無料相談は こちら

パーキンソン病があっても仕事探しはできる?働き方の種類・相談先を紹介

目次
Share!
この記事は 2 分で読めます。

パーキンソン病と診断され、今後の働き方や仕事探しに不安を抱えていませんか?

この記事では、今の職場でできる業務調整から「在宅ワーク」や「障害者雇用」といった多様な働き方、頼れる相談窓口まで、あなたに合った働き方を見つけるためのステップを解説します。

久木田 みすづ
監修 久木田 みすづ (精神保健福祉士/社会福祉士/心理カウンセラー)
この記事は、精神保健福祉士・カウンセラーとして、うつ病・統合失調症・発達障害などを抱える方やその家族への相談支援に携わってきた専門家が監修しています。
この記事のまとめ
  • 現状の整理と主治医への相談
    まずは主治医に相談し、今の職場で業務の調整ができないかを確認しましょう。
  • 負担の少ない仕事の選び方
    今後仕事を探すなら、休憩や服薬がしやすく、体への負担が少ない座り仕事や在宅ワークがおすすめです。
  • 病気の伝え方とサポートの活用
    職場には「できること」と「必要な配慮」を具体的に伝え、ハローワークなどの専門窓口を積極的に頼って進めましょう。
\どんな悩みでもOK/
就職・障害・体調のこと…
お気軽にご相談ください!

就労移行支援manabyの実績

利用者数 3,106名 ※2024年2月時点
職場定着率 85.7% ※6ヶ月定着の実績
在宅就労率 20.4% ※就職者に対する割合
どんなことを相談できるの?
  • 「自分に合った仕事や働き方を見つけたい」
  • 「体調やメンタルに波があり、長く働けるか不安」
  • 「障害への理解がある職場に就職・転職したい」
  • 「まずは生活リズムを整えるところから始めたい」

パーキンソン病があっても仕事探しはできる?

パーキンソン病の診断を受けたあとでも、体調に合った仕事を見つけることは十分に可能です。

安全に働くために、まずは担当の医師にどのような業務なら無理なく続けられるかを相談することが大切です。しかし、いざ仕事を探そうとしても、病気特有の不安や体調の変化から、思うように進まないことも少なくありません。

ここからは、仕事探しでつまずきやすい理由について詳しく説明します。

パーキンソン病のある方が仕事探しでつまずきやすい理由

この章のポイント
  • 作業スピード低下とプレッシャー
  • 疲れやすさと通勤・勤務の負担
  • 予測しづらい「体調の波」

パーキンソン病の診断後、新しい仕事探しで課題を抱えるケースは多く見られます。病気特有の症状により、これまでと同じように働くことが難しくなるためです。

ここでは、仕事探しが難しくなる具体的な理由を、2つの視点から整理して解説します。

動作の遅さやふるえで、前職と同じ働き方が難しくなることがある

パーキンソン病の代表的な症状である「手足のふるえ」や「体の動かしにくさ」によって、パソコンのキーボード入力に時間がかかったり、文字をきれいに書くのが難しくなったりすることがあります。

また、動作が全体的にゆっくりになる影響で、これまで短時間でこなせていた書類の整理や荷物を運ぶ作業に、予想以上の時間がかかることもあります。病気を発症する前と同じスピードや正確さを求められる職場では、業務の遅れが気になり、精神的なプレッシャーを感じやすくなります。

疲れやすさ・通勤負担・体調の波が働き方に影響しやすい

パーキンソン病では、「疲れやすさ」によって通勤や長時間勤務が負担になることがあります。

たとえば、満員電車で1時間かけて通勤するだけで体力を使い果たしてしまい、会社に到着した時点で仕事に取り組む余裕がなくなってしまう状況が考えられます。さらに、パーキンソン病には「薬がよく効いて体が動く時間帯」と「薬の効果が切れて体が重くなる時間帯」という体調の波が見られます。午前中はスムーズに仕事ができたのに、午後になると急に立ち上がることが難しくなるといった、予測しづらい体調の変化が現れることも、働く上でのハードルとなります。

