社会不安障害(社交不安症/SAD)とは?症状・原因・支援制度までを解説

- 社会不安障害(社交不安症/SAD)とは?
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)の主な症状
- 人前で強い不安や緊張を感じる
- 他人の評価を過剰に気にしてしまう
- 回避行動が増える
- 身体に現れる症状(動悸、発汗など)
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)の原因
- 生まれつきの気質・性格傾向
- 過去の経験(いじめ・失敗体験など)
- 家庭環境や育った家庭の影響
- 脳内の神経伝達物質の影響
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)を発症しやすい年齢層
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)と一緒に起こりやすい病気
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)になっても仕事はできるの?
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)を周囲に伝えるべき?
- 職場への伝え方と、伝えるときに気をつけたいこと
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)の方が利用できる医療費や生活に関する支援制度
- 自立支援医療制度(精神通院)
- 障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)の方が利用できる相談先
- 地域の福祉窓口(市区町村の障害福祉課)など
- 保健所・保健センター
- 就労移行支援
- 就労移行支援manabyについて
- 社会不安障害(社交不安症/SAD)とは、人との関わりに強い不安を感じる状態のこと
「人前で話すと、声が震える」「職場の会議で発言の順番が回ってくるだけで、心臓がバクバクする」という経験をしたことはありませんか?
一見「緊張しやすい性格」と思われがちなその辛さは、実は社会不安障害(社交不安症)という心の病気かもしれません。
この記事では、社会不安障害の特徴や主な症状、さらに、仕事や対人関係への影響、公的な支援制度や相談先まで、幅広く解説します。
この記事のまとめ
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社会不安障害(社交不安症/SAD)とは
「人にどう思われるか」「恥をかかないか」という不安が強く、人前で話す・注目されるといった状況で動悸や震え、回避行動などが起こる心の病気 -
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公的支援や就労支援を活用すれば安心して働くことができる
治療やサポートを受けることで、無理のない働き方を見つけたり、生活の不安や経済的負担を軽くすることが可能
社会不安障害(社交不安症/SAD)とは?

社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)、または社交不安症とは、不安障害の一種で、人前に出る場面や他人と関わる状況で強い不安や恐怖を感じる心の病気です。
不安障害には主に、「パニック障害」「全般性不安障害(GAD)」「社会不安障害(SAD)」の3つがあり、いずれも日常生活に支障をきたすほど強い不安を引き起こします。
なかでも社会不安障害は、「人にどう思われるか」「恥をかかないか」といった対人場面に強い不安を感じることが特徴です。
例えば、会議で発言する、上司に話しかけられる、飲み会で自己紹介をするといった日常の場面でも、「失敗したらどうしよう」「変に思われたらどうしよう」と不安が高まり、動悸や手の震え、吐き気などの身体症状が出ることもあります。
こうした不安が一時的な緊張を超えて長く続き、日常生活に支障をきたすようになると、社会不安障害と診断されることがあります。
かつては「対人恐怖症」と呼ばれることもありましたが、現在は医学的に分類された不安障害のひとつとして、治療や支援の対象となっています。
