルケアや生活面の継続支援
就労移行支援を利用できる期間

2年間で就職できるのかと不安になるかもしれませんが、自治体や主治医の判断によって「就職に向けた必要性がある」と認められた場合のみ最大で1年間の延長が認められる場合があります。
就労移行支援と就労継続支援(A型・B型)の違い

この章のポイント
- ● 就労移行支援・A型・B型はいずれも「働く」を支える福祉サービスだが、目的や位置づけが異なる
- ● A型は雇用契約ありで賃金が支払われ、B型は雇用契約なしで工賃が支払われる
- ● 就労移行支援は就職準備、A型・B型は「働く経験を積む場」として役割が分かれている
「就労移行支援」のほかに、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」という制度があります。どれも障害や体調に不安を抱える方の「働く」を支える福祉サービスですが、目的・契約の形・もらえるお金の仕組みが異なります。
| 比較項目 | 就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|---|
| 目的 | 就職するために必要なスキルを身につける | 雇用契約を結び、働く機会を得ながら就労経験を積む | 雇用契約を結ばず、体調やペースに合わせて働く機会を得る |
| 対象者 | 一般企業への就職を希望する方 | 雇用契約に基づいて働くことができ、一般企業への就職が不安・困難な方 | 雇用契約に基づく就労が難しく、一般企業への就職が不安・困難な方 |
| 雇用契約 | なし | あり | なし |
| 賃金 | なし | あり(賃金) | あり(工賃) |
| 全国平均月収 | なし | 86,752円 | 23,053円 |
| 年齢制限 | 18歳以上65歳未満(※) | 18歳以上65歳未満 | なし |
| 利用期間 | 原則2年間以内 | 定めなし | 定めなし |
※平成30年4月から65歳以上も要件を満たせば利用できるようになりました。詳しくはお住まいの地域の自治体・役所にお問い合わせください。
参考:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について
就労移行支援の利用料はいくらかかる?

この章のポイント
- ● 就労移行支援の利用料は、世帯の所得区分によって自己負担額が決まる
- ● 生活保護世帯・低所得世帯は自己負担0円で利用できる
- ● 多くの方は実質無料〜月1万円台程度で、金銭的な負担は大きくない
就労移行支援の利用料(自己負担額)は、世帯の所得(収入)によって異なります。
収入によって異なるが、ほとんどの方は無料
利用料金は所得区分に応じて負担上限額が決められており、多くの方は実質無料〜月1万円台程度で利用できる仕組みになっています。
| 区分 | 世帯の収入状況 | 自己負担額 |
|---|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 生活保護を受けている世帯 | 0円 |
| 低所得世帯 | 市町村民税が非課税の世帯 | 0円 |
| 一般1 | 市町村民税が課税され、所得割が16万円未満の世帯 | 9,300円 |
| 一般2 | 所得割が16万円以上の世帯 | 37,200円 |
参考:厚生労働省「障害者の利用者負担」
就労移行支援manaby(マナビー)では利用者の約8割が自己負担額なしで利用しています。
通所中の生活費はどうまかなうの?