「毎日決まった時間に出社し、定時まで一定のペースで働く」という一般的な働き方の枠組みに当てはめることが難しいため、どの仕事を選べばよいか迷ってしまうケースも少なくありません。

仕事探しの前に整理したいこと

この章のポイント
  • 今の仕事の困りごとを書き出す
  • 主治医に無理のない条件を確認
  • 転職の前に、今の会社へ相談してみる

新しい働き方を探し始める前に、現在の体調や仕事の状況を整理する準備が欠かせません。いきなり求人情報を検索するのではなく、少しずつ情報をまとめていく手順を解説します。

 今の仕事で困っていることを整理する

別の会社を探す前に、現在の業務で「どのような場面に不便さを感じているか」を紙やスマートフォンのメモに書き出しておく作業が大切です。

たとえば、「重い荷物を運ぶときに手先が震えてしまう」「夕方になると足がすくんで、会議室への移動に時間がかかる」といった具体的な状況を箇条書きにしていきます。さらに、「マウスをうまくクリックできない」「薬の効果が切れる時間帯は声が出にくくなる」など、日々の細かな困りごとも記録しておくと役立つでしょう。働くうえでの不便さを書き出すことで、次に選ぶべき仕事や、反対に避けるべき作業の基準が見えてきます。

主治医に確認しておきたいこと

毎日の困りごとを書き出したあとは、担当の医師に体の状態や今後の働き方について相談するステップに進みます。診察では、「立ち仕事は何時間くらい可能か」、「長時間のデスクワークは負担にならないか」など具体的に質問することで、自分に合った働き方の目安が明確になります。

また、薬を飲むタイミングと働く時間のバランスも重要な確認事項です。「薬を飲んでから効果が出るまでの間、休憩を長めにとる必要があるか」なども、医師に相談してみましょう。こうした点を確認しておくことで、無理なく安全に働ける条件が見えてきます。

「転職する」前に今の職場で調整できることも確認する

医師からのアドバイスをもとに、会社を辞める前に「今の職場で働き方を工夫できないか」を探ってみるのもひとつの方法です。人事の担当者や所属部署の上司に病気の状況を伝え、担当業務や勤務時間を変更してもらうことで、そのまま働き続けられるケースも多くあります。

具体的には「立ち仕事から、座って行うデータ入力の部署へ異動させてもらう」「満員電車の疲れを避けるために、出社時間を1時間遅らせる」といった働き方の調整が挙げられます。新しい環境へ移ることは体力も使うため、まずは現在の職場で受けられる配慮がないかを探ることが大切です。

パーキンソン病の方が仕事探しで重視したい条件

この章のポイント
  • 体調の波に合わせて「こまめな休憩」が取れるか?
  • 「通院」や「薬の時間」をしっかり確保できるか?
  • 転倒の危険や、身体への負担が少ないか?

新しい職場を探す際は、ご自身に合った労働条件を知っておくことが大切です。パーキンソン病の症状と付き合いながら長く働き続けるために、求人で確認したい「3つのポイント」を解説します。

体調に合わせて休憩を取りやすい

パーキンソン病には、薬が切れる時間帯の体の動かしにくさや、疲れやすさなどの体調の波があります。
そのため、決まった昼休憩の1時間だけでなく、体調の変化に合わせて短い休憩を取れる職場を選ぶことが重要になります。たとえば、作業の合間に5分から10分ほど席を立って休める環境や、横になれる休憩室や医務室がある職場などが安心です。

通院や服薬の時間を確保しやすい

症状の安定には、定期的な通院と時間通りの服薬が欠かせません。そのため、仕事を探す際は「通院のための休みやすさ」と「服薬時間の確保」を確認することが重要です。

具体的には、時間単位の有給休暇やフレックスタイム制がある職場を選ぶと安心です。また、会議や接客中であっても、服薬のために短い離席を認めてもらえるかどうかも、働きやすさを左右する大きな要因となります。