※正式な診断名は「社交不安症」ですが、本記事では広く知られている名称として「社会不安障害(社交不安症/SAD)」に統一して表記しています。
社会不安障害(社交不安症/SAD)の主な症状
社会不安障害(社交不安症/SAD)では、特定の状況で強い不安や恐怖を感じ、それに伴って心や体にさまざまな症状が現れます。
一時的な「緊張しやすい性格」とは異なり、不安が長く続き、人間関係や仕事、日常生活にまで支障をきたすことがあるのが特徴です。
主な症状としては、次のようなものが挙げられます。
- 人前で強い不安や緊張を感じる
- 他人の評価を過剰に気にしてしまう
- 回避行動が増える
- 動悸や発汗などの身体症状
人前で強い不安や緊張を感じる
社会不安障害(社交不安症/SAD)のある方は、「人から見られる」「注目される」といった状況で、強い不安や緊張を感じやすいのが特徴です。
例えば、次のような場面で、極度の緊張や身体の反応が現れることがあります。
- 朝礼で一言話すだけで、胸がドキドキして呼吸が浅くなり、落ち着かなくなってしまう
- 会議で自分の番が近づくと、声が震えそうになり手汗が止まらなくなる
- プレゼンの資料は完璧に準備したのに、いざ話そうとすると頭が真っ白になる
緊張しないように事前にしっかり準備していても、「またうまく話せなかったらどうしよう」「変に思われたらどうしよう」といった不安が頭を離れず、声が出にくくなったり、体がこわばったりすることもあります。
こうした経験が積み重なると、人前に出ることそのものを避けたくなり、仕事や人間関係に影響が出てしまうこともあります。
他人の評価を過剰に気にしてしまう
社会不安障害(社交不安症/SAD)の方は、「どう思われているか」「変に見られていないか」といった他人からの評価に過剰な不安を抱きやすい傾向があります。
たった1度の出来事でも気になってしまい、頭の中で何度も繰り返して考えてしまうのが特徴です。
例えば、次のような場面で強い不安を感じることがあります。
- 会議で発言したあと、「変なことを言ってしまったかも」と何度も思い返す
- 雑談中に少し沈黙があるだけで、「場の空気を悪くしたのでは」と不安になる
- 上司や同僚の表情が少し曇って見えると、「自分が嫌われたのでは」と感じる
- LINEやメールの返信がすぐにこないと、「怒らせたのかも」と気になってしまう
頭では「気にしすぎかもしれない」と分かっていても、不安が止められず、自分を責めたりしてしまいます。
このような状態が続くと、人と関わること自体が大きな負担となり、人間関係そのものを避けたくなる気持ちが強まってしまいます。
回避行動が増える
社会不安障害(社交不安症/SAD)のある方は、不安を感じる状況を避けようとする行動(回避行動)が見られることが多くなります。
「また緊張して失敗したらどうしよう」「注目されるのが怖い」といった不安が続くと、少しずつ日常生活にも影響が出てきてしまいます。
例えば、次のような行動が挙げられます。
- 会議やプレゼンがある日は体調不良を理由に休んでしまう
- 飲み会やイベントに誘われても、緊張が怖くて断り続けてしまう
- 自分に話が振られないよう、雑談の場でもできるだけ目立たないようにしている
- 電話対応や接客など、対人場面のある仕事を避けてしまう
こうした回避行動は、一時的に不安をやわらげてくれることがありますが、避けるたびに「また次も逃げなければ」という気持ちが強まり、さらに回避が増えていく悪循環に陥りやすくなります。
その結果、仕事に行きづらくなったり、人との関わりを避けるようになり、自分を責め、ひとりで悩みを抱え込みやすくなってしまいます。
身体に現れる症状(動悸、発汗など)
社会不安障害(社交不安症/SAD)では、心の不安が身体の症状として強く現れることがあります。
人前で話す場面や注目される状況になると、頭では冷静でいようとしても、先に身体してしまうのが特徴です。
具体的には、次のような症状が現れることがあります。
- 動悸(心臓がバクバクして落ち着かない)
- 手のひらや脇の下などの異常な発汗
- 息苦しさ、呼吸が浅くなる
- 手足の震えや体のこわばり
- 吐き気や腹痛、ふらつき
これらの症状は、一見「体調が悪いだけ」と思われたり、「自分は緊張しやすいだけ」と思い込み、不安が関係していることに気づかれないまま、見過ごされてしまうこともあります。
その結果、必要な対処が遅れてしまうことも少なくありません。
