【体験談あり】障害者雇用の面接で聞かれることは?答え方のコツと例文を紹介
- 【質問一覧】障害者雇用の面接でよく聞かれる質問まとめ
- 障害者雇用の面接ではどんな質問が聞かれるの?
- 一般面接との違い
- 面接で企業が知りたい3つのこと
- 業務を無理なく行えそうか
- 体調がある程度安定しているか
- 必要な配慮が会社で対応できるか
- 障害者雇用の面接でよく聞かれる質問・回答例
- 自分自身についての質問
- 自己紹介をしてください。
- 趣味や特技を教えてください。
- 休日はどのように過ごしていますか。
- 性格や強み・弱みについての質問
- 自己PRをしてください。
- あなたの長所(強み)を教えてください。
- あなたの短所(弱み)を教えてください。
- 得意なこと・苦手なことを教えてください。
- 障害と体調についての質問
- ご自身の障害について教えてください。
- 最近の体調や調子はいかがですか。
- 体調不良のきっかけを教えてください。
- 体調悪化時はどのように対応しますか?
- 悩みや困りごとを相談できる相手はいますか?
- 病院の頻度について教えてください。
- 手帳の種類と等級、障害名を教えてください。
- 薬の服用頻度や副作用について教えてください。
- これまでの仕事についての質問
- 前職やこれまでの経歴について教えてください。
- 前職で困難だと感じたことはありますか。
- 退職理由を教えてください。
- 履歴書の空白期間はどのように過ごしていましたか?
- 応募理由についての質問
- 志望動機を教えてください。
- 当社に入ってやりたいことを教えてください。
- 5年後・10年後のキャリアについて教えてください。
- 働き方についての質問
- 当社までの通勤時間を教えてください。
- 通勤は問題ありませんか?
- 勤務時間の希望はありますか。
- 在宅勤務・出社についての希望はありますか?
- 給与や雇用条件について希望はありますか?
- 働くうえで必要なサポートについての質問
- 勤務中に体調が悪くなった場合の対処方法や予防策はありますか。
- 会社に配慮してほしいことがあれば教えてください。
- 就労移行支援に関する質問
- これまで就労移行支援でどのようなことを行っていましたか。
- どのくらいの頻度で通っていますか。
- どのような経緯で就労移行支援に通うことになりましたか?
- 質問に答える時のポイント
- 回答は「結論→理由→具体例」で話す
- ブランクや体調面は「今どうか」を重視して話す
- 障害者雇用の面接でよくある困りごと
- 回答は暗記した方がいい?
- 緊張して頭が真っ白になった時、どう対応すればいい?
- 質問の意図が分からず、どう答えればいいか迷ってしまう
- うまく話せず、短く終わってしまう
- 話しすぎてしまい、まとまりがなくなる
- 答えたくない質問が出た時、どう断ればいい?
- 配慮を伝えすぎて不利にならないか不安
- 障害者雇用の面接で企業がチェックしているポイント
- 身だしなみ・言葉遣い・立ち居振る舞い
- 長く安定して働ける状態か
- 業務内容に合った強みがあるか
- 必要な配慮が会社で対応できる範囲か
- ストレスへの対処ができているか
- 社風やチームとの相性はどうか
- コミュニケーションがスムーズに取れるか
- 障害者雇用の面接で意識したいコツ
- 事前準備をしっかりしておく
- 丁寧な言葉遣いと落ち着いた話し方を心がける
- 会話のキャッチボールを意識する
- 目線を合わせ、笑顔で受け答える
- 面接の逆質問では何を聞けばいい?
- 逆質問の目的は「働くイメージを確認すること」
- 逆質問の例
- ネガティブ・条件交渉ばかり・準備不足に見える質問はNG
- 面接対策に利用できる支援機関
- 就労移行支援事業所
- 就労移行支援manaby(マナビー)について
- ハローワーク(障害者専門窓口)
- 障害者雇用特化の就職・転職エージェント
- 障害者雇用の面接を受けた方の体験談
- 障害者雇用の面接に関するよくある質問
- 障害はどこまで伝えるべきですか?
- 配慮事項は具体的にどこまで話すべきですか?
- 配慮が多いと採用されにくくなりますか?
- ブランク期間は正直に話した方がいいですか?
- 前職でのストレスや退職理由はどこまで話すべきですか?
- 面接の結果はどれくらいで連絡が来ますか?
- 障害者雇用の面接を成功させるには、「準備」と「伝え方」が大切!
この記事のまとめ
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● 障害者雇用の面接は「合否を競う場」ではなく「働き続けられるかを確認する場」スキルや実績だけでなく、体調・特性・配慮・働き方をすり合わせ、入社後のミスマッチを防ぐことが目的です。
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● 質問への回答では「今の状態」と「工夫・対処」を伝えることが重要過去の失敗や体調不良そのものより、現在の安定度や再発防止の工夫、配慮があればできる働き方を整理して伝えます。
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● 準備・伝え方・支援の活用で、面接の不安は軽減できる想定質問の整理、逆質問での確認、就労移行支援やハローワークなどの支援機関を活用することで、安心して面接に臨めます。
障害者雇用の面接を控えていると、「どんな質問をされるのだろう」「障害や体調のことは、どこまで話せばいいのだろう」と、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
障害者雇用の面接では、一般的な面接と同じ質問に加えて、障害の特性や体調、働き方に関する質問がされるのが特徴です。
そのため、事前に質問内容や答え方のポイントを知っておくことで、面接への不安を大きく減らすことができます。この記事では、障害者雇用の面接で実際によく聞かれる質問と、答え方のコツ・例文を分かりやすく解説します。
【質問一覧】障害者雇用の面接でよく聞かれる質問まとめ
- 自己紹介をしてください。
- 趣味や特技を教えてください。
- 休日はどのように過ごしていますか。
- 自己PRをしてください。
- あなたの長所(強み)を教えてください。
- あなたの短所(弱み)を教えてください。
- 得意なこと・苦手なことを教えてください。
- ご自身の障害について教えてください。
- 最近の体調や調子はいかがですか。
- 体調不良のきっかけを教えてください。
- 体調悪化時はどのように対応しますか?
- 悩みや困りごとを相談できる相手はいますか?
