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ひきこもりの方に向いている仕事とは?|失敗しない方法を紹介

目次
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この記事のまとめ

  • ひきこもりの状態でも、働く選択肢はある
    在宅ワークや短時間勤務など、体調や不安に配慮した働き方があり、いきなり正社員を目指す必要はありません。
  • 大切なのは「仕事の内容」より「無理なく続けられる働き方」
    人との関わり方・働く時間・場所を基準に選ぶことで、再スタートの失敗や早期離職を防ぎやすくなります。
  • 1人で抱えず、段階に応じて支援を頼ってよい
    相談だけ利用できる支援機関も多く、準備段階から就職までサポートを受けることができます。

「働きたい気持ちはあるけれど、何から始めればいいのかわからない」「人との関わりや体力に不安がある」「仕事が続くか不安」という悩みを抱えるひきこもりの方は少なくありません。

この記事では、ひきこもりの方でも始めやすい仕事の種類や、働く前に確認しておきたいポイントや支援機関の活用方法を解説します。

【結論】ひきこもりの方でもできる仕事はあります

ひきこもりの方でもできる仕事はあるという説明

この章のポイント

  • ひきこもりの状態が続いていても、できる仕事はある
  • 在宅ワークや軽作業など、人との関わりが少ない仕事から始められる
  • 就労支援を活用すれば、生活リズムづくりから就職活動まで段階的にサポートを受けられる

ひきこもりの状態が続いていても、「もう働けない」と思う必要はありません。在宅ワークやシフト制など、自分の体調や生活リズムに合わせて働ける仕事も増えています。まずは生活リズムを整えたり、在宅での作業を試したりと、働くための土台を少しずつ整えていくことが重要です。

在宅ワークや軽作業など、人との関わりが少ない仕事から始められる

人との関わりに不安がある方や、ブランクが長く外に出ることに抵抗がある方は、まず在宅ワークや軽作業など、ひとりで黙々と進められる仕事から始めることがおすすめです。

例えば、在宅でできるデータ入力やアンケート回答、工場や倉庫での仕分け・梱包など。周囲とのやり取りが少なく、自分のペースで取り組めるため、「久しぶりに働く」「まずは慣れたい」という方に向いている仕事です。

就労支援を使えば「生活リズムづくり」「スキル習得」「就職活動」までサポートしてもらえる

就労支援を利用すれば、就職までの準備を一貫してサポートしてもらえます。生活リズムの安定や体調管理から始まり、パソコン操作・ビジネスマナーなどの基礎訓練、履歴書や職務経歴書の作成、面接練習まで幅広く支援を受けられます。

いきなり焦って働き始めるよりも、段階を踏んで整えていくことで、就職後のミスマッチや早期離職を防ぎやすくなります。

ひきこもりとは

ひきこもりとは「外出や人との関わりを長期間避け、家庭に閉じこもる状態が長く続いていること」という説明画像

この章のポイント

  • ひきこもりとは、外出や人との関わりを避け、家庭にとどまる状態が長期間続いていること
  • 厚生労働省では「原則6か月以上家庭にとどまる状態」と定義している

ひきこもりとは、外出や人との関わりを長期間避け、家庭に閉じこもる状態が長く続いていることを指します。

厚生労働省では、ひきこもりを「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。」と定義しています。

ひきこもりの原因

ひきこもりの原因は生物学的側面・心理学的側面・社会的側面の3つがある

この章のポイント

  • ひきこもりの原因は一つではなく、複数の要因が重なって起こる
  • 「生物学的・心理的・社会的側面」が背景にある

ひきこもりの原因は一つではなく、複数の要因が重なり合って起こると考えられています。厚生労働省のガイドラインでは、その背景には「生物学的」「心理的」「社会的」な側面があると示されています。

気になる原因をチェック▼

身体と心のリズムの乱れ(生物学的側面)

身体や心のリズムの乱れは、ひきこもりを引き起こす大きな要因の1つです。睡眠や食事の時間が不規則になったり、昼夜が逆転した状態が続くと、体内時計やホルモンのバランスが崩れ、心身の調子が整いにくくなります。