転倒リスクや身体的負担が少ない

足のすくみやバランスの取りにくさがある場合、転倒を防ぐ環境と、身体的な負担が少ない職種選びが大切です。

具体的には、段差が少なくエレベーターが使える職場や、データ入力・電話対応などの座り仕事を中心に探すと無理なく働けます。さらに、通勤による転倒や疲労を避けられる「在宅ワーク」を選ぶのも有効な選択肢の一つです。

パーキンソン病の方が知っておきたい働き方の種類

この章のポイント
  • 「一般雇用」と「障害者雇用」から選べる
  • 「在宅勤務(テレワーク)」で身体的負担を減らす
  • 「短時間勤務・時差出勤」で体調の良い時間に働く

パーキンソン病の症状に合わせた働き方は、いくつかあります。それぞれの特徴とメリットをご紹介します。

一般雇用と障害者雇用

「一般雇用」と「障害者雇用」には、それぞれ以下のような違いがあります。ご自身の体調や、どんなサポートを受けたいかに合わせて選ぶことができます。

項目一般雇用障害者雇用
対象となる方病気の有無に関わらず、誰でも応募できます。病気や障害のある方を対象とした専用の枠です。
応募に必要なもの特になし(通常の履歴書など)事前に「障害者手帳」の取得が必要です。
病気の開示について会社に「伝える・伝えない」を自分で選べます。会社に伝えたうえで応募します(オープン就労)。
働き方の特徴面接で相談して配慮を受けながら働くことも可能です。通院時の休暇や短時間休憩など、配慮を会社と約束してスタートできるため、長く続けやすい安心感があります。

在宅勤務(テレワーク)

また、最近の新しい働き方として自宅で仕事をする「在宅勤務(テレワーク)」を選ぶ方も増えています。満員電車や階段の上り下りといった通勤の疲労をなくせるうえ、転倒リスクの少ない住み慣れた環境で作業できるのが大きなメリットです。

データ入力やコールセンター業務などで広く導入されており、休憩のタイミングを調整しやすい職場であれば、体調の波に合わせて無理なく働きやすくなります。

短時間勤務・時差出勤

働く時間を短くする「短時間勤務」や、出退勤の時間をずらす「時差出勤」を選ぶことも可能です。 パーキンソン病は症状や薬の効き目に個人差があるため、これらの制度は体調の波に合わせるのに非常に有効です。

たとえば「朝は体が動きにくいから、11時出社にして通勤ラッシュも避ける」「午後からの勤務にする」など、ご自身の体調が安定している時間帯に合わせて、無理なく仕事に取り組むことができます。

パーキンソン病の方が向いている仕事・働き方

この章のポイント
  • 座ってできる仕事
  • すぐ休める環境でできる仕事
  • 自分のペースで進められる仕事

パーキンソン病と付き合いながら働くには、体への負担が少なく、ペース調整しやすい仕事が適しています。向いている働き方や、具体的な職種をまとめました。

向いている働き方具体的な仕事の例おすすめの理由
事務職データ入力や
電話の受付など
座ったまま作業できるため、足腰への負担や転倒の危険を減らせます。
在宅ワークメール対応や
サイトの更新など
通勤の疲れをなくし、疲れたときにすぐ横になって休む環境を作れます。
ペースを調整できる仕事Webライターや
パソコンでの図面修正
など
震えが少ない時間に集中するなど、症状の波に合わせて無理なく作業を進められます。

上記はあくまで一例です。一覧表の働き方を参考にしながら、ご自身の現在の体調に合わせて無理なく取り組める業務を見極めることが大切になります。

パーキンソン病の方が仕事探しで利用できる相談先

この章のポイント
  • 退職を決める前に、まずは「今の職場」で工夫できないか探る
  • 新しい仕事を探す・悩むときは「病気に理解のある窓口」を頼る
  • 働き始める前に、自分のペースで「スキルの準備」もできる