- 病院の頻度について教えてください。
- 手帳の種類と等級、障害名を教えてください。
- 薬の服用頻度や副作用について教えてください。
- 前職やこれまでの経歴について教えてください。
- 前職で困難だと感じたことはありますか。
- 退職理由を教えてください。
- 履歴書の空白期間はどのように過ごしていましたか?
- 志望動機を教えてください。
- 当社に入ってやりたいことを教えてください。
- 5年後・10年後のキャリアについて教えてください。
- 当社までの通勤時間を教えてください。
- 通勤は問題ありませんか?
- 勤務時間の希望はありますか。
- 在宅勤務・出社についての希望はありますか?
- 給与や雇用条件について希望はありますか?
- 勤務中に体調が悪くなった場合の対処方法や予防策はありますか。
- 会社に配慮してほしいことがあれば教えてください。
- これまで就労移行支援でどのようなことを行っていましたか。
- どのくらいの頻度で通っていますか。
- どのような経緯で就労移行支援に通うことになりましたか?
障害者雇用の面接ではどんな質問が聞かれるの?

この章のポイント
- ● 障害者雇用の面接では、一般的な質問に加えて、障害の特性や体調、働き方についての質問が多くされる
- ● 企業はスキルや実績だけでなく、無理なく安定して働き続けられるかを重視している
- ● 質問の目的は評価ではなく、業務内容・体調・配慮のミスマッチを防ぐための確認である
障害者雇用の面接では、一般的な面接と同じように「自己紹介」や「志望動機」といった基本的な質問がされます。それに加えて、障害の特性や体調、働き方に関する質問が多いのが特徴です。
一般面接との違い
障害者雇用の面接は、一般的な面接と比べて「これまでの実績」や「スキル」だけで判断されるわけではありません。もちろん、仕事内容に合った経験や強みは見られますが、それ以上に重視されるのが無理なく働き続けられるかどうかです。
一般面接では「即戦力になれるか」「成果を出せるか」が中心になりやすい一方、障害者雇用の面接では、次のような点について質問されることが多くなります。
- 障害の種類や症状について
- 最近の体調や通院状況
- 業務を行ううえで必要な配慮
- 体調が悪くなった時の対処方法
これらの質問は、応募者を評価したり、マイナスに見るためのものではありません。入社後のミスマッチを防ぎ、安心して長く働いてもらうための確認として行われています。
そのため、障害のことや体調について質問されるのは珍しいことではなく、正直に伝えたうえで、「どのような工夫をしているか」「どんな配慮があれば安定して働けるか」まで聞かれることがあります。
また、前職の経歴や退職理由、ストレスを感じやすかった場面などについて質問される場合もあります。これも過去を責めるためではなく、同じ状況を繰り返さないために、どんな配慮や工夫が必要かを確認する目的があります。
面接で企業が知りたい3つのこと
障害者雇用の面接で企業が特に知りたいことは、大きく分けて次の3つです。面接での質問は、「どんな業務を」「どんな体調で」「どんな配慮があれば」働けるのかを具体的にイメージするための質問が中心になります。
業務を無理なく行えそうか
仕事内容と本人の特性や強みが合っているか、業務量や業務内容が負担になりすぎないかを確認しています。そのため、得意なこと・苦手なこと、これまでの経験についての質問がされます。
体調がある程度安定しているか
長く働くために、現在の体調や通院状況、生活リズムが整っているかも重要なポイントです。最近の体調や睡眠、体調が崩れやすいタイミングなどについて質問されるのは、この確認のためです。
必要な配慮が会社で対応できるか
どのような配慮があれば安定して働けるのか、またそれが職場で現実的に対応できる内容かを見ています。配慮事項や、体調不良時の対処方法について聞かれるのは、入社後のミスマッチを防ぐ目的があります。
障害者雇用の面接でよく聞かれる質問・回答例

この章のポイント
- ● よく聞かれる質問は「人となり」「強み・弱み」「障害・体調」「働き方」など、入社後の働く姿を具体化するためのもの
- ● 回答では、良く見せるよりも「特性の影響」+「自分の工夫・対処」+「配慮があれば安定する条件」をセットで伝えるのがコツ
- ● 医療情報や私生活は話しすぎず、業務に関係する範囲で「支障の有無」「相談体制」「再発防止の工夫」を簡潔にまとめると安心感につながる
ここでは、よく聞かれる質問の意図と、答える時のポイントを簡単に見ていきましょう。
自分自身についての質問
障害者雇用の面接では、自己紹介やこれまでの経歴、趣味や興味についての質問がされることがよくあります。企業は応募者の人となりやコミュニケーション能力を把握し、職場に馴染めるかどうか、働く姿をイメージする意図として質問しています。
自己紹介をしてください。
障害者雇用の面接で最初に聞かれることが多い「自己紹介」は、応募者のコミュニケーションの取り方や自己理解の程度を企業が把握するための大切な質問です。
自己紹介では、経歴を詳しく話す必要はありません。面接官が知りたいのは、「どんな人なのか」「どんな仕事を希望しているのか」といった全体像です。
【回答例】
簡潔に述べるなら
「○○(名前)と申します。現在は就労移行支援に通っています。本日は何卒よろしくお願い申し上げます。」
詳しく話すなら
「○○(名前)と申します。本日は貴重な機会をいただきまして、ありがとうございます。○○(住んでいる場所)から参りました。現在は就労移行支援に通っており、○○と○○を学びました。御社でも○○(強み)を発揮し、業務に取り組んでいきたいです。本日は何卒よろしくお願い申し上げます。」
趣味や特技を教えてください。
この質問では、企業は人柄やストレス対処や発散方法、生活の安定度を確認しています。仕事に直接関係する内容でなくても問題はなく、日常的に続けていることをそのまま伝えて大丈夫です。
【回答例】
読書や散歩が趣味です。気分転換になり、生活リズムを整えるためにも続けています。
休日はどのように過ごしていますか。
休日の過ごし方からは、仕事以外の時間をどのように過ごしているかを知ることで、無理をしていないか、心身の健康管理やストレス解消の工夫ができているか、仕事に支障が出ない生活リズムやストレス対処ができているかを見ています。
例えば、適度にリラックスできる趣味を持っていたり、規則正しい生活を心がけているかどうかがポイントになります。
【回答例】
休日は自宅でゆっくり過ごすことが多いですが、体調が良い日は散歩をしたり、翌週に向けて生活リズムを整えるようにしています。
性格や強み・弱みについての質問