また、うつ病やパニック障害、強迫性障害、統合失調症などの精神疾患が関係している場合もあります。

このような不安や恐怖が強くなると、「外に出たくない」ではなく「出たくても出られない」状態になることがあります。さらに、発達障害や学習障害、軽度の知的障害などの特性が周囲に理解されず、学校や職場で誤解や摩擦が生じた結果、強いストレスから「人と関わるのが怖い」と感じ、ひきこもりに至るケースもあります。

自信の低下や人に会うのが怖くなる(心理学的側面)

自信の低下や、人に会うことへの強い不安は、ひきこもりに繋がります。

長く無理を続けた結果の疲れや挫折感から、「もう頑張れない」「人に会うのが怖い」と感じてしまいます。

最初は「少し休みたい」と思っていたとしても、人と接する機会が減ることで不安や緊張が強まり、「外に出たらまた失敗するかもしれない」という恐怖が大きくなっていきます。こうした状態が続くと、人に会うこと自体が怖くなる悪循環に陥ってしまうこともあります。

また、学生時代のいじめや人間関係のトラブル、仕事での失敗などが原因となり、「外に出るのが怖い」「人と関わるのが辛い」と感じ、怖さや生きづらさを避けるためにひきこもってしまうケースもあります。

学校や職場の人間関係、社会の「こうあるべき」という空気(社会的側面)

社会の価値観や人間関係など、周囲の環境がひきこもりを長引かせる要因になることもあります。

例えば、「働いていないといけない」「みんなと同じでなければいけない」といった空気が強い社会では、一度学校や職場から離れた人が再び戻るのは簡単ではありません。

また、「ひきこもってしまったら将来はない」「休むのは悪いこと」といった偏った考え方があると、本人だけでなく家族までが「自分たちはいけないことをしている」と感じ、支援を求めにくくなるケースもあります。

ひきこもりの方が感じる困りごと

ひきこもりの方が感じる困りごと4つを紹介

この章のポイント

  • ひきこもりの方は、社会復帰や人との関わりに強い不安を感じやすい
  • 人との会話や外出が怖くなり、避けるほど不安が強まる悪循環に陥ることがある
  • 体力や自信の低下、空白期間へのプレッシャーが復帰の壁になりやすい

ひきこもりの状態にある方は、「社会復帰が怖い」「コミュニケーションに自信がない」といった不安を抱えていることが多いです。ここでは、実際に多くの人が感じている代表的な困りごとを4つ紹介します。

人との会話やコミュニケーションが怖い

人と話すことへの強い不安は、ひきこもりの方に多く見られる悩みの一つです。長く人と関わらない生活が続くと、会話の間の取り方や表情の作り方が分からなくなり、誰かと話すこと自体に強い緊張を感じるようになります。また「何を話せばいいのか」「どう思われるか」が気になって、外に出ることをためらってしまう人も少なくありません。

こうした緊張は、「話せない → 落ち込む → さらに人を避ける」という悪循環に繋がることもあります。

外に出ることが怖い

外に出ることへの強い恐怖や緊張を感じる方も少なくありません。「人に見られている気がする」「外の音や光に圧倒される」「急に体がこわばって動けなくなる」など、外出そのものが心身の負担になってしまうことがあります。

こうした不安の背景には、過去に外で嫌な経験をしたり、長く家の中で過ごしたことで慣れない外の刺激から強い影響を受けることが関係しています。

「出られない」というより、「出ると心身が追いつかない」状態になっている方も多いです。

体力がなくてすぐ疲れてしまう

体力や集中力の低下も、ひきこもりの状態から仕事を始める際に大きな壁となります。外出する機会が減ると、通勤や朝の準備など、以前は普通にできていたことが負担に感じてしまうことがあり、「自分には働くのは無理かもしれない」と落ち込んでしまうことがあります。

社会に出ることへの不安やプレッシャーが大きい

ひきこもりの期間が長くなるほど、「今さら社会に戻って大丈夫なのか」という不安を感じやすくなります。「年齢的にもう遅いのでは」「空白期間をどう説明すればいいかわからない」など、復帰を意識した時点でプレッシャーを感じて動けなくなる方も少なくありません。