社会不安障害(社交不安症/SAD)の原因

社会不安障害の原因はひとつではなく、様々な要因が複雑に関係し合って発症すると考えられています。
「性格のせい」「自分が弱いから」と思い込んでしまう方もいますが、実際には脳の働きや育った環境など、自身の努力だけではどうにもならないことがあります。
生まれつきの気質・性格傾向
内向的、慎重、人の目を気にしやすいといった傾向は、社会不安障害の発症リスクを高める要因の1つとされています。
こうした気質は誰にでもあるものですが、その傾向が強いと、人前で話す、注目される、評価されるといった場面で、強い不安を感じやすくなることがあります。
過去の経験(いじめ・失敗体験など)
過去に人前で恥をかいたり、発言をきっかけに笑われたり、いじめやからかいの対象になった経験があると、「また同じようなことが起きたらどうしよう」「注目されるのが怖い」といった不安を感じやすくなります。
特に、思春期のように感情が不安定になりやすく、他人からの評価や人間関係に強く影響を受けやすい時期にこうした出来事があると、「人にどう思われるか」という恐怖心が強まり、対人関係そのものに過度な緊張を感じるようになることがあります。
一見すると些細な出来事でも、強く記憶に残ることがあり、その体験をきっかけに人前に出ることや話すこと自体を避けるようになるケースも少なくありません。
家庭環境や育った家庭の影響
子どもの頃から「失敗してはいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」といった言葉を繰り返し聞いて育つと、知らず知らずのうちに自分の気持ちを抑えたり、周囲の評価に敏感になることがあります。
こうした環境では、「良い子でいなければ」「人に嫌われてはいけない」という思い込みが強くなり、人と関わる場面に強い緊張や不安を感じやすくなることがあります。
脳内の神経伝達物質の影響
不安や緊張をコントロールする役割をもつ脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)の働きが乱れると、ちょっとした出来事でも強い不安を感じやすくなることがあります。
このような脳の働きの偏りが、社会不安障害の原因の一つになっていることもあるため、性格や気の持ちようを変えるだけでは対処が難しいです。
社会不安障害(社交不安症/SAD)を発症しやすい年齢層
社会不安障害は、思春期から青年期(10代から20代前半)にかけて発症しやすいとされています。(※1)
この時期は、進学や就職などで人間関係の変化が多く、「人にどう見られているか」「うまくやらなければ」といった意識が強くなりやすい時期でもあります。
ただし、発症のタイミングには個人差があり、社会人になってから職場での人間関係や業務上のプレッシャーがきっかけとなるケースも少なくありません。
また、症状に気づかないまま長い間抱え込み、大人になってから初めて診断されることもあります。
参考:国立精神・神経医療研究センター(NCNP病院)「社交不安障害」
社会不安障害(社交不安症/SAD)と一緒に起こりやすい病気
社会不安障害(社交不安症/SAD)にによる不安や緊張が長く続くと、他の不調を引き起こす(二次障害)こともあります。
実際に、日本神経精神薬理学会の診療ガイドラインでは、社会不安障害のある方の約3分の1が、他の精神障害を併存していると報告されています。
特に併存しやすい代表的な疾患には、以下のようなものがあります。
- うつ病:人との関わりを避けたり、自分を否定し続けるうちに、気分の落ち込みや意欲の低下が強まり、うつ状態になる
- パニック障害:強い不安や緊張が続くなかで、動悸・息苦しさ・めまいなどのパニック発作を起こす
- 強迫性障害(OCD):「不安をどうにかしたい」という思いから、手洗いや確認などの特定の行動や考えを繰り返さずにはいられない
- 全般性不安障害(GAD):特定の場面に限らず、日常のあらゆる出来事に対して過剰な心配や不安が長期間続く
- 依存症(アルコール・薬物など):人前で話す場面や対人関係への不安をまぎらわせようと、飲酒や服薬に頼るようになる
参考:日本神経精神薬理学会「社交不安症の診療ガイドライン」(2021年5月)、P.6「3. 疫学」」
社会不安障害(社交不安症/SAD)になっても仕事はできるの?