この章のポイント
- ● 就労移行支援の通所中は賃金や工賃が出ないため、生活費は公的制度や貯金などでまかなう必要がある
- ● 障害年金・傷病手当金・生活保護などを組み合わせて生活している方が多い
- ● 交通費や昼食代などの実費がかかる場合があり、アルバイトは原則不可のため事前相談が重要
就労移行支援の利用中は、原則として賃金や工賃は支払われません。そのため、生活費をどのように確保するかが大きな不安材料になるのではないでしょうか。
実際には、多くの方が以下のような公的制度や支援を組み合わせて生活しています。
| 制度名 | 内容 | 支給の目安 |
|---|---|---|
| 障害年金 | 働くことが難しい方に支給される年金制度 | 月5〜10万円前後 |
| 傷病手当金 | 退職・休職中で健康保険に加入していた場合 | 給与の約3分の2(支給開始日から通算1年6か月) |
| 生活保護 | 所得や資産が基準以下の場合に支給 | 生活費・家賃などを補助 |
その他にも家族からの経済的な支援や今までの貯金を切り崩し、生活費としてまかなっている方もいらっしゃいます。
社会福祉士/精神保健福祉士
岩谷 朋美
令和7年4月分から障害基礎年金は等級により年金額が決まっています。
2級:年額 831,700円(=月69,308円)+子の加算等
1級:年額 1,039,625円(=月86,635円)+子の加算等
障害厚生年金は報酬比例で人により変わり、3級には最低保障額があります。
※「就労している=必ず停止」ではありませんが、更新等では就労状況が審査に影響しうるため、就労内容や配慮状況は主治医・相談先と共有しておくのが安全です。
利用料以外にかかる可能性のある費用
就労移行支援は原則として訓練費用・支援費用は公費でまかなわれますが、以下のような実費負担が発生する場合があります。
- 交通費
- 昼食代
- 資格試験の受験料・教材費など
これらの費用は事業所によって補助が出る場合があるため、見学や個別相談の際に「自己負担の有無」を確認しておくと安心です。
就労移行支援の利用中にアルバイトはできる?
自治体の審査や個別支援計画の上では「就職を目指すために必要な訓練に専念しているか」が重視されるため、アルバイトによる収入活動は好ましくないとされています。
どうしても収入が必要な場合は、自己判断で働くのではなく、主治医・支援員に相談することが大切です。
就労移行支援のメリットとデメリット

この章のポイント
- ● メリットは専門スタッフの支援や定着支援により、就職後まで見据えたサポートが受けられること
- ● 利用期間の制限や賃金が出ない点などのデメリットもあり、自分に合うか見極めが必要
ここでは就労移行支援のメリットとデメリットについて、紹介します。
就労移行支援のメリット
就労移行支援のメリットは以下の6つが挙げられます。
- 規則正しい生活リズムが整う
- 自分の長所や得意を見つけられる
- 無料または低負担で利用できる
- 就職後にも役立つ仕事のスキルが身につく
- 障害者雇用に詳しい専門スタッフの支援が受けられる
- 定着支援で就職後もサポートが続く
就労移行支援のデメリット
就労移行支援のデメリットは以下の6つが挙げられます。
- 利用期間が最長2年と限られている
- 賃金や給与は発生しない
- すぐに就職活動はできない
- 就職を保証してくれる制度ではない
- 事業所ごとに支援の質に差がある
- 通所や交通費が負担になる場合がある
こんな方に就労移行支援はおすすめ

この章のポイント
- ● 働きたい気持ちはあるものの、自信や体調、生活リズムに不安がある方に向いている
- ● 自己理解や職場実習を通じて、自分に合う仕事・働き方を探したい方に適した支援
- ● 就職活動を一人で進めるのが不安で、就職後まで継続的なサポートを受けたい方におすすめ
ここでは、特にどんな方に適した支援なのかを、紹介します。
働きたい気持ちはあるけれど、自信が持てない方
「また職場でうまくやれるかわからない」「続けられるか不安」という方にとって、就労移行支援はリハビリのように少しずつ社会復帰の練習ができる環境です。
支援員が一人ひとりの特性や体調に合わせて訓練内容を調整してくれるため、焦らず自分のペースで働く自信を取り戻すことができます。
長いブランクがあり、生活リズムを整えたい方
「昼夜逆転している」「週5日通うのが難しい」という方にも就労移行支援はおすすめです。
まずは通所を通じて生活リズムを整えることから無理なく始められることができるので、体調に合わせて、週1〜2日の通所からゆっくり慣れていくことも可能です。
自分に合う仕事や職場が分からない方
就労移行支援では、自己理解を深めるためのカウンセリングが行われます。さらに、職場実習や企業見学を通して、「どんな働き方が自分に合うか」を実際の体験から探すことができます。
就労移行支援manaby(マナビー)では、独自の自己理解ツール「マナビーノート」を併用し、さらに自己理解を深めていきます。
無理なくスキルを身につけたい方
パソコン、ビジネスマナー、報連相(報告・連絡・相談)など、実際の職場で役立つスキルを少人数で丁寧に学べるのが特徴です。
民間の職業訓練と異なり、精神面のフォローや休職経験に配慮した支援もあるため、「心とスキルの両方を整えながら再出発したい」方に向いています。
一人で就職活動をするのが不安・難しい方
履歴書の作成や面接練習、求人選び、応募先とのやり取りまで、支援員がマンツーマンでサポートしてくれます。
また、就職後も「定着支援」として定期面談や職場フォローを受けられるため「再就職したけど続けられなかった」という再発を防ぐことができます。
就労移行支援の探し方・選び方