病気と付き合いながら仕事を探したり、働き方を見直したりする際は、専門窓口に頼ることが大切です。一人で抱え込まずに相談できる「5つのサポート窓口」をご紹介します。

働き方の相談:主治医

仕事探しを始める前に、1日に働ける時間や、身体への負担が大きい作業をあらかじめ確認できます。医師から客観的な意見をもらうことで、安全に働ける条件を整理しやすくなります。

在職中の相談:産業医・人事・上司

会社を辞める前に、現在の職場で働き方を工夫できないかを話し合うための窓口です。産業医や人事、上司に相談することで、環境を変えずに仕事を続けられる方法を見つけるきっかけになります。

それぞれの相談相手と調整できる働き方の例をまとめました。

相談相手具体的な調整の例働きやすくなるメリット
産業医体調に合わせた医学的な
アドバイスをもらう
自分の体に無理のない働き方を、客観的に会社へ説明しやすくなります。
人事・上司部署の異動や、時短勤務・在宅勤務への切り替えを相談する立ち仕事から座り仕事に変えたり、通勤の負担を減らしたりと、体力を温存しやすくなります。

新しい環境へ移ることは体力的な負担も大きいため、まずは現在の職場で受けられる配慮がないかを確認することが大切です。

求人探し:ハローワーク・難病患者就職サポーター

実際に新しい仕事を探すときに利用できる、国が運営する窓口です。

ハローワークには「難病患者就職サポーター」という専門の職員がいる場合があります。パーキンソン病の症状や体調の波を理解したうえで、無理のない求人を紹介してくれたり、面接のアドバイスをしてくれます。

病気や生活面の相談:難病相談支援センター

仕事のことだけでなく、病気による毎日の不安や、利用できる福祉の制度について幅広く相談できる施設です。

各都道府県に設置されており、医療費の助成制度や、同じ病気を持つ人の働き方の例などを教えてもらえます。生活の悩みを軽くすることが、落ち着いて仕事を探す安心感につながります。

就職準備の支援:就労移行支援

体調を整えながら、仕事に必要なスキルを身につけて就職を目指すための福祉サービスです。

たとえば「manaby(マナビー)」では、自宅にいながらオンラインでパソコンの技術を学ぶことが可能です。データ入力やWebライターといった在宅ワークに役立つスキルを、自分のペースで身につける準備を進められます。

体調管理・ストレス対処のサポート
毎日を少しずつ安定させるために、生活リズムやメンタル面の整え方を一緒に考えます。
自分のペースで学べるeラーニング「マナe」
PCスキル・ITスキルを、外出が難しい時も自宅でゆっくり習得できます。
在宅支援で安心して訓練できる (自治体により利用可否あり)
外出が不安な方でも、自宅から通所と同じ支援を受けられます。
就職活動のサポート (履歴書・面接・求人探し)
苦手になりやすい書類作成や面接練習も、支援員が伴走します。
就職後の「定着サポート」が充実
働き始めてからの悩みや不安も相談でき、長く働き続けるためのフォローがあります。
【1分でわかる】
あなたにぴったりの就労移行支援は?

「就労移行支援ってたくさんあって、どれを選べばいいかわからない…」

そんなお悩みを抱えていませんか?
5つの簡単な質問に答えるだけで、あなたの希望や体調に合った事業所のタイプがわかります。

Q1. 現在の体調や外出のペースについて、当てはまるものはどれですか?

質問 1 / 5

Q2. 就職に向けて、どんな仕事やスキルに興味がありますか?

質問 2 / 5

Q2. 就職活動において、今一番不安なことは何ですか?

質問 2 / 5

Q3. パソコンを使った作業は、普段から行っていますか?

質問 3 / 5

Q3. 人と話す仕事と、黙々と進める仕事、どちらが好きですか?

質問 3 / 5

Q3. 人が多い場所や、通勤ラッシュなどは疲れやすいですか?