自己PRや長所・短所、得意・苦手なことに関する質問は、業務への適性や職場との相性を確認するために行われます。
ここで大切なのは、良く見せようとすることではなく、「どんな特性があり、仕事の中でどう活かしているか・どう工夫しているか」を伝えることです。
自己PRをしてください。
自己PRでは、「これまでどのようなことに取り組み、どんな工夫や意識をしてきたか」そして 「その経験が仕事でどう活かせそうか」 を伝えることが大切です。
企業が見ているのは、「この人は同じような場面で、入社後も安定した行動ができそうか」という仕事での再現性です。
そのため、自己PRでは次の流れを意識すると伝わりやすくなります。
【回答例】
前職では、事務業務の中でミスを防ぐことを特に意識して取り組んできました。作業前に手順を確認し、完了後には必ず見直す時間を取ることを習慣にしていました。その結果、指摘されるミスが減り、安定して業務を任せていただけるようになりました。このように、確認を大切にしながら丁寧に進める姿勢は、御社の業務でも活かせると考えています。
あなたの長所(強み)を教えてください。
長所を聞かれた時は、「仕事でどう役立つか」が伝わる内容を選びましょう。性格そのものより、業務との繋がりを意識することが大切です。
【回答例】
私の強みは、集中力を活かして、同じ作業を安定して続けられることです。前職では、データ入力や書類チェックなど、正確さが求められる事務作業を担当していました。
業務では小さなミスが積み重なりやすかったため、作業に入る前に手順を確認し、完了後には必ず見直す時間を取ることを意識して取り組んでいました。また、集中しやすい環境を自分なりに整え、作業に波が出ないよう工夫していました。その結果、ミスの指摘を受けることが減り、「安心して任せられる」と評価していただく機会が増えました。
このように、自分の特性を理解したうえで工夫しながら業務に取り組む姿勢は、御社でも正確さや継続性が求められる業務に活かせると考えています。
あなたの短所(弱み)を教えてください。
短所の質問では、「弱みそのもの」よりも、それに対してどんな工夫をしているかが見られています。企業はこの質問を通じて、応募者の自己理解の深さや問題解決能力、そして成長意欲を知りたいと考えています。
【回答例】
私の短所は、複数の作業を同時に進める状況で、優先順位が分かりにくくなることです。前職では、複数の事務作業を並行して依頼される場面があり、
急ぎの業務とそうでない業務の判断に迷ってしまい、作業効率が下がったことがありました。そこで、指示を受けた際にはすぐに「締切」「優先度」「作業量」を紙に書き出し、自分の中で作業順を整理してから取りかかるようにしました。また、判断が難しい場合は、早めに上司へ確認することも意識しました。
その結果、作業の遅れや混乱が減り、落ち着いて業務を進められるようになりました。
御社でも、複数の業務が重なった場合には、同様に作業内容を整理し、必要に応じて相談しながら優先順位を確認することで、安定して業務に取り組めると考えています。
得意なこと・苦手なことを教えてください。
この質問では、スキルの優劣そのものよりも、自分の特性を理解し、仕事にどう向き合っているかが見られています。得意なことと苦手なことは、どちらも正直に伝えて問題ありません。
【回答例】
得意なことは、決まった手順に沿ってコツコツ作業を進めることです。一つひとつ確認しながら取り組むことで、ミスを減らすことを意識しています。一方で、苦手なことは急な変更や複数のことを同時に進めることです。そのため、対策として事前にタスクを整理したり、分からない点は早めに確認することを意識して行っています。
このように、得意なことは業務への活かし方まで、苦手なことは対処法まで伝えることで、企業側も「この人が働く姿」をイメージしやすくなります。
苦手なことを隠すよりも、「どう工夫しているか」「どうすれば対応できるか」を伝えることが、安定して働ける印象に繋がります。
障害と体調についての質問
障害や体調に関する質問は、障害者雇用の面接では必ず聞かれることです。ただし、これらの質問は合否を決めるために細かく聞いているわけではありません。
企業が知りたいのは、
- 今の状態で無理なく働けそうか
- 体調管理や自己理解ができているか
- 必要な配慮を整理して伝えられるか
といった点です。
ご自身の障害について教えてください。
この質問では、診断名そのものよりも、仕事をするうえでの特性や影響を知りたいと考えられています。専門的な説明をする必要はなく、「どんな場面で困りやすいか」「どうすれば安定して働けるか」を中心に伝えましょう。
【回答例】
私は自閉スペクトラム症です。私の場合、急な変更や曖昧な指示が重なると混乱しやすい特性があります。
最近の体調や調子はいかがですか。
ここでは、現在の状態が安定しているかが見られています。完璧である必要はなく、「自分の状態を把握できているか」が大切です。
【回答例】
最近は大きな波はなく、比較的安定しています。以前は疲れがたまると集中力が落ちやすいということがありましたが、睡眠時間8時間あると調子が良い、小休憩をはさむと集中力が復活するなどの自分の扱い方が分かるようになりました。
体調不良のきっかけを教えてください。
現在どのように体調管理ができているかを確認するための質問です。
そのため、答える際は「過去に何があったか」よりも現在の状態と再発防止の工夫を中心に伝えることがポイントです。
【回答例】
私の場合、生活リズムが乱れたり、環境の変化が続いたりすると、体調を崩しやすい傾向があります。就労移行支援に通っている中でも、慣れない環境や課題が重なった時期に、疲労感が強くなったり、集中力が落ちたり、不安感が強まるといった症状が出ることがありました。その後、支援員と相談し、通所時間や課題量を調整したことで、現在は大きく体調を崩すことなく安定して通えています。
体調悪化時はどのように対応しますか?
この質問では、体調が悪くなった時にどのように状況を判断し、周囲と連携して対応できるかが確認されています。
答える際は、「無理をしない」「一人で抱え込まない」「業務への影響を最小限にする」という視点を意識すると伝わりやすくなります。
【回答例】
私は、生活リズムの乱れや環境の変化が続くと体調を崩しやすい傾向があります。疲労感が強くなったり、集中力が落ちる、不安感が強まるといったサインが出た場合は、その日の予定を減らす・外出を控える・スマートフォンや刺激の多い情報から距離を置くなどして、早めに休息を取るようにしています。また、睡眠時間を優先し、食事の時間を大きくずらさないことで、生活リズムを整えるよう意識しています。
悩みや困りごとを相談できる相手はいますか?
