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ヘルプマークの対象者とは?配布対象・取得方法を分かりやすく解説

目次
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日常生活で支援や配慮が必要でも、周囲にそのことを伝える手段がなく困っていませんか?

ヘルプマークは、そんな方のために作られたサポートツールです。障害の有無や医師の診断に関係なく、支援や配慮が必要なすべての方が対象です。

この記事では、自分が該当するかどうかの判断や、ヘルプマークの取得方法・使い方のポイントまでわかりやすく解説します。

この記事のまとめ

  • ヘルプマークの対象者とは
    義足や人工関節、内部障害、難病、妊娠初期、精神障害など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としているすべての方が対象
  • 取得に手帳や診断書は不要
    自治体の窓口などで「支援が必要」と自己申告するだけで、無料でもらうことができる

ヘルプマークとは?目的と役割

ヘルプマークの意味・目的・役割についての基礎知識

この章のポイント

  • 外見からは分かりにくい困難や配慮が必要な状況を、周囲に伝えるためのマーク
  • 支援が必要なことを知らせ、席を譲る・声をかけるなど周囲の行動を促す役割がある
  • 災害などの緊急時に、特別な配慮が必要な人であることを迅速に伝える目的もある

街中や電車で赤いストラップ型で白い十字とハートが描かれたマークを見かけたことはありませんか?それが「ヘルプマーク」です。

ヘルプマークの一番の目的は、見た目では分かりにくい困難や支援が必要な状況を周囲の人に知らせることです。

ヘルプマークには主に3つの大切な役割があります。

1. 支援が必要なことを知らせる

最も大きな役割は、持っている方が支援や配慮を必要としている状態にあることを周囲にわかりやすく示すことです。

マークを見た人は、「立っているのがつらいかもしれない」「急に体調が悪くなる可能性がある」と理解しやすくなります。

2. 周囲の配慮を引き出すきっかけ

ヘルプマークは、周りの人が具体的に行動するきっかけにもなります。

  • 交通機関での配慮:電車やバスで席を譲る
  • 日常生活での配慮:駅や商業施設で困っている様子を見たら声をかける

マークがあることで、周囲は何をすべきかを理解しやすく、助けの声をかけやすくなります。

3. 災害などの緊急時の助け

地震や火事などの非常時には、自力で避難することが難しい人もいます。

ヘルプマークは、こうした緊急時に、特別な配慮や支援が必要であることを救助者に素早く伝える役割も果たします。

ヘルプマークの対象者は?

ヘルプマークの対象者(内部障害・難病・妊娠初期など)

この章のポイント

  • 対象は、病気や障害の種類に関わらず、日常生活で支援や配慮を必要とするすべての人
  • 医師の診断や障害者手帳の有無は不要で、本人が必要と感じれば利用できる
  • 難病、妊娠初期、発達・精神障害、慢性疾患など、外見では分かりにくい困難を抱える人も対象となる

ここでは、ヘルプマークを利用できるのはどんな方なのか、使うために必要なものはあるのか、代表的なケースも交えて紹介します。

対象は「支援や配慮を必要とする人すべて」

ヘルプマークは、支援や配慮が必要なすべての方を対象としています。対象範囲は幅広く定められており、日常生活で配慮や助けが必要と感じる方であれば、体調や病気の程度に関係なく使用可能です。

医師の診断や手帳の有無は関係ない

ヘルプマークの利用には、医師の診断や障害者手帳は必要ありません。本人が「支援や配慮が必要」と感じていれば、申し出により受け取ることができます。

ヘルプマークの対象者に該当する主なケース

カテゴリー具体的な困難や症状の例
義足や人工関節を使用長い時間立っているのがつらい、階段の上り下りが大変
内部障害や難病、ペースメーカー心臓病、腎臓病、人工透析、膠原病など。急に体調が悪くなる可能性がある
妊娠初期つわりや体調不良が外から見えにくいが、非常に不安定な状態である
聴覚・言語・視覚障害周囲の音が聞こえにくい、文字やサインが見えにくい、言葉でのコミュニケーションが難しい
発達・知的・精神障害人混みでパニックになりやすい、状況の理解や判断に時間がかかる
慢性の疾患や持病てんかん、パニック発作、認知症など。いつ症状が出るか分からず不安がある

これらはあくまで一例です。他にも、一見分かりにくい不安や配慮の必要な状態を抱え、日常生活で支援が必要と感じるすべての方が対象となります。

自分が対象者かどうか判断するには?