質問 3 / 5

Q3. 自分の「得意なこと・苦手なこと」をはっきりと説明できますか?

質問 3 / 5

Q4. 将来的には「在宅ワーク(テレワーク)」も視野に入れたいですか?

質問 4 / 5

Q4. 履歴書添削や面接練習などの「就活対策」はしっかりサポートしてほしいですか?

質問 4 / 5

Q4. 困ったとき、すぐに相談できるスタッフが近くにいてほしいですか?

質問 4 / 5

Q4. 自分と同じような障害・悩みを持つ人と、交流してみたいですか?

質問 4 / 5

Q5. 事業所を選ぶ上で、一番重視したいポイントはどれですか?

質問 5 / 5

Q5. 事業所を選ぶ上で、一番重視したいポイントはどれですか?

質問 5 / 5

Q5. 事業所を選ぶ上で、一番重視したいポイントはどれですか?

質問 5 / 5

Q5. 事業所を選ぶ上で、一番重視したいポイントはどれですか?

質問 5 / 5

診断結果

あなたにぴったりな就労移行支援のタイプは…

タイプA:IT・専門スキル特化型

プログラミングやWebデザインなど、特定の専門スキル習得に強い事業所です。「手に職をつけて就職したい」「在宅ワークを目指したい」という方にぴったりです。

チェックポイント:
デザインや動画編集など、最新ソフトが学べる環境が整っているか確認しましょう。

実際の事業所の雰囲気を見ることで、より具体的に働くイメージが湧いてきます。まずは見学や相談に行ってみましょう!

無料相談する
近くの事業所を探す
診断結果

あなたにぴったりな就労移行支援のタイプは…

タイプB:メンタルケア・マイペース型

心理カウンセラーが常駐していたり、短時間からの通所を認めてくれたりする、体調管理重視の事業所です。「まずは生活リズムを整えたい」という方に寄り添ってくれます。

チェックポイント:
休憩室の有無や、急な体調不良時の柔軟な対応を確認しましょう。

実際の事業所の雰囲気を見ることで、より具体的に働くイメージが湧いてきます。まずは見学や相談に行ってみましょう!

無料相談する
近くの事業所を探す
診断結果

あなたにぴったりな就労移行支援のタイプは…

タイプC:実践・ビジネス特化型

実際の職場を模した「模擬オフィス」があり、実践的なビジネスマナーや事務スキルを徹底的に学べる事業所です。「面接対策をしっかりやってほしい」という方におすすめです。

チェックポイント:
企業でのインターンシップ(企業実習)の提携先が多いかどうかがカギになります。

実際の事業所の雰囲気を見ることで、より具体的に働くイメージが湧いてきます。まずは見学や相談に行ってみましょう!

無料相談する
近くの事業所を探す
診断結果

あなたにぴったりな就労移行支援のタイプは…

タイプD:特定障害・特性フォーカス型

発達障害やうつ病など、特定の障害に特化したプログラムを持つ事業所です。「自分の障害特性を深く理解し、それに合った対策や働き方を自己分析したい」という方に最適です。

チェックポイント:
当事者同士の交流の多さや、独自の自己理解プログラムがあるかを確認しましょう。

実際の事業所の雰囲気を見ることで、より具体的に働くイメージが湧いてきます。まずは見学や相談に行ってみましょう!

無料相談する
近くの事業所を探す

病気のことは職場・面接で伝えるべき?