この章のポイント
- ● 就労移行支援は、インターネット検索・自治体・医療や支援機関など複数の方法で探せる
- ● 自分の特性や困りごとに合った支援内容・カリキュラムかを重視して選ぶことが大切
- ● 通いやすさや雰囲気、就職実績・定着支援の有無も事前に確認しておくと安心
ここでは就労移行支援の探し方・選び方について説明します。
就労移行支援の探し方
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| インターネットで検索・比較する | 「就労移行支援+地域名」で検索し、事業所の公式サイトやポータルサイトをチェック |
| ハローワークや自治体に相談する | 地元の福祉課やハローワークで一覧を紹介してもらえる |
| 病院・支援機関から紹介を受ける | 主治医・相談支援専門員・地域障害者職業センターなどから紹介をしてもらう |
就労移行支援の選び方
- 自分の特性や困りごとに合った支援があるか
- カリキュラムやプログラム内容は自分に合っているか
- 家から通いやすい立地か
- 就職実績や就職後の支援はあるか
- 事業所の雰囲気と支援員との相性はどうか
就労移行支援manaby(マナビー)について
就労移行支援manaby(マナビー)は、うつ病や発達障害、難病、身体障害がある方が「自分らしく働く」ことを目指すことをサポートする就労移行支援事業です。
体調や気分の波がある方でも安心して通えるよう、就労移行支援manaby(マナビー)では一人ひとりの状態・生活リズム・目標に合わせて支援計画を立てます。具体的に以下のような支援を受けることができます。
| 支援内容 | 目的・特徴 |
|---|---|
| eラーニングシステム「マナe」 | 自宅でも学べる動画教材で、IT・ビジネススキルを習得 |
| Webデザイン・プログラミング訓練 | 将来の在宅ワークやデジタル業界での就職を見据えた実践的訓練 |
| 在宅支援・柔軟なスケジュール調整 | 通所が難しい方でも、自分のペースで学習・訓練が可能(自治体によって利用可否あり) |
| 就職活動サポート・定着支援 | 面接練習・求人選び・就職後6か月間のフォローアップまでサポート |
「体調が安定しないけれど、将来に向けて動き出したい」「自分に合った働き方や仕事を知りたい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
就労移行支援を利用するまでの流れ

この章のポイント
- ● まずはインターネットやハローワーク、自治体などで事業所を探し、比較・情報収集を行う
- ● 見学や体験利用を通じて、支援内容や雰囲気が自分に合うかを確認する
- ● 受給者証の申請・契約後、個別支援計画を作成し、通所・訓練がスタートする
ここでは就労移行支援を利用するまでの流れを紹介します。
1. 近くの就労移行支援事業所を探す
公式サイト・ポータルサイト・ハローワーク(障害者専門窓口)・自治体などで情報収集。通いやすさや支援内容、就職実績などを比較しましょう。
2. 見学・相談で内容を確認
気になった事業所に見学を申し込み、雰囲気を体感しましょう。実際に支援内容やスケジュール、教材などを確認します。
3. 体験利用・利用申請の準備
数日間の体験利用で、訓練内容・レベル感やスタッフの雰囲気などが自分に合うかを確認しましょう。利用を希望する場合は、「障害福祉サービス受給者証」を申請します。
4. 個別支援計画の作成・契約
障害福祉サービス受給者証が交付されたら、事業所と利用契約を締結します。支援員と一緒に「個別支援計画書」を作成します。
個別支援計画書とは?
一人ひとりの目標や困りごとに合わせて、どんな支援をどのように行うかをまとめた「支援の設計図」です。
5. 訓練スタート
契約完了後、訓練がスタート。通所を開始します。
就労移行支援に関するよくある質問