ヘルプマークの対象者判断基準とチェックポイント

この章のポイント

  • 日常生活で「外出が不安」「周囲の配慮が必要」と感じる場面がある場合、対象にあてはまる可能性が高い
  • 見た目に関係なく、体調や精神面で支援が必要だと感じるかどうかが判断のポイント
  • 迷う場合は、かかりつけ医や自治体の窓口に相談し、自分に合った使い方を検討できる

「ヘルプマークの対象者は幅広いと分かったけど、自分は本当に使って良いのかな?」と悩む方もいるかもしれません。

ここでは、自分が対象者かどうかを判断するための考え方と相談できる窓口を紹介します。

「体調が不安で外出をためらうことがある」なら、対象の可能性が高い

ヘルプマークを使うかどうかを考えるときに大切なのは、日常生活の中で周囲の配慮や支援を必要としているかどうかという点です。

次のような状況に心あたりがある場合、対象にあてはまる可能性が高いと考えられます。

  • 外出への不安
    体調が急に悪くなるのが心配で、外出をためらってしまうことがある
  • 周囲への遠慮
    電車で席を譲ってほしいけれど、見た目で分かりにくいため声をかけづらい
  • 緊急時の心配
    災害や事故など、急なトラブルが起きたときに自分だけでは動けない不安がある

外見では元気に見えても、体調や精神的な状態がつらいことはあります。ヘルプマークは、そのような状況を周囲に伝えるためのサインです。少しでも支援が必要だと感じる場合は、利用を検討してみることが大切です。

医師や自治体窓口に相談してみるのもおすすめ

対象かどうか判断が難しい場合や利用に迷いがある場合は、専門家や窓口に相談するのがおすすめです。

かかりつけ医への相談

病気や怪我で通院している場合は、担当の医師に「自分はヘルプマークを使ってよいか」と相談できます。体調や症状をよく知っている医師から具体的な助言を受けられます。

自治体の窓口への相談

ヘルプマークは、主に自治体の窓口(福祉課・障害福祉課など)で配付されています。対象範囲や受け取り方法について詳しく説明してもらえるため、迷ったときは問い合わせてみると安心です。

このように、ヘルプマークは「困っていることを伝えるための道具」であり、使うかどうかを決めるのは本人の気持ちです。自分に必要だと思ったら、ためらわずに相談や利用を検討してみましょう。

ヘルプマークをつけるメリット

ヘルプマーク着用のメリット(緊急時の支援・周囲の配慮)

この章のポイント

  • 体調不良や緊急時に、言葉で伝えられなくても周囲が「支援が必要な人」と気づきやすくなる
  • 電車・バス・職場・学校などで、見た目では分かりにくい事情への理解や配慮を得やすくなる
  • 「いざという時に助けてもらえる」という安心感につながり、外出や社会参加への不安が軽くなる

ヘルプマークを身につけることで、日常生活の中で得られるメリットは大きく分けて3つあります。見た目では分からない困りごとを抱えている人にとって、どのような場面で役立つのか紹介していきます。

体調不良時に助けを得やすくなる

突然体調が悪くなったとき、自分から「助けてください」と声を出すのは難しい場合があります。めまいや吐き気で言葉がうまく出てこなかったり、パニック状態で何を伝えればいいか分からなくなったりすることもあります。

ヘルプマークを付けていれば、周りの人が「助けが必要な人かもしれない」と気づいてくれる可能性が高まります。言葉で説明できない状況でも、マークが代わりに「困っています」というサインを発してくれるのです。

周囲の理解・配慮を得やすくなる

電車やバスに乗っている時、外見からは健康そうに見えても実は立っているのがつらい人がいます。内部障害や慢性的な痛み、妊娠初期のつわりなどは、他人からは気づかれにくいものです。ヘルプマークを付けることで、優先席に座っていても理解を得やすくなり、混雑時に席を譲ってもらえることがあります。また、職場や学校でも配慮を受けやすくなり、状況を説明するきっかけにもなります。

外出への不安が軽くなり、安心して行動できる

「外出先で体調が悪くなったらどうしよう」「倒れても誰も気づいてくれないかも」といった不安を抱える方は少なくありません。このような心配が大きいと、外出そのものを避けてしまうこともあります。

そんなとき、ヘルプマークは安心の手助けになります。 身につけることで、「困ったときには助けてもらえるかもしれない」という気持ちになり、実際に助けを求める場面がなくても、「いざというときの備えがある」と思えるだけで行動範囲が広がり、社会参加への意欲も高まります。