また、「周りの人は普通に働いているのに、自分だけ遅れている」と感じてしまい、焦りや劣等感が強くなることもあります。

ひきこもりからでも始めやすい仕事まとめ

ひきこもりからでも始めやすい仕事を紹介

この章のポイント

  • 人との関わりが少ない仕事・在宅ワーク・短時間勤務など、状況に合わせて選べる
  • 「すぐ正社員」を目指すより、自分の体調やペースに合う働き方を選ぶことが大切

ひきこもりの状態が続いていても、少しずつ社会と関わる方法はあります。最近では、人との関わりが少ない仕事や自宅でできる仕事、短時間から始められる仕事など、状況に合わせて選べる働き方が増えています。

大切なのは、「すぐに正社員として働くこと」ではなく、自分の体調やペースに合った環境を見つけることです。ここでは、ひきこもりの方が無理なく始めやすい仕事を特徴別に紹介します。

人との関わりが少ない仕事

コミュニケーションへの不安を減らせる「人との関わりが少ない仕事」から始めるのがおすすめです。

データ入力・事務作業

主な仕事内容パソコンでの入力・集計など
向いている方人と話すよりコツコツ作業したい方
求人の傾向 未経験歓迎の求人が多く、在宅ワークも可能

軽作業(検品・梱包など)

主な仕事内容商品の仕分けや包装などの単純作業
向いている方体を少し動かすのが得意な方/短時間から働きたい方
求人の傾向 工場や倉庫勤務が中心・週3〜OKの求人も多い

警備員

主な仕事内容施設の見回りや監視業務など
向いている方最低限のコミュニケーションの中で働きたい方
求人の傾向 資格不要・未経験OK・夜勤あり

清掃スタッフ

主な仕事内容オフィスや施設の清掃
向いている方1人で黙々と働きたい方
求人の傾向 早朝・短時間の求人が多い

在宅(リモートワーク)ができる仕事

在宅(リモートワーク)は、ひきこもりの方が無理なく働き始めやすい働き方の一つです。通勤や人との関わりによるストレスが少なく、自分の生活リズムに合わせて取り組めるのが大きなメリットです。

特別な資格や高いスキルがなくても始められる仕事も多く、最初の一歩として選ばれることが増えています。ただ、在宅ではスケジュール管理や納期を守る責任も伴うため、「自分で時間を管理する力」が求められます。

データ入力

主な仕事内容企業や店舗のデータ、アンケート結果などをパソコンで入力
向いている方コツコツ作業が得意な方/正確さに自信がある方
求人の傾向 未経験歓迎の求人が多く、短期案件も豊富

ライティング(Webライター)

主な仕事内容指定テーマに沿って記事やコラムを書く
向いている方文章を書くのが好きな方/自分のペースで進めたい方
求人の傾向 初心者向け案件が多く、在宅で始めやすい

画像・動画編集

主な仕事内容SNSやWebサイト用の写真・動画の加工・編集
向いている方YouTubeやSNSが好きな方/細かい作業が苦にならない方
求人の傾向 副業・フリーランス向け案件が中心・スキルを磨けば単価アップも可能

Webデザイン

主な仕事内容バナーやWebページのデザインを制作
向いている方絵を描くのが好きな方/色や配置にこだわるのが得意な方
求人の傾向 経験者優遇が多いが、職業訓練やスクールで学んで始める方も多い

オンライン事務・サポート

主な仕事内容メール対応やデータ整理、オンライン会議のサポートなど
向いている方人を支える仕事がしたい方/在宅でもチームに関わりたい方
求人の傾向フルリモート求人が増加

短時間から始められる仕事

短時間勤務ができる仕事は、ひきこもりの方が無理なく社会復帰を目指すのに向いています。働く時間を自分で調整できるため、体力や生活リズムに不安があっても、自分のペースで少しずつ慣れていけるのが大きなメリットです。最初は週2〜3日・1日3〜4時間など、負担の少ない働き方から始める方も多くいます。