この質問では、体調や悩みを一人で抱え込まず、適切な相手に相談できる体制があるかが確認されています。安定して働き続けるためには、相談先が明確であることが重要です。
【回答例】
現在は、就労移行支援の支援員の方を中心に、日々の体調や通所・生活リズムについて相談しています。また、主治医にも定期的に通院しており、月に1回程度の頻度で診察を受けながら、体調や就労に向けた状況について相談しています。必要に応じて家族とも情報を共有し、一人で判断しないようにしています。就職後も、業務や体調について困ったことがあれば、早めに相談する姿勢を大切にしたいと考えています。
面接では、業務や就労に直接関係しない私生活の内容まで答える必要はありません。
この質問についても、体調管理や働き続けるための相談体制に関する範囲で伝えれば十分です。
病院の頻度について教えてください。
この質問は、通院そのものを詳しく聞くことが目的ではなく、勤務時間との調整が必要かどうかを確認するために聞かれる場合があります。
原則として、通院の頻度や内容は、業務に直接関係しない場合は詳しく伝える必要はありません。そのため、業務に支障があるかどうかを中心に、簡潔に答えることがポイントです。もし勤務時間内の調整が必要な場合のみ、頻度や時間帯を簡潔に補足すれば十分です。
【回答例】
通院は定期的に行っていますが、業務時間外で調整できており、勤務に支障が出ることはありません。
手帳の種類と等級、障害名を教えてください。
企業によっては、制度上の確認として聞かれることがあります。ここでは、事実を簡潔に伝えるだけで十分です。
【回答例】
精神障害者保健福祉手帳を所持しており、等級は3級です。障害名は広汎性発達障害です。
薬の服用頻度や副作用について教えてください。
この質問は、薬の内容や病状を詳しく聞くことが目的ではありません。服用によって勤務中に支障が出る可能性があるかどうかを確認するために、業務との関係で聞かれる場合があります。
原則として、服用している薬の種類や詳細は医療情報にあたるため、業務に影響がない場合は、詳しく答える必要はありません。影響がある場合のみ、差し支えない範囲で伝えれば十分です。
【回答例】
服用している薬はありますが、強い副作用はなく、業務に支障が出ることはありません。
これまでの仕事についての質問
前職やこれまでの経歴に関する質問は、スキルや経験そのものよりも、「どんな環境で力を発揮しやすいか」「どんな点でつまずきやすいか」を確認するために行われます。
障害者雇用の面接では、過去の失敗や苦労を詳しく語る必要はありません。大切なのは、経験から何を理解し、今はどう対処できているかを伝えることです。
前職やこれまでの経歴について教えてください。
この質問では、これまでにどのような仕事をしてきたか、業務内容と役割を簡潔に説明できるかが見られています。
【回答例】
前職では一般事務として、データ入力や書類作成、ファイリングなどの業務を担当していました。
前職で困難だと感じたことはありますか。
この質問は、課題への向き合い方や改善の姿勢を見るためのものです。「困難だったこと」そのものよりも、「どう乗り越えようとしたか」が重要になります。
【回答例】
複数の業務を同時に進める場面では、混乱してしまうことがありました。そのため、作業を一度整理し、優先順位を明確にしてから取り組むよう意識しました。
退職理由を教えてください。
退職理由の質問では、ネガティブな印象を与えない伝え方が重要です。「環境が合わなかった」「体調を崩した」などの理由も、今は改善している・学びがあったという形で伝えましょう。
【回答例】
前職では、業務量の増加や環境の変化が重なったことで、体調を崩してしまいました。当時は自分の特性や疲れやすさを十分に理解できておらず、無理を重ねてしまっていたと感じています。退職後に振り返る中で、「業務の進め方」や「環境との相性」が体調に大きく影響していたことに気づきました。今後は、自分の特性を理解したうえで工夫しながら、安定して長く働ける環境で仕事に取り組みたいと考えています。
履歴書の空白期間はどのように過ごしていましたか?
この質問で企業が知りたいのは、空白期間に何をしていたかよりも、その期間を経て、今はどのような状態で働けそうかという点です。
そのため、答える際は「なぜ空白期間があったのか」→「その間に取り組んだこと」→「今どうなっているか」の流れで整理して伝えることが大切です。
【回答例】
体調を崩したことをきっかけに、一度仕事を離れ、回復に専念していました。その後は、生活リズムを整えながら就労移行支援に通い、体調管理や就職に向けた準備を進めてきました。現在は、週5日・1日4時間の通所を安定して続けられており、就職に向けて前向きに取り組める状態です。
応募理由についての質問
志望動機や「入社後にやりたいこと」に関する質問では、企業理解ができているかと、長く働くイメージを持てているかが見られています。
「なぜ障害者雇用なのか」よりも、「なぜこの会社・この仕事なのか」 を具体的に伝えることが大切です。
志望動機を教えてください。
志望動機では、仕事内容・職場環境・自分の特性や経験が、どのように結びついているかを伝えましょう。
単に「安定して働きたい」「配慮があるから」といった理由だけではなく、自分がどんな形で貢献できそうかまで言及できると、説得力が高まります。
【回答例】
御社を志望した理由は業務内容や役割が明確に整理されており、一つひとつの業務に落ち着いて取り組める環境だと感じたためです。就労移行支援に通う中で、データ入力や書類作成の練習、作業手順を守って進める訓練に取り組んできました。決められた流れに沿って作業を進めることや、確認を重ねながら丁寧に取り組むことにやりがいを感じています。また、御社のように、業務範囲が整理され、相談しながら仕事を進められる体制は私の特性である「急な変更や曖昧な指示が重なると負担を感じやすい」という部分をカバーでき、長く働くことができると思い、志望しました。
当社に入ってやりたいことを教えてください。
この質問では、入社後の働く姿を具体的にイメージできているかが見られています。大きな目標でなくても、現実的で継続できそうな内容で問題ありません。
【回答例】
まずは、任せていただいた業務を正確に、安定して行うことを大切にしたいです。
業務に慣れてきたら、少しずつできることを増やし、長く働きたいと考えています。
5年後・10年後のキャリアについて教えてください。
この質問では、明確な役職や昇進プランを求められているわけではなく、長く働くイメージを持っているか、自分の特性や体調を踏まえた現実的なキャリアを考えられているかという点を質問されています。
【回答例】
まずは現在の業務にしっかり慣れ、安定して働き続けられる状態を目指したいと考えています。その中で、業務の理解を深め、任せていただける仕事の幅を少しずつ広げていけたらと思っています。その後は自分の特性や体調と向き合いながら、無理のない形で長く働き続け、職場の中で役割を担える存在になっていたいと考えています。
働き方についての質問
通勤時間や勤務時間に関する質問では、無理のない働き方ができそうか、長く続けられるかが確認されています。
ここでは、「正解」を答える必要はなく、現実的で継続できる働き方をそのまま伝えることが大切です。
当社までの通勤時間を教えてください。
この質問では、通勤による負担が大きすぎないか、勤務前後の体調に影響が出ないかを見られています。
【回答例】
自宅からは電車で約40分ほどで、乗り換えは1回です。これまでにも同程度の距離を通っていた経験があり、無理なく通勤できると考えています。
通勤は問題ありませんか?