ヘルプマークの利用例

ヘルプマークの活用事例・エピソード集(電車内・妊娠初期など)

この章のポイント

  • 電車の遅延や混雑時など、体調が悪化した場面で周囲に気づいてもらい、休める場所へ案内してもらえた
  • 見た目では分からない障害や不調を、自分から説明しなくても自然に伝えられ、声をかけてもらいやすくなった
  • 妊娠初期など外見では分かりにくい不安定な時期でも、安心感を持って外出できるようになった

ヘルプマークを身につけることで、日常生活で助けを受けることができ、安心して過ごせたという声が多く寄せられています。

実際にヘルプマークを使っている方たちは、日常生活でどんな場面で役立ったと感じているのでしょうか。東京都福祉局が公開している「ヘルプマーク・ヘルプカードエピソード集」から3つの実例を紹介します。

通勤中に助けてもらった(35歳・会社員)

精神障害があり、体調が悪くなると文字の意味が分からなくなることがあります。ある日、電車が運転見合わせで駅が混雑しているとき、立っているのもつらくなりました。リュックにつけたヘルプマークを見た女性が声をかけ、休める場所まで案内してくれました。

見た目では分からない体調の変化も、ヘルプマークがあったおかげで周囲に伝わり、適切な支援を受けられた事例といえます。

見た目では分からない困難を伝えられる(38歳・自営業)

目で見てわかる障害ではないため、ヘルプマークは声をかけてもらうきっかけとして助かっています。病院・役所・鉄道などで利用すると、マークの意味を知っている方が多く、「困っていて助けを求めている」とすぐに察してもらえます。

自分から「実は障害があって…」と説明するのは勇気がいる場面もありますが、ヘルプマークを付けていれば、相手から声をかけてもらいやすくなります。支援が必要なことを自然に伝えられるツールとして、日常生活での心理的な負担が軽くなったと感じているようです。

妊娠初期で安心できた(37歳・その他)

妊娠初期で体調が不安定でしたが、マタニティマークをつけるには早く、外出が少し怖い時期でした。ヘルプマークを知り、身につけることで安心して外出できました。

妊娠初期特有の不安を和らげるために、ヘルプマークが心の支えになった例です。

ヘルプマークを付けることで、必要なときに助けを求めやすくなったり、外出時の不安が軽くなったりする効果があります。

見た目では分からない困りごとを抱えている方にとって、ヘルプマークは「いざというとき助けてもらえる」という安心につながるツールです。

ヘルプマークの取得方法

ヘルプマークの取得方法・配布場所(市役所・駅など)

この章のポイント

  • 市区町村の役所や保健センター、障害者支援窓口、交通局などで無料配布されている
  • 自治体によっては郵送対応や家族・支援者による代理受け取りも可能
  • 受け取りに診断書や手帳は不要で、配慮が必要と自己申告すれば利用できる

ヘルプマークの取得方法は自治体によって多少異なりますが、基本的には以下のような流れとポイントがあります。

役所や交通局などで無料配布されている

主に市区町村の役所、保健センター、障害者支援センターで配布されています。

一部の自治体では、地下鉄駅や公共交通機関の窓口でも受け取れる場合があります。

自分の地域での配布場所を調べる方法

住んでいる地域でヘルプマークをどこで受け取れるかは、主に以下の3つ方法で確認できます。

  1. インターネット検索を活用する
    「〇〇市 ヘルプマーク 配布」などのキーワードで検索すると、市区町村のホームページが出てきます。そこに配布場所や受け取り方法が詳しく掲載されていることが多いです。
  2. 役所の福祉課に電話で問い合わせ
    直接電話をかけて「ヘルプマークはどこで受け取れますか」と聞くのが確実です。
  3. 自治体の公式SNSやお知らせをチェック
    TwitterやLINE公式アカウントで情報を発信している自治体もあります。

郵送対応・代理受け取りが可能な自治体もあるも

窓口まで出向くのが難しい場合、郵送で受け取れる自治体も増えています。郵送申請が可能かどうか、ホームページや電話で確認してみましょう。ただし、郵送にかかる送料は自己負担となる場合が多いため、事前に費用について尋ねておくと安心です。

また、家族や支援者などの代理人が受け取れるケースもあります。外出できない状況でも、信頼できる人が代わりに受け取れるようになっているため、遠慮せずに相談してみてください。

受け取りに必要なもの

ヘルプマークを受け取る時に、必要なものは特にありません。窓口で配慮が必要と自己申告すれば、無償で受け取ることができます。手帳や診断書がなくても、見た目では分からない困りごとを抱えている方なら誰でも利用できる仕組みになっています。

障害者手帳がなくてもヘルプマークはもらえる?