気になる仕事をクリック▼

コンビニ・スーパーの品出し

主な仕事内容商品の陳列・補充・清掃など
向いている方朝や夕方の短時間で働きたい方/人と話すより動く仕事がいい方
求人の傾向シフトが細かく設定されており、1日3〜4時間から可・未経験歓迎が多い

清掃スタッフ

主な仕事内容オフィス・施設・マンションなどの掃除
向いている方黙々と作業するのが得意な方/静かな環境で働きたい方
求人の傾向早朝・午前のみなどの短時間求人が多く、年齢層も幅広い

軽作業(仕分け・梱包など)

主な仕事内容倉庫や工場での検品・包装・仕分け作業
向いている方コツコツ作業が得意な方/一定のリズムで働きたい方
求人の傾向短時間・週3日勤務など柔軟な求人多数・未経験OK

飲食店の調理補助・洗い場

主な仕事内容簡単な盛り付け、皿洗い、片付けなど
向いている方体を動かすのが好きな方/裏方作業をしたい方
求人の傾向昼・夕方のピーク時間帯に短時間勤務可・人手不足で採用率高め

事務補助・郵便仕分けなど

主な仕事内容書類整理や郵便物の分類、入力作業など
向いている方室内で落ち着いて働きたい方/集中力を活かしたい方
求人の傾向官公庁や大企業の短期・時短アルバイトとして人気

資格・スキルが不要な仕事

特別な資格や経験がなくても始められる仕事は、ひきこもりの方が社会復帰の一歩を踏み出すきっかけとして選びやすい働き方です。難しい作業や専門知識を求められないため、「自分にもできそう」と感じやすく、成功体験を積みながら自信を取り戻すことができます。

清掃スタッフ

主な仕事内容オフィス・商業施設・マンションなどの清掃など
向いている方コツコツ作業を続けるのが得意な方/人と話すのが苦手な方
求人の傾向未経験歓迎・年齢不問の求人が多く、午前中のみ勤務も可

工場・倉庫の軽作業

主な仕事内容検品・梱包・シール貼りなどの単純作業
向いている方身体を動かすのが苦にならない方/一定のリズムで作業したい方
求人の傾向短期・長期ともに求人が多く、未経験者の採用率が高い

コンビニ・スーパーのバックヤード業務

主な仕事内容商品の陳列、在庫整理、清掃など接客以外の作業
向いている方接客が苦手でも裏方で働きたい方
求人の傾向週2〜3日から可、時間帯を選びやすい・未経験可の求人多数

ポスティング・チラシ配布

主な仕事内容チラシや広告をポストに配る仕事
向いている方マイペースに働きたい方/人と話さず動く仕事がいい方
求人の傾向好きな時間に働ける業務委託型もあり、自由度が高い

農作業・園芸補助

主な仕事内容畑の草取りや収穫補助、花の植え替えなどの軽作業
向いている方自然の中で体を動かしたい方/静かな環境で働きたい方
求人の傾向地方を中心に求人あり・季節雇用や短期アルバイトも多い

失敗しないために知っておきたい「働き方の選び方」

失敗しないために知っておきたい「働き方の選び方」を紹介

この章のポイント

  • 社会復帰では「何の仕事か」より「どんな働き方か」を重視することが大切
  • 人との関わり方・働く時間・働く場所の3つの視点で考えると選びやすい
  • 「できるか」よりも「無理なく続けられるか」を基準に選ぶことが失敗を防ぐ

ひきこもりから社会復帰を目指す時に大切なのは、「どんな仕事をするか」よりも「どんな働き方を選ぶか」です。同じ仕事でも、働く時間や環境、関わる人の数によって、負担の大きさはまったく変わります。

どんな働き方があるのか

「働く=正社員」というイメージを持つ方も多いですが、実際にはさまざまな形があります。アルバイトやパート、派遣、業務委託、在宅ワークなど、自分の体調や生活リズムに合わせた働き方を選ぶことができます。

例えば、

  • 体力に不安がある方→午前中だけ働けるパート勤務から始める
  • 人と関わるのが苦手な方→在宅ワークで一人の時間を確保する
  • 外に出る練習をしたい方→週2〜3日勤務の軽作業アルバイトから始める