社会不安障害(社交不安症/SAD)にがあると、人前で話すことや、職場の雑談・会議といった日常の業務が強い不安に繋がり、「自分には働くのは無理かもしれない」と感じてしまう方も少なくありません。
しかし、社会不安障害(社交不安症/SAD)にがあっても、環境や働き方を工夫することで、無理なく仕事を続けることは十分に可能です。
例えば、次のような工夫が役立ちます。
- 対人対応の少ない仕事や、在宅勤務など不安を感じにくい働き方を選ぶ
- 苦手な場面について職場に相談し、業務内容や対応方法を調整してもらう
- 必要に応じて、カウンセリングや就労支援のサポートを受ける
「働きたいけど不安がある」という方も、無理せず自分のペースで働く選択肢を見つけていくことが大切です。
社会不安障害(社交不安症/SAD)を周囲に伝えるべき?

社会不安障害(社交不安症/SAD)にのことを、職場や身近な人に伝えるべきかどうか迷う方は少なくありません。
「甘えていると思われるのでは」「評価が下がったらどうしよう」「理解してもらえるだろうか」「不利な扱いを受けないか」といった不安から、誰にも話せずに1人で抱え込んでしまうこともめずらしくありません。
もちろん、無理に全てを話す必要はありません。
ただし、必要な配慮や理解を得るためには、困っていることやつらさを適度に伝えておくことが、結果的に自分を守ることに繋がる場合もあります。
職場への伝え方と、伝えるときに気をつけたいこと
社会不安障害(社交不安症/SAD)にという病名を、必ず伝える必要はありません。
ただし、仕事に支障が出ていたり、苦手な場面が続いて辛い場合は、ある程度状況を共有しておくことで、業務の調整や配慮を受けやすくなることがあります。
例えば「会議での発言が難しいので、事前にメモを提出したい」「電話対応ではなく、メール中心の業務にしてほしい」といったように、病名ではなく具体的な困りごとを伝えるだけでも十分です。
また全てを一度に話す必要はなく、話しやすい範囲から少しずつ、自分のペースで共有していくことが大切です。
信頼できる上司や人事担当など、理解が得られそうな相手を選び、落ち着いて話ができるタイミングを見つけましょう。
さらに、「できません」と否定するよりも、「こうしてもらえると助かります」といった前向きな伝え方を意識すると、相手にも受け入れられやすくなります。
無理をしてすべてを打ち明ける必要はなく、どこまで・いつ伝えるかは、自分の安心できる形で決めて問題はありません。
社会不安障害(社交不安症/SAD)の方が利用できる医療費や生活に関する支援制度

社会不安障害(社交不安症/SAD)があって、通院や生活に不安がある時は、公的な支援制度を利用することで、経済的な負担を軽くできることがあります。
代表的な支援制度を2つ紹介します。
自立支援医療制度(精神通院)
自立支援医療制度(精神通院)とは、精神疾患を抱える方が、心療内科や精神科などに継続して通院する際の医療費負担を軽減できる制度です。
通常3割かかる医療費の自己負担が、原則として1割に軽くなります。
対象となるのは、社会不安障害、うつ病、パニック障害などの精神疾患で、継続的な治療が必要とされている方です。
通院の診察代や薬代のほか、訪問看護やデイケアなども対象になることがあります。
申請には、医師の診断書などを準備し、市区町村の福祉窓口に提出します。
収入に応じた自己負担の上限が設定されるため、長期的な通院が必要な方にとっては大きな助けになります。
自立支援医療制度の仕組みや申請方法について、詳しくはこちら(内部リンク)
障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)
障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)とは、うつ病や社会不安障害などの精神疾患により、日常生活や社会生活に一定の支障がある方が取得できる手帳です。
障害者手帳を取得すると、税制の優遇や交通機関の割引、就労支援の活用など、様々な公的サービスや支援が受けやすくなります。
障害の程度に応じて等級(1~3級)があり、申請には医師の診断書や通院記録などが必要です。手続きはお住まいの市区町村の窓口で行います。