毎日の通勤が体調や業務に影響しないかを確認する目的で聞かれます。企業側は、「無理なく継続できるか」「配慮が必要な点はあるか」を把握したいと考えています。
【回答例】
通勤については、現在も就労移行支援に週5日・1日4時間通所しており、公共交通機関での移動には慣れています。混雑時に疲れを感じやすい点はありますが、時間帯を調整したりすることで対応できています。そのため、現時点では通勤に大きな支障はないと考えています。
勤務時間の希望はありますか。
勤務時間の質問では、体調や生活リズムに合った働き方を把握する目的があります。
遠慮せず、実現可能な範囲で希望を伝えましょう。
【回答例】
現在は、体調を安定させるため、9時から16時までの勤務を希望しています。業務に慣れ、安定して働けるようになれば、将来的には勤務時間を延ばすことも検討したいと考えています。
在宅勤務・出社についての希望はありますか?
この質問は、在宅か出社かの希望を聞くことが目的ではありません。自分の体調や特性を理解したうえで、無理なく働ける形を考えられているか、そして業務内容や職場の状況に応じて柔軟に対応できるかを見ています。
【回答例】
在宅勤務・出社については、業務内容や職場の方針に合わせて相談したいと考えています。
集中して進める作業は在宅の方が取り組みやすい一方で、報連相や確認が必要な業務では出社の方が安心だと感じています。体調面も考慮しながら、御社の働き方に合わせて調整できればと思っています。
給与や雇用条件について希望はありますか?
この質問は、給与交渉をするためのものではなく、会社の想定している条件と、大きなズレがないかを確認する目的で聞かれます。障害者雇用の面接では、「高い希望を出すかどうか」よりも、制度や条件を理解したうえで働く姿勢があるかが重視されます。
そのため、希望を伝える場合でも、「絶対条件」として主張するより、相談しながら決めたい姿勢を示すことがポイントです。
【回答例】
給与や雇用条件については、募集要項に記載されている内容を基本に考えています。まずは業務をしっかり覚え、安定して働くことを大切にしたいと考えているため、条件については、業務内容や働き方を踏まえてご相談しながら決められればと思っています。
働くうえで必要なサポートについての質問
勤務中の体調不良時の対応や配慮に関する質問は、安全に働けるか・トラブルを未然に防げるかを確認するためのものです。
「配慮をお願いすると不利になるのでは」と不安に感じる方も多いですが、企業側は、事前に把握し、準備できることを知りたいと考えています。
勤務中に体調が悪くなった場合の対処方法や予防策はありますか。
この質問では、体調の変化にどう対応できるか、自己管理ができているかが見られています。体調不良を完全に防げなくても、「気づいたときにどう動けるか」を伝えることが大切です。
【回答例】
業務中に体調が崩れやすくなる原因として、複数の作業が同時に発生したり、指示が曖昧なまま進めなければならない状況が続くと、頭の中で情報整理が追いつかなくなり、強い疲労感や集中力の低下が起こりやすいことがあります。
そのような状態になると、作業スピードが落ちたり、ミスが増えやすくなるため、自分では「集中しづらくなってきた」「考えがまとまりにくい」と感じた段階で、早めに状況を共有し、短時間の休憩を取るようにしています。
また、予防策として、業務開始前にその日のタスクを整理し、優先順位を明確にしてから作業に取り組むことを意識しています。
会社に配慮してほしいことがあれば教えてください。
この質問では、業務を円滑に進めるために必要な環境や関わり方を確認されています。大きな配慮でなくても、「あると助かること」を具体的に伝えることがポイントです。
【回答例】
業務上困りやすい点として、指示が口頭のみで伝えられた場合や、内容が曖昧なまま進む状況では、認識のずれが生じやすく、不安を感じながら作業を進めてしまうことがあります。そのため、業務の指示や変更点については、口頭だけでなく、文章でも共有いただけると、内容を正確に理解しやすくなり、落ち着いて作業に取り組むことができます。
就労移行支援に関する質問
就労移行支援についての質問は、「今どんな準備をしているか」「就職に向けてどの程度安定して取り組めているか」を確認するために行われます。
単に「通っています」と伝えるだけでなく、具体的に何に取り組み、どんな変化があったかを伝えることが大切です。
これまで就労移行支援でどのようなことを行っていましたか。
この質問では、就労移行支援をどのように活用してきたかが見られています。訓練内容だけでなく、目的や意識していた点を簡単に添えると、前向きな印象になります。
【回答例】
就労移行支援では、PC操作やデータ入力、書類作成の練習、報告・連絡・相談の練習などに取り組んできました。以前は、作業の進め方に迷ったり、ミスを恐れて手が止まってしまうことがありましたが、手順を確認しながら進める習慣を身につけたことで、落ち着いて作業に取り組めるようになりました。また、体調面では、通所を通じて生活リズムを整えることを意識してきました。以前は疲れやすく、集中力が続かない日もありましたが、休憩の取り方やタスク量の調整を学んだことで、現在は安定して通所・作業ができる状態が続いています。
どのくらいの頻度で通っていますか。
この質問では、継続して通えているか、生活リズムが安定しているかが確認されています。回数や曜日を具体的に伝えることで、安心感につながります。
【回答例】
現在は、週5日・1日4時間のペースで通所しています。無理のない時間設定で継続することを意識しており、体調を安定させながら、就職後の勤務を想定した生活リズムを整えています。
どのような経緯で就労移行支援に通うことになりましたか?