というように、目的や状態に合わせて「働く形」から選ぶことができます。焦らず、自分の体調や生活リズムに合った働き方を選ぶことが、再スタートを成功させる第一歩です。

自分に合う仕事を見つける3つの視点

仕事選びで迷った時は、次の3つの視点から考えると、自分に合った働き方が見つかりやすくなります。

人との関わり方

人と話すことに強い不安がある場合は、会話や接客が少ない職場を選ぶと安心です。例えば、工場や清掃、データ入力などは、一人で黙々と進める仕事が多く、人間関係のストレスを感じにくいでしょう。

一方で、「完全に一人だと不安」「誰かが近くにいる方が落ち着く」という方もいます。その場合は、少人数で作業できるカフェの裏方や事務補助など、適度な距離感で関われる仕事を選ぶのがおすすめです。

働く時間

体力や集中力に不安がある方は、短時間や週数日の勤務から始めるのがおすすめです。まずは「午前中だけ」「週2〜3日」「シフト自由」など、短時間から始めてみましょう。慣れてきたら、徐々に働く時間を延ばしたり、シフトを増やしたりと、段階的に進めていくと負担が少なくなります。

働き方の目安としては、以下のように考えると分かりやすいです。

働き方特徴向いている人 
フルタイム週5日・1日8時間勤務が基本。安定した収入を得られるが、体力や集中力が必要。生活リズムが安定してきた方/長期的に働きたい方
短時間勤務(パート・アルバイトなど)1日3〜5時間、週2〜4日など柔軟に働ける。無理なく社会復帰の練習ができる。体力に不安がある方/少しずつ外に出たい方
シフト自由・フレックスタイム働く時間や曜日を自分で選べる。生活リズムを優先しやすい。体調に波がある方/在宅ワークと両立したい方

働く場所

外出や通勤が不安な方は、自宅でできる在宅ワークから始めるのが安心です。逆に、家だと気持ちが切り替わらない場合は、近所の職場で短時間だけ働くのも良い方法です。

判断の基準は「できるか」より「無理なく続けられるか」

「この仕事、自分にできるだろうか」と考えるよりも、「これなら続けられそうか」を基準に選ぶのがおすすめです。完璧にこなすことよりも、休みながらでも続けられる仕事を選ぶ方が、結果的に安定して働けます。

例えば、

  • 毎日4時間でも続けられる在宅ワーク
  • 週2日でも通える短時間勤務
  • まずは就労支援に通うことから始める

といった「続けやすい形」を選ぶことが、次のステップにつながります。

就職活動を始める前にやるべきこと

ひきこもりの方が就職活動を始める前にやるべきこと3つを紹介

この章のポイント

  • 就職活動の前に、まずは自分の困りごとや不安を整理することが大切
  • いきなり就職を目指さず、生活リズムや基本的なスキルづくりから始めてもよい
  • 就職活動は「1人で進める」か「支援を受ける」か、今の状態に合った方法を選ぶ

ここではひきこもりの方が就職活動を始める前にやると良いことを紹介します。

困りごとを整理する

就職活動を始める前にまず必要なのは、「今の自分がどんなことで困っているのか」をはっきりさせることです。不安の原因を整理することで、自分に合ったサポートや始め方が見えてきます。

例えば、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 人間関係が怖くて、職場に馴染めるか不安
  • 体力に自信がなく、働き続けられるか心配
  • 履歴書の空白が気になって、面接が怖い

「なぜ不安なのか」「どんな環境なら少し安心できそうか」を言葉にするだけでも、次に取るべき行動が明確になります。

スキルを身につける

働くことに不安がある場合は、いきなり就職活動を始めるよりも、まずは自分に合ったスキルを身につけるところから始めるのがおすすめです。ブランクがあると、「今の自分に何ができるのか」「どんな仕事なら続けられるのか」がわからなくなることもあります。そんな時は、まず小さなスキルを身につけるところから始めてみましょう。