この章のポイント
  • 伝えることで「必要な配慮」が受けやすくなる
  • 病名だけでなく「できること」も一緒に伝える
  • 会社がサポートしやすいように、具体的に伝える

パーキンソン病と付き合いながら働く際、会社に病気を伝えるか(オープン就労)、伝えないか(クローズ就労)は大きな悩みです。ここでは、病気を伝えるメリットや注意点、具体的な伝え方を解説します。

職場に伝えるメリット

会社にパーキンソン病であることを伝える最大の利点は、体調に合わせた配慮を受けやすくなることです。たとえば、次のような配慮を受けることができます。

  • 薬が効きにくい午前中は、出社時間を遅らせる(時差出勤を利用する)
  • 転倒のリスクを減らすため、段差のないフロアやエレベーター近くの席に配置転換してもらう
  • 通院のために月に1回、平日に休みを取得する など

体調不良時に周囲の理解を得やすくなるため、無理をして働き続ける精神的な負担を軽減できることも大きなメリットと言えます。

職場に伝える時の注意点

会社に病気のことを伝えるときは、伝え方に少し工夫が必要です。パーキンソン病の症状は個人差が大きいため、「パーキンソン病である」という病名だけでは、職場の担当者に正しい状況が伝わらない可能性があります。「無理をさせてはいけない」という担当者の配慮から、意図せず、本来なら十分に力を発揮できる業務まで制限されてしまうことも考えられます。

そのため、病名だけでなく「仕事において何ができて、どのような場面で配慮が必要なのか」を事前にしっかり整理しておく準備が不可欠です。

職場・面接での伝え方の例

職場や面接で病気について説明する際は、現在の症状と必要なサポートを具体的に伝える工夫が求められます。

  • 現在の職場で伝える際の例
    「パーキンソン病の影響で、長時間の立ち仕事が体力的に厳しくなってきました。現在の部署での勤務を続けたいという希望はありますが、もし可能であれば、座って作業ができる事務部門への異動をご検討いただけないでしょうか。また、月に1度の通院が必要なため、平日の休み取得についてご相談させてください。」
  • 面接での伝え方の例
    「パーキンソン病と診断されており、現在は薬で症状を管理しています。パソコンでのデータ入力や電話対応といった座って行う業務は、問題なく担当できます。ただし、薬の効き目が切れる時間帯には手が震える症状が出ることがあるため、重い荷物を運ぶ作業についてはサポートをお願いしたいと考えています。」

問題なくできる業務と配慮が必要な業務を明確に分けることで、会社側も具体的な対応策を検討しやすくなります。

状況別|パーキンソン病の仕事探しの進め方

この章のポイント
  • 今の職場に残るなら、「具体的な希望」を伝えて産業医を頼る
  • 新しい仕事を探すなら、まずは「病気を伝えるか」を決める
  • 転職活動では、一人で悩まず「専門の支援機関」をフル活用する

症状に合わせて働き方を見直す手順は、現在の状況によって異なります。ここでは「今の職場で働き続ける場合」と「新しい職場を探す場合」の2つに分けて解説します。 

今の仕事を続けたい場合

面談の際は、希望する配慮を具体的に伝えると、会社側も対応を検討しやすくなります。

  • 勤務時間の変更
    満員電車を避けるための時差出勤や、体力を温存するための短時間勤務
  • 働く場所の変更
    自宅で作業を行う在宅勤務(テレワーク)の導入
  • 業務内容の変更
    長時間の立ち仕事から、座ってできるデータ入力などの事務作業への配置転換

会社に社員の健康管理を担当する「産業医」がいる場合は、面談を申し込んでみるのもひとつの方法です。身体の状態を会社側にも正しく伝えてもらうことで、無理のない働き方を整えてもらいやすくなります。

転職を考えている場合

新しい仕事を探すなら、無理なく働き続けられることが第一です。まずは、会社に病気のことを伝える「オープン就労」か、伝えない「クローズ就労」かを選びましょう。

転職活動を進める際は、一人で悩みを抱え込まず、専門の支援機関を活用することが有効な手段となります。

  • ハローワークの専門窓口
    病気や障害を持つ人向けの求人を紹介する専用窓口があり、障害者手帳を取得する前であっても相談が可能です。
  • 就労移行支援事業所
    パソコンのスキルアップや、疲れを溜めない体調管理の方法を学びながら、就職に向けたサポートを受けられる施設を指します。
  • 就職支援エージェント
    パーキンソン病への理解がある企業の求人探しから、面接の練習までを総合的に支援してくれます。