なぜ就労移行支援を選び、今どんな目的で通っているのかが見られています。答える際は、
「困りごとがあった」→「一人での就職が不安だった」→「準備のために利用した」という流れで、簡潔に伝えるのがポイントです。
【回答例】
体調を崩して退職したあと、すぐに就職活動をすることに不安がありました。体調や生活リズムを整えながら、無理のない形で就職準備を進めたいと考え、就労移行支援に通うことを決めました。
質問に答える時のポイント

この章のポイント
- ● 面接では「何を話すか」だけでなく、「意図を理解して分かりやすく伝えるか」が評価につながる
- ● 回答は「結論→理由→具体例」の順で整理すると、要点が伝わりやすく安心感を与えられる
- ● ブランクや体調面は過去の説明よりも、「今は安定しているか」「再発防止の工夫があるか」を中心に話すのがコツ
障害者雇用の面接では、「何を話すか」だけでなく、「どう伝えるか」も重要なポイントになります。
質問の意図を意識し、分かりやすく整理して話すことで、面接官にも安心感を与えることができます。
回答は「結論→理由→具体例」で話す
質問に答えるときは、「結論 → 理由 → 具体例」 の順番を意識すると、内容が伝わりやすくなります。
最初に結論を伝えることで、面接官が話の要点をすぐに理解できます。そのあとに理由や背景を補足し、具体的なエピソードを加えることで、回答に説得力が生まれます。
(例)
Q:勤務時間の希望はありますか?
「現在は、1日4時間の勤務を希望しています。(結論)
体調を安定させながら働くため、この時間が無理なく継続できると考えているためです。(理由)
実際に今も、就労移行支援に週5日・1日4時間通所できており、安定して取り組めています。(具体例)」
ブランクや体調面は「今どうか」を重視して話す
ブランク期間や体調について質問されたときは、過去に何があったかよりも、「現在はどうなっているか」を重視して話すことが大切です。
障害者雇用の面接では、「以前に体調を崩したこと」そのものよりも、今は安定して働けそうか、同じことを繰り返さない準備ができているかが見られています。
障害者雇用の面接でよくある困りごと

この章のポイント
- ● 面接では「正しく話すこと」よりも、自分に合った伝え方で落ち着いて答えることが大切
- ● 緊張や迷いがあっても、考える時間をもらう・質問の意図を確認するなどの対応は問題にならない
- ● 配慮は不利になるものではなく、「その条件があれば安定して働ける」という整理として伝えることが重要
ここでは障害者雇用の面接でよくある困りごとを紹介します。
回答は暗記した方がいい?
回答は、暗記しても問題ありません。人によっては、文章として覚えておいた方が話の軸を理解しやすく、落ち着いて話せる場合もあります。
一方で、丸暗記が負担になる人もいます。その場合は、「結論」「理由」「具体例」など、伝えたいポイントだけを押さえる方法でも十分です。
緊張して頭が真っ白になった時、どう対応すればいい?
緊張して言葉が出なくなるのは、珍しいことではありません。その場合は、無理に話そうとせず、「少し考えてもよろしいでしょうか」と一言伝えて、回答まで時間をもらっても、評価が落ちるということはありません。
質問の意図が分からず、どう答えればいいか迷ってしまう
質問の意図が分からない時は、「〇〇についてお答えすればよろしいでしょうか」と確認するのも効果的です。無理に的外れな答えをするよりも、確認してから答える方が、丁寧な印象を持たれやすくなります。
ただし、何度も確認を繰り返すと、理解力に不安を持たれてしまう可能性もあるため、まずは一度自分なりに考え、それでも分からない場合に確認するようにしましょう。
うまく話せず、短く終わってしまう
回答が短くなってしまうこと自体は、問題ではありません。大切なのは、質問に対してきちんと答えているかです。
もし余裕があれば、「具体的には〜です」「例えば〜といった工夫をしています」と一言補足を加えても良いでしょう。
長く話すことよりも、分かりやすさを意識することが大切です。
話しすぎてしまい、まとまりがなくなる
話しすぎてしまう場合は、「結論 → 理由 → 具体例」の順番を意識すると整理しやすくなります。
また、「以上です」と自分で話を区切る意識を持つのも効果的です。
面接は会話の場なので、一方的に話し続けず、相手の反応を見ながら話すことを意識しましょう。
答えたくない質問が出た時、どう断ればいい?