スキルといっても、難しい資格を取る必要はありません。

目的具体的な取り組み例 
生活リズムを整える朝決まった時間に起きる、軽い散歩をするなど、通勤に備えた習慣づくりをする
基本的なPC操作を覚えるWord・Excel・メールなど、オンライン講座や支援機関の訓練で基礎から学ぶ
コミュニケーションに慣れる支援機関のグループ活動に参加する、スタッフと話す練習をする
働くイメージを掴む実習や体験利用を通して、自分に合った職種や働き方を試してみる

このように、「仕事を探す前の準備期間」を設けることで、就職後のミスマッチを防ぎ、「働き続けられる力」を少しずつ育てることができます。

また、就労移行支援事業所では、こうした生活リズムの安定からパソコンスキルの習得、就職活動のサポートまで一貫して受けられます。

就職活動の進め方を決める

就職活動の始め方は、「1人で探す方法」と「支援を受けながら進める方法」 の2つがあります。どちらが正解というわけではなく、今の自分の状態や不安の大きさによって、負担の少ないやり方を選ぶことが大切です。

気になる就職活動の進め方を確認▼

1人で就職活動する

以下のような方は1人で就職活動するのに向いています。

  • 誰かに相談するのはまだハードルが高い
  • 自分のタイミングで少しずつ進めたい
  • 人と話す負担を最小限にしたい

サポートを受けながら就職活動をする

以下のような方はサポートを受けながら、就職活動をするのに向いています。

  • 不安が大きく、1人だと進まないと感じている
  • 人間関係や体力・ブランクに悩みがある
  • 書類作成や面接準備の方法が分からない
  • 生活リズム作りから支援してほしい
  • 段階的に働く準備を進めたい

【1人で就活】ひきこもりの方の仕事の探し方

ひきこもりの方が1人で就職活動をする時の仕事の探し方を紹介

この章のポイント

  • 求人サイトやアプリを使えば、短時間・在宅・未経験OKの仕事を探しやすい
  • クラウドソーシングで在宅ワークを試し、働く感覚を取り戻す方法もある

「誰かに相談するのはまだ気が引ける」「まずは自分のペースで探したい」という方も多いと思います。最近は、家にいながら求人を見つけたり、短時間の仕事を試したりできる方法が増えています。無理のない範囲で、気になるところから少しずつ行動を始めてみましょう。

求人サイトやアプリを活用する

スマホやパソコンから気軽に仕事を探せる求人サイトやアプリは、最初の一歩におすすめの方法です。「短時間」「在宅」「未経験OK」など、自分の条件で絞り込むことで、負担の少ない求人を見つけやすくなります。

最近では、「ブランクがある方歓迎」「在宅勤務可」など、ひきこもりや再スタートへの理解がある企業も増えています。

クラウドソーシングで在宅ワークを試す

「外に出るのはまだ不安」「まずは家でできる仕事を試したい」という方には、クラウドソーシングサイトの利用が向いています。データ入力・アンケート回答・文章作成など、未経験でも挑戦できる仕事が多くあります。

最初は小さな案件から始めて、少しずつ報酬を得ることで「働く感覚」を取り戻していくのも良い方法です。続けるうちに、得意な作業や興味のある分野が見えてくることもあり、今後の仕事選びにも繋がります。

サポートを受けながら就職活動をするなら…

ひきこもりの方がサポートを受けながら就職活動をする場合を紹介

この章のポイント

  • 就職活動を1人で進めるのが不安な場合は、支援機関を頼ることで負担を減らせる
  • 支援機関には無料で相談できるものも多く、段階に応じたサポートが受けられる
  • 悩みの内容によって向いている支援先は異なるため、状況に合う機関を選ぶことが大切

就職活動を1人で進めるのが不安な時は、支援機関を頼るのが最も確実な方法です。「何から始めればいいかわからない」「外に出るのが怖い」という段階でも利用できる支援は多く、相談だけでも利用できる場所もあります。

まずは、利用条件やサポート内容を比較して、自分の状況に合う機関を見つけましょう。

主な支援機関の概要

支援機関名対象年齢障害の有無利用料金 
ひきこもり地域支援センター年齢制限なし(概ね15歳以上)問わない無料
地域若者サポートステーション(サポステ)地域によって異なる(東京都:年齢制限なし)問わない無料
ハローワーク年齢制限なし問わない(障害者専門窓口あり)無料
就職・転職エージェント年齢制限なし(主に20〜40代)問わないが、障害・ブランク対応は限定的無料
就労移行支援事業所18〜65歳未満障害者手帳または診断書のある方所得に応じて無料〜月上限あり