就労移行支援に関するよくある質問を紹介します。
就労移行支援を利用するにはお金がかかりますか?
基本的には無料で利用できる場合が多いです。就労移行支援は「障害福祉サービス」に該当し、利用料は世帯の所得に応じて自治体が決定します。
就労移行支援manaby(マナビー)の利用者の約8割は「無料」で利用しています。自治体や事業所によっては助成制度があるため、事前に確認しておきましょう。
障害年金や傷病手当金をもらいながら就労移行支援を利用しても問題ないのでしょうか?
就労移行支援は「就職に向けた訓練の場」であり、収入を得る活動ではないため、障害年金や傷病手当金の支給に影響することは基本的にありません。
交通費は自己負担ですか?補助制度などはありますか?
基本は自己負担ですが、条件によっては交通費助成が受けられる場合があります。
神奈川県横浜市では「通所片道1回あたりの助成単価(運賃相当額)×通所回数(片道回数の総計)」又は「6か月定期券代(上限額)」のいずれか低い金額を助成します。
参考:横浜市「施設等通所者への交通費補助」
就労移行支援の利用中にアルバイトをしてもいいですか?
全国一律で「絶対に禁止」という決まりはありませんが、多くの自治体では、就職に向けた訓練に専念できているか、支給決定の趣旨と矛盾しないかが重視されます。
アルバイトを始める前に、自治体(支給決定の窓口)・事業所・主治医に必ず相談してください。
参考:厚生労働省「障害者の就労支援について」
就労移行支援は誰でも利用できますか?障害者手帳がなくても大丈夫ですか?
障害者手帳がなくても利用できます。その場合は、医師の診断書や意見書をもとに、自治体に申請して「受給者証」を取得します。
利用を検討しているけど、まず何から始めればいいですか?
まずは気になる事業所を見学・相談することから始めましょう。就労移行支援はどの事業所でも、見学や個別相談を無料で行っています。
- 事業所を見学・相談する
- 体験利用をしてみる
- 受給者証の申請を行う
就労移行支援は、見学・体験の段階で「自分に合うか」をしっかり確認することが大切です。不安がある場合も、事業所のスタッフが一緒に手続きをサポートしてくれるので安心です。
就労移行支援は「賃金をもらう」のではなく「就職準備の場」

就労移行支援は、企業のように「働いて賃金を得る場所」ではなく、「将来の就職に向けて準備を整えるためのステップ」です。
訓練期間中は賃金や工賃の支払いはありませんが、その代わりに、生活リズムの安定・ビジネスマナー・パソコンスキル・就職活動支援など、働くために必要な力を総合的に身につけることができます。
また、利用料は基本的に無料で、体調や特性に合わせた個別支援を受けられるのも大きなメリットです。
もし「いきなり働くのは不安」「ブランクが長くて自信がない」と感じているのであれば、焦らずにまずは見学や相談から始めてみましょう。
社会福祉士/精神保健福祉士
岩谷 朋美
本記事は、就労移行支援、障害年金、傷病手当金、生活保護など、複数の公的制度が関係する内容について、公式に公開されている一次情報をもとに監修しています。
各制度は併用が可能な場合もありますが、利用可否や影響の有無は、個々の就労状況、健康状態、世帯状況、自治体の判断等によって異なります。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の判断や手続きを保証するものではありません。具体的な対応については、関係機関へ直接ご相談ください。
あわせて知っておきたいこと

ここでは、今の疑問を整理したいときや、もう一歩理解を深めたいときに役立つ情報をまとめました。気になるテーマがあれば、あわせて参考にしてみてください。
※各項目はクリックすると詳しい解説ページをご覧いただけます。