どうしても答えにくい質問が出た場合は、無理に詳細まで話す必要はありません。
「業務に関わる範囲でお話ししますと〜」「差し支えない範囲でお答えしますと〜」と前置きしたうえで、必要な部分だけ伝えるようにしましょう。
沈黙や「答えられません」などと言った拒否は避け、伝え方を工夫すると良いでしょう。
配慮を伝えすぎて不利にならないか不安
配慮を伝えること自体が、不利になるわけではありません。企業が知りたいのは、その配慮があれば安定して働けるかどうかです。
配慮は「要求」ではなく、働くための条件整理として伝えることが大切です。
障害者雇用の面接で企業がチェックしているポイント

この章のポイント
- ● 企業は能力の高さよりも、「この職場で無理なく安定して働き続けられるか」を重視して確認している
- ● 身だしなみや受け答え、体調の安定度、業務との相性、必要な配慮が現実的かどうかを総合的に見て判断される
- ● 面接は選別ではなく、ミスマッチを防ぐためのすり合わせの場と捉えると、過度に不安を抱かずに臨める
障害者雇用の面接では、能力の優劣を競うというよりも、「この人が、この職場で無理なく、安定して働き続けられるか」という視点で確認が行われます。
また、障害者雇用においては、障害者雇用促進法により、合理的配慮の提供は企業の義務とされています。そのため、必要な配慮を伝えること自体が、不利になるものではありません。
一方で、配慮の内容が業務遂行に大きな影響を及ぼす場合や、企業側の体制では対応が難しいと判断される場合には、「合う・合わない」の観点でマッチングが難しいと感じられることがあるのも事実です。
これは応募者の能力不足というよりも、業務内容や職場環境との相性によるものです。
企業側は、面接を通じて応募者を「選別する」ためではなく、入社後にミスマッチが起きないよう、安心して働いてもらうための確認として質問をしています。
採用の可否は、スキルや経験、業務内容との適合性、体調や特性を踏まえた継続就労の可能性といった点を総合的に判断して決まります。
企業が質問を重ねるのは、「落とす理由を探している」のではなく、「一緒に働けるイメージをすり合わせている」と捉えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
身だしなみ・言葉遣い・立ち居振る舞い
ここで見られているのは、完璧さではなく基本的なビジネスマナーが身についているかです。清潔感のある服装、落ち着いた話し方、相手の話を聞く姿勢などが重視されます。
緊張していても、
- 丁寧な言葉遣いを意識する
- 相手の目を見てうなずく
といった基本ができていれば、十分に好印象に繋がります。
長く安定して働ける状態か
障害者雇用の面接で最も重視されやすいポイントの一つです。
現在の体調や生活リズムがある程度安定しているか、無理のない働き方を選べているかが確認されます。
「今はどのくらい安定しているか」「同じ状況を繰り返さない工夫をしているか」を具体的に説明できると、良いでしょう。
業務内容に合った強みがあるか
特別なスキルがあるかどうかよりも、募集されている業務と、自分の特性や得意なことが一致しているかを見られています。
例えば、
- ミスが許されない確認作業やデータ入力
- 手順が決まっており、コツコツ進める業務
などに対して、「どんな点に気をつけて取り組んできたか」「どのような工夫をしているか」を自分の強みと結びつけて話せると、評価されやすくなります。
必要な配慮が会社で対応できる範囲か
配慮を希望すること自体が不利になるわけではありません。企業が確認しているのは、現実的に対応できる内容かどうかです。
「なぜその配慮が必要か」「配慮があればどのように業務に取り組めるか」を具体的に伝えることで、企業側も判断しやすくなります。
ストレスへの対処ができているか
ストレスを感じない人はいないため、重要なのはストレスを感じたときにどう対処できるかです。
体調が崩れそうなサインに気づけているか、早めに相談したり休憩を取ったりする意識があるかなど、自己管理の姿勢が見られています。
社風やチームとの相性はどうか
業務内容だけでなく、職場の雰囲気や働き方が合いそうかも確認されています。
チームで協力する場面が多いのか、個人で黙々と進める仕事が中心なのかなど、自分が力を発揮しやすい環境を把握していることが大切です。
コミュニケーションがスムーズに取れるか
話し上手である必要はありません。
企業が見ているのは、報告・連絡・相談ができそうか、困ったときに黙り込まないかという点です。
質問に対して落ち着いて答えられているか、分からないことを「分からない」と伝えられるかなど、日常的なやり取りができそうかが確認されています。
障害者雇用の面接で意識したいコツ

この章のポイント
- ● 完璧な受け答えを目指さず、事前に整理した内容を落ち着いて自分の言葉で伝えることが大切
- ● 丁寧な言葉遣い・ゆっくり区切って話すこと・対話を意識する姿勢が安心感につながる
- ● 目線やうなずきなどの基本的な反応を意識するだけでも、前向きで誠実な印象を与えられる
障害者雇用の面接では、完璧な受け答えを目指す必要はありません。大切なのは、事前に準備をし、落ち着いて自分の言葉で伝えることです。
ここでは、面接当日に意識したい基本的なコツを紹介します。
事前準備をしっかりしておく
面接で緊張してしまう一番の原因は、「何を聞かれるか分からない」「どう答えればいいか不安」という状態です。
よく聞かれる質問について、伝えたい内容をあらかじめ整理すると良いでしょう。
人によっては、ある程度文章としてまとめて覚えておく方が、話の流れや軸を理解しやすい場合もあります。
一方で、完全に暗記しなくても、「この質問では何を伝えるか」というポイントを押さえておくだけでも十分です。
丁寧な言葉遣いと落ち着いた話し方を心がける
面接では、流暢に話すことよりも、丁寧な言葉遣いと落ち着いた話し方が重視されます。
多少言葉に詰まっても、「ゆっくり話す」「一文ずつ区切る」ことを意識すれば、十分に伝わります。
敬語に自信がない場合でも、「です・ます調」で丁寧に話すことを心がければ問題ありません。
会話のキャッチボールを意識する
面接は一方的に話す場ではなく、対話の場です。質問されたことに対して答え、必要以上に話しすぎないことも大切なポイントです。
分からないことや迷うことがあれば、「少し考えてもよろしいでしょうか」と一言添えてから答えても構いません。
相手の話を聞き、やり取りを意識することで、印象が良くなります。
目線を合わせ、笑顔で受け答える
緊張すると視線が下がってしまうこともありますが、相手の顔を見る・うなずくといった反応があるだけで、印象は大きく変わります。
常に目を見続ける必要はありません。
ときどき視線を合わせ、柔らかい表情を意識するだけで十分です。
笑顔が苦手な場合でも、口角を少し上げる、うなずきを入れるなど、「話を聞いている姿勢」が伝われば問題ありません。
面接の逆質問では何を聞けばいい?