障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)の対象やメリットについて詳しくはこちら(内部リンク)
社会不安障害(社交不安症/SAD)の方が利用できる相談先

社会不安障害(社交不安症/SAD)があると、人に相談すること自体がとてもハードルに感じられるかもしれません。
それでも、「このままで大丈夫かな」「一人ではどうにもできないかも」と感じた時は、まず身近な公的機関に相談することから始めてみるのがおすすめです。
地域の福祉窓口(市区町村の障害福祉課)など
地域の福祉窓口は、生活や就労に不安を感じている方が、制度や支援について相談できる窓口です。
お住まいの市区町村にある障害福祉課などでは、生活や仕事に関する不安、利用できる制度について相談することができます。
また、自立支援医療や精神障害者保健福祉手帳などの申請窓口でもあり、今後どんな支援が受けられるかを知る第一歩として利用しやすい場所です。
「何を相談すればいいのかわからない」という段階でも大丈夫です。
まずは「不安があって生活や仕事が辛い」と伝えることで、使える制度や支援機関を案内してもらえます。
保健所・保健センター
保健所・保健センターとは、地域に暮らす人の健康をサポートする公的な相談窓口です。
心の不調やメンタルヘルスに関する相談を受け付けており、「病院に行くほどではないけれど、誰かに話を聞いてほしい」と感じたときにも気軽に利用できます。
相談内容に応じて、精神科や心療内科、支援機関など適切な相談先を紹介してくれることがあります。
また地域によっては、保健師が継続的に電話や面談で相談に乗ってくれる体制が整っていることもあります。
就労移行支援
就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障害のある方に対して、働くための準備やスキルを身につける支援を行う福祉サービスです。
「今の職場がつらい」「就職したいけれど自信がない」と悩んだ時は、こうした支援を活用することも選択肢のひとつです。
就労移行支援では、あなたの体調や気持ちに合わせて、職業訓練や就職活動のサポート、生活リズムの安定に向けた支援などが受けられます。
無理のないペースで「働く準備」ができる環境なので、ひとりで抱え込まず、就労移行支援の利用を検討してみてもよいかもしれません。
就労移行支援manabyについて
就労移行支援manaby(マナビー)では、社会不安障害(社交不安症/SAD)をはじめ、精神障害・発達障害・難病など、様々な特性を持つ方が自分らしく働くためのサポートを行っています。
「人前で話すのが怖い」「今のまま働き続けられるか不安」という悩みに寄り添いながら、1人ひとりの特性や不安に合わせた個別支援を大切にしているのが特徴です。
例えば、以下のようなサポートを通して、安心して働く準備を進めることができます。
- eラーニングシステム「マナe」で自分のペースで学習
- Webデザインやプログラミングなど、ITスキルの習得
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通所が不安な方に向けた在宅訓練や柔軟なスケジュール調整
※在宅訓練の可否は自治体によって異なります - 就職活動のサポート、就職後も6か月間の定着支援あり
「働くことを考えるだけで不安になる」「自分に向いている働き方が見つからない」と感じている方も、ひとりで抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。
社会不安障害(社交不安症/SAD)とは、人との関わりに強い不安を感じる状態のこと

社会不安障害(社交不安症/SAD)は、人にどう見られるかが過剰に気になり、人前で話す場面などで強い不安や緊張を感じる状態です。
その背景には、性格傾向や過去の経験、脳の働きなどさまざまな要因が関係しており、うつ病などを併発することもあります。
働くことに不安がある場合も、就労移行支援などのサービスを活用することで、自分に合った働き方を見つけることが可能です。
また、自立支援医療制度や障害者手帳といった公的支援を利用すれば、治療や生活の負担を減らすこともできます。
不安を抱え込まず、相談先や支援制度を上手に使いながら、少しずつ安心できる環境を整えていきましょう。