自身の症状や希望する働き方に合わせて、複数の支援機関を組み合わせることで、無理なく長く続けられる仕事を探しやすくなります。

就労移行支援manabyお問い合わせCTA
\どんな悩みでもOK/
パーキンソン病をはじめとした特性や背景を持ちながら、働くことに不安を感じている方の相談を受け付けています。
どんなことを相談できるの?
  • 「自分に合った仕事や働き方を見つけたい」
  • 「体調やメンタルに波があり、長く働けるか不安」
  • 「障害への理解がある職場に就職・転職したい」
  • 「まずは生活リズムを整えるところから始めたい」

パーキンソン病の仕事探しでよくある質問

パーキンソン病を抱えながらの仕事探しや働き方の見直しについて、多くの方が抱く疑問とその回答をまとめました。

パーキンソン病でも仕事は続けられますか?

パーキンソン病と診断されても、体調に合わせて働き方を工夫すれば仕事を続けることは可能です。

まずは主治医に安全な就労条件を確認し、職場と相談しましょう。座り仕事への異動や在宅勤務(テレワーク)の活用など、無理なく働ける環境を整えることが大切です。

パーキンソン病は障害者雇用で働けますか?

市区町村の窓口で「障害者手帳」を取得すれば、パーキンソン病であっても障害者雇用の枠で働くことが可能です。

障害者雇用を利用すると、通院のための休暇取得や、薬が効きにくい時間帯を避けた短時間勤務といった配慮を、会社と約束した上で働き始められます。障害者手帳の取得条件や申請の手続きについては、お住まいの自治体の窓口や病院の医療ソーシャルワーカーへ相談することもひとつの手段です。

病気のことを面接で伝えるべきですか?

面接で病気を伝えるかどうかは、「会社からの配慮が必要か」を基準に判断します。

「オープン就労」は入社直後からサポートを受けられるのがメリットです。一方、「クローズ就労」は求人の選択肢が広い反面、体調不良時の理解を得にくいデメリットがあります。自身の症状や希望する働き方に合わせて選びましょう。

仕事探しはどこに相談すればいいですか?

パーキンソン病の症状に合わせた仕事探しは、専門の支援機関へ相談するとスムーズです。主な相談先として、病気を抱える方向けの求人を扱う「ハローワークの専門窓口」、体調管理やパソコン技術を学びながら就職を目指す「就労移行支援事業所」、企業紹介から面接練習まで支援する「就職支援エージェント」などがあります。

複数の相談窓口を併用することで、希望に沿った職場を見つけやすくなります。

パーキンソン病の仕事探しは、今の体調に合う働き方を整理することから始めよう

パーキンソン病を抱えながら長く働くためには、現在の体調に合わせた環境作りが重要です。まずは「今の仕事で困っていること」を書き出し、主治医に働き方を相談したうえで、今の職場で業務調整ができないかを確認します。

新しい職場を探す場合は、ハローワークや難病患者就職サポーターなどの専門機関へ相談し、希望する働き方や条件を整理していく手順がスムーズです。在宅勤務や時短勤務、障害者雇用なども視野に入れて求人を探し、応募する前には「職場に求める配慮」をまとめておきます。

専門の相談窓口や各種制度を上手に活用しながら、無理なく働ける職場を見つけていきましょう。




Share!

仕事が続かない…体調が不安… お気軽にご相談ください!

相談・見学を予約する

お電話でのご相談もお待ちしております

0120-649-150

受付時間:月〜金 9:00〜18:00

久木田 みすづ

精神保健福祉士/社会福祉士/心理カウンセラー 福祉系大学を卒業後、カウンセリングセンターや医療機関で精神保健福祉士・カウンセラーとして勤務。うつ病・統合失調症・発達障害などを抱える患者と家族への相談支援に従事してきた。現在は臨床経験を活かし、メンタルヘルスや精神疾患、福祉制度に関するWebライターとして活躍中。

見学相談を申し込む