障害者手帳なしでのヘルプマーク取得可否について

この章のポイント

  • 多くの自治体で自己申告制のため、障害者手帳や診断書がなくても受け取ることができる
  • 妊娠初期や治療中、精神的な不調など、外見では分かりにくい配慮が必要な状況も対象に含まれる
  • 興味本位での取得や転売などの悪用は禁止されており、本当に必要な人のための制度である

「障害者手帳を持っていないけれど、ヘルプマークを受け取ってもいいのだろうか」と不安に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、多くの自治体では障害者手帳がなくても問題なくヘルプマークを受け取ることができます。

多くの自治体で「自己申告制」になっている

ヘルプマークは、自己申告制で「援助や配慮が必要だ」と感じている方であれば、障害者手帳を持っていなくても、診断がついていなくてもヘルプマークを受け取る権利があります。妊娠初期のつわりや、難病の治療中で体調が不安定な方、精神的な不調を抱えている方なども対象に含まれます。

窓口で障害者手帳の所持について聞かれることもほとんどなく、配慮が必要と伝えるだけで受け取れるケースが大半です。

ただし悪用・転売は禁止

ヘルプマークは、援助が必要な方のために作られた大切な仕組みです。受け取りやすい制度だからこそ、悪用や転売は厳禁とされています。

具体的には以下のような行為が問題になります。

  • 興味本位や収集目的で受け取る:実際には配慮が必要ないのに、珍しいからという理由でもらうこと
  • インターネットオークションやフリマアプリで売る:ヘルプマークを転売して利益を得ること

こうした行為は、本当に必要としている人がヘルプマークを使いづらくなる原因になります。また、ヘルプマークの信頼性が失われると周囲が「助けが必要な人」だと認識しにくくなってしまいます。

ヘルプマークの使い方

ヘルプマークの使い方・書き方

この章のポイント

  • 周囲の目に入りやすい場所(バッグの持ち手や外側ポケットなど)に付けると効果的
    電車やバスで立っているときも目に入りやすく、自然に配慮や支援を求めやすくなる
  • 裏面には緊急連絡先や持病、服薬情報などを書いておくと、万が一の体調不良時に周囲が迅速に対応でき安心

ヘルプマークを受け取った後、「実際にどこにつければいいのだろう?」「どう使えば一番伝わるだろう?」と悩む方もいるかもしれません。ここでは効果的な付け方や、より安心して使うためのポイントを紹介します。

つける場所のおすすめ

ヘルプマークを身に着けるときに大切なのは、周囲の人の目に入りやすい場所に付けることです。バッグ、ポーチなど、普段持ち歩くものに取り付けるのがおすすめです。

特に、バッグの持ち手や外側ポケットなど、正面や横から見たときに目立つ位置にすると効果的です。電車やバスで立っているときも、座っている人の視線に入りやすく、自然に気づいてもらえます。

せっかくマークを付けても、見えない位置にあると周りの人に配慮を求めるのが難しくなります。「見える場所に付けること」が、ヘルプマークを活かすポイントです。

裏面に緊急連絡先や病名を書いておくと安心

ヘルプマークの裏面には、情報を書き込めるスペースがあります。ここに緊急連絡先や持病の病名、服用している薬の名前などを記入しておくと万が一、体調が悪化したときに役立ちます。

例えば、突然倒れてしまったとき、周囲の人や救急隊員がヘルプマークの裏面を見れば、すぐに適切な対応を取ることができます。家族や主治医の連絡先が分かれば、スムーズに情報共有ができるため安心です。

ヘルプマークをつけることに抵抗がある方へ

ヘルプマーク着用への抵抗感を解消する使い方

この章のポイント

  • バッグの内側や内ポケットなど、普段は見えにくい場所に付けて必要な時だけ目立つ位置に移動する
  • パスケースやカバーで目立ちにくくして持ち歩くこともでき、自分のスタイルや安心感に合わせて使える
  • ヘルプマークは「無理に目立たせる必要はない」、自分が安心して外出できる方法で使うことが大切

ヘルプマークの存在を知り、「使ってみたいけれど、実際に身に着けるのは少し抵抗がある…」と感じる方は少なくありません。「周りの人にどう見られるだろう」「目立ちすぎるのではないか」といった不安が浮かぶこともあると思います。