最も困っていることは何かを考える

  • 人間関係・対人コミュニケーションが不安
  • 体力に自信がない/生活リズムが不安定
  • 履歴書の空白や就職活動が不安
  • そもそも外に出るのが怖い
  • 仕事の探し方が分からない など

悩みによって、必要な支援が異なります。悩みごとに必要なサポート内容を整理すると、次のようになります。

悩み必要な支援
人間関係が怖い対人練習/コミュニケーション訓練/少人数の活動
体力に自信がない/生活リズムが不安定生活リズム調整/体力づくり/段階的な通所
空白期間が不安書類添削/面接練習/就労準備訓練
外に出るのが怖い不安や悩み相談/訪問相談
仕事探しが分からない求人紹介/働き方の相談/適職理解

【悩み別】必要な支援がある機関とは?

ここでは悩み別に向いている機関を紹介します。

【人との関係や会話が不安…】

【体力に自信がない/生活リズムが不安定】

【履歴書の空白が心配】

  • ハローワーク:応募書類の添削や面接の練習など、就職活動の基礎をサポート
  • 転職エージェント:企業とのやり取り代行、面接のフィードバックなどの支援が受けられるが、経験やスキルがある方向けで、ブランクが長い方には不向きなことも

ひきこもりの方の仕事に関するよくある質問

ひきこもりの方の仕事に関するよくある質問

ここでは、ひきこもりの方から特によく寄せられる質問をまとめました。支援を受けるタイミングや、費用・手続きの不安を解消する参考にしてください。

履歴書の空白期間はどう説明すればいいですか?

空白期間が長いと、「正直に話して大丈夫だろうか」と不安に感じる方も多いと思います。無理に前向きな言葉に言い換える必要はありません。

「体調の回復に時間がかかり、少しずつ生活を立て直していた」など、事実を簡潔に伝えるだけで十分です。

ひきこもりでも就労支援を利用できますか?

利用できます。就労移行支援地域若者サポートステーションなどでは、「働く準備をしたい」「生活リズムを整えたい」といった段階からでも支援を受けられます。いきなり就職活動を始める必要はなく、通うペースや内容も自分の状況に合わせて調整できます。

就労移行支援の利用に費用はかかりますか?

利用料は、世帯収入に応じて無料〜月上限ありとなっています。例えば、就労移行支援manaby(マナビー)を利用している方の約8割は無料で利用されています。

具体的な金額は自治体や事業所によって異なるため、利用を検討する際は、見学や相談のタイミングで確認しておくと安心です。

安心して働くために、支援を頼るのもひとつの方法

ひきこもりの方に向いている仕事とはのまとめ

人間関係や体力、ブランクなど、働くことへの不安は人それぞれです。まずは、自分がどんな点に不安を感じているのかを整理することが第一歩になります。

そのうえで、悩みの内容に合った支援機関を活用してみましょう。例えば、ひきこもり地域支援センターや地域若者サポートステーションでは、生活リズムの改善や社会復帰の準備をサポートしてもらえます。一方、就労移行支援では、スキル習得から就職活動、就職後の定着まで一貫した支援を受けることができます。

また、働き方の選択肢も正社員だけではありません。短時間勤務、シフト制、在宅ワークなど、自分の体調や生活に合わせて選べる働き方が増えています。

焦って一人で進めるよりも、支援を受けながら段階的に準備を進める方が、結果的に長く安定して働き続けられます。

まずは、相談や見学といった小さな行動から始めてみてください。

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山元 真紀

社会福祉士/公認心理師/保育士
社会学部地域福祉学科を卒業後、社会福祉士資格を取得。療育センターで発達障害や自閉スペクトラム症の子どもと家族への支援に従事。その後、公認心理師・保育士資格を取得し、福祉と心理の両面から発達支援を実践。現在は大学院で自閉スペクトラム症とメディア表現の関係を研究している。

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