ここでは、そんな気持ちを少しでもやわらげ、ヘルプマークを自分に合った形で使うための2つの工夫をご紹介します。

普段はバッグの内側や見えにくい場所に付ける

バッグの持ち手の裏側や、内ポケットの近くなど普段は見えにくい位置に取り付ける方法があります。

体調が不安なときや、人混みの中で急に気分が悪くなったときなど、必要だと感じた場面でだけ目立つ場所に付け替えればいいのです。常に見える位置に付けておく必要はなく、状況に応じて使い分けることができます。

カバーを使って目立たなくする

100円ショップなどで売っているパスケースに入れて持ち歩く方法もおすすめです。赤色で目立ちやすいヘルプマークもカバーをかぶせておけば印象がやわらぎます。さらに、ハンドメイド作品を扱うサイトやフリマアプリではヘルプマーク専用のおしゃれなカバーも販売されています。自分好みのデザインや色を選べば、持ち歩くことへの抵抗感が減るかもしれません。

ヘルプマークは、使う人が安心して外出するためのものです。無理に目立たせる必要はなく、自分に合った使い方を見つけることが何よりも大切です。

併用したい支援ツール:ヘルプカード

この章のポイント

  • ヘルプマークは「援助が必要なことを知らせるサイン」、ヘルプカードは「具体的な支援内容や連絡先を伝える手段」と役割が異なる
  • 両方を併用することで、支援を受けやすくなる
    マークで周囲に気づいてもらい、カードで必要な支援を正確に伝えられるため、安心感がさらに高まる

ヘルプマークとヘルプカードは、どちらも援助や配慮を必要とする人のためのツールです。名前は似ていますが、目的や使い方には違いがあります。両方を組み合わせて使うことで、より安心して外出できるようになります。

ヘルプマークとヘルプカードの違い

ツール役割保管方法 
ヘルプマーク援助が必要なことを示すサインバッグ等に付ける
ヘルプカード具体的な支援内容を伝える手段財布や手帳に入れる

ヘルプマークは「気づいてもらう」ためのもの、ヘルプカードは「具体的に伝える」ためのものと考えると分かりやすいかもしれません。どちらか一方だけでも役立ちますが、組み合わせることでより安心感が高まります。

併用のメリット

ヘルプマークとヘルプカードを両方持つことで、支援を受けやすくなる場面が増えます。

ヘルプマークで「援助を必要としている」という意思を周囲に示しつつ、ヘルプカードで具体的な支援内容や緊急連絡先を伝えることができるため、よりスムーズな支援が可能になります。

例えば電車の中で体調が悪くなったとき、ヘルプマークを見た人が声をかけてくれたら、ヘルプカードを見せることで「どんな助けが必要か」を正確に伝えられます。言葉で説明する余裕がないときでもヘルプカードがあれば安心です。

両方持つことで、見た目でサインを出し、必要な時には詳細な情報で助けを求めることができます。

「支援が必要」と感じているなら、ヘルプマークの対象者です

自身が支援を必要と感じていればヘルプマークの対象になることを伝えるメッセージ画像

ヘルプマークは、困りごとを抱えている方なら誰でも使えるツールです。受け取りに障害者手帳の有無や診断書は必要なく、「支援や配慮が必要だ」と自分で感じていれば、それだけで対象者になります。

身体の内部に障害がある方、精神的な不調を抱えている方、難病の治療中で体調が不安定な方、妊娠初期でつわりに悩んでいる方など、状況はそれぞれ違っていても「困ったときに助けてほしい」という気持ちは共通しています。

電車やバスで急に体調が悪くなったとき、駅や商業施設で立っているのがつらくなったとき、ヘルプマークを付けていれば周囲の人が気づいて声をかけてくれる可能性が高まります。席を譲ってもらえたり、休める場所まで案内してもらえたりと、必要なサポートを受けやすくなるのです。

ヘルプマークを身につけておくことで外出への不安も少し軽くなり、安心して行動できる範囲が広がります

「本当に自分がもらっていいのかな」と迷っている人もいるかもしれませんが、必要だと感じたときが使い始めるタイミングです。自分に合った使い方を見つけ、少しずつ外出や社会参加を楽しんでいきましょう。

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加藤 美遥

社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士
福祉系専門学校を卒業後、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士を取得。現在は北海道の精神科病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務し、うつ病や発達障害、依存症などの支援に従事。医療と福祉の両面から得た経験を活かし、メンタルヘルスや福祉制度に関する情報発信・監修を行っている。

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