この章のポイント
- ● 逆質問の目的は評価を上げることではなく、「入社後の働くイメージ」を具体的に確認すること
- ● 業務内容・相談体制・職場の雰囲気など、実際に働くうえで気になる点を1〜2問準備しておくと安心
- ● 条件交渉や準備不足に見える質問は避け、仕事内容や働き方への関心が伝わる内容を優先する
面接の最後に聞かれることが多い「何か質問はありますか?」は、単なる形式ではなく、応募者が働くイメージを持てているかを確認する時間です。自分が実際に働くことを想像しながら、気になる点を確認することが大切です。
逆質問の目的は「働くイメージを確認すること」
逆質問の目的は、評価を上げることではなく、入社後の働き方や環境を具体的にイメージすることにあります。
例えば、
- どのような業務を担当するのか
- 困った時に相談できる体制があるか
- 一日の仕事の流れはどうなっているか
ど、実際に働くうえで知っておきたいことを確認しましょう。
質問を通して「この会社で働く自分」を想像できるかどうかが大切です。
逆質問の例
1〜2問程度で十分なので、あらかじめ準備しておくと安心です。
- 入社後、最初に担当する業務内容を教えていただけますか。
- 仮に内定をいただいた場合、入社までにどんなことを準備しておくとよいでしょうか。
- 業務で分からないことがあった場合、どのように相談すればよいでしょうか。
- 定期的な面談やフォローの機会はありますか。
- 一緒に働く方々の雰囲気を教えていただけますか。
- チームでのコミュニケーションはどのように行われていますか。
ネガティブ・条件交渉ばかり・準備不足に見える質問はNG
逆質問は、働く意欲や職場への関心を伝えるチャンスである一方、内容や聞き方によっては、マイナスな印象を与えてしまうこともあります。特に、次のような質問は注意が必要です。
避けたほうがよい質問の例
- いきなり給与や休暇など、条件面の話題だけを聞く
- 「特にありません」と答え、何も準備していない印象を与える
- 面接中にすでに説明された内容を繰り返し質問する
給与や雇用条件の確認そのものが悪いわけではありません。ただし、採用選考の場で最初から条件交渉のように聞こえてしまうと、「仕事内容や職場への関心が薄いのでは」と受け取られる可能性があります。
そのため、逆質問ではまず、業務内容や職場環境、入社後の働き方を理解するための質問を優先することがおすすめです。条件面については、内定後や別の機会に確認するほうが、落ち着いた印象につながります。
面接対策に利用できる支援機関

この章のポイント
- ● 面接対策は、就労移行支援・ハローワーク・障害者特化エージェントなど複数の支援機関で受けられる
- ● 就労移行支援は、模擬面接や配慮の伝え方など「特性に合わせた準備」に強い一方、就職まで段階的に進める前提がある
- ● ハローワークは無料で地域の求人や相談ができ、エージェントは企業目線の助言や相性重視の支援を受けたい方に向く
ここでは、面接準備に役立つ代表的な支援機関を紹介します。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、障害者が一般企業での就労を目指すための準備をサポートする専門施設です。ここでは、面接対策をはじめ、職業訓練や生活リズムの調整、コミュニケーションスキルなどのビジネスマナーなど、様々な支援が受けられます。
面接対策としては、
- よく聞かれる質問の整理
- 想定質問への回答づくり
- 模擬面接(ロールプレイ)
など、実践的な支援を受けることができます。
障害に理解がある支援員が障害特性を理解したうえでアドバイスしてくれるため、「障害の説明」「配慮事項の伝え方」に不安がある方に特に向いています。
ただし、就労移行支援は「すぐに就職すること」を目的としたサービスではありません。体調や生活リズムを整えながら、段階的に就職準備を進めていくことを前提としているため、利用開始後すぐに就職活動ができるとは限らない点には注意が必要です。
就労移行支援manaby(マナビー)について
就労移行支援manaby(マナビー)では、一人ひとりの特性や体調に合わせて、面接対策・自己理解・働き方の整理を丁寧にサポートしています。
まずは情報収集から始めてみるのも一つの方法です。
障害に理解がある専門スタッフに相談ができますので、ぜひ話を聞いてみませんか?
ハローワーク(障害者専門窓口)
ハローワーク(障害者専門窓口)は、障害者雇用の面接対策を含む就職活動を支援する公共の職業紹介機関です。全国に多数の拠点があり、地域に根ざしたサービスを無料で利用できます。
障害者向けの求人情報の提供はもちろん、面接の準備や応募書類の添削、職業相談など幅広い支援を受けられます。専門の障害者雇用担当者が常駐しているため、障害の特性に合わせた適切なアドバイスや支援を受けることができます。
面接対策としては、
- 応募書類の確認
- 面接での受け答えのアドバイス
- 企業側の求める人物像の共有
などを行ってもらえる場合があります。
これらのサービスはすべて無料で利用でき、地域の状況に合わせた情報提供が受けられるのも大きなメリットです。初めての面接や障害者雇用の経験が少ない方に向いています。
障害者雇用特化の就職・転職エージェント
障害者雇用特化の就職・転職エージェントは、障害者雇用の面接対策や就職活動をサポートする専門のサービスです。ハローワークと異なり、より個別に支援が受けられるのが特徴です。
エージェントを利用すると、求人情報の提供だけでなく、面接の準備や応募書類の添削、面接練習など、具体的な対策を受けられます。応募先企業の情報や面接のポイントを教えてもらえることがあります。
また、
- 面接で重視されるポイント
- 逆質問のアドバイス
- 配慮事項の伝え方の調整
など、企業目線を踏まえた対策ができるのも強みです。
「応募企業が決まっている」「企業との相性を重視したい」という方に向いています。
障害者雇用の面接を受けた方の体験談

私は面接に強い苦手意識があり、予想できない質問や失敗への恐怖から、就職活動になかなか踏み出せませんでした。「障害者雇用の面接は評価ではなく対話の場」という言葉をきっかけに、うまく話そうとせず対話する意識で臨むようになりました。緊張すると頭が真っ白になるため、何回も就労移行支援manaby(マナビー)の支援員の方に練習に付き合ってもらい、回答はすべて暗記して準備しました。面接を重ねるうちに質問の傾向が分かり、第一志望の企業から内定を得て、現在は障害者雇用で働き3年目になります。
障害者雇用の面接に関するよくある質問

ここでは、面接前によくある疑問について、紹介します。
障害はどこまで伝えるべきですか?
すべてを細かく説明する必要はありません。大切なのは、仕事に影響する特性や注意点を中心に伝えることです。
「どんな場面で困りやすいか」「どうすれば対応できるか」を整理して伝えることで、企業側も働くイメージを持ちやすくなります。
法律上、障害の詳細をすべて開示する義務はありません。業務に関係する範囲を整理して伝えることが大切です。
配慮事項は具体的にどこまで話すべきですか?
配慮事項は、実際に業務に必要なものに絞って具体的に伝えるのがポイントです。
「○○が苦手です」だけで終わらせるのではなく、「△△のような配慮があれば業務に取り組めます」と伝えると、企業側も現実的に検討しやすくなります。
配慮が多いと採用されにくくなりますか?
配慮の数が多いこと自体が、必ずしも不利になるわけではありません。
重要なのは、その配慮が会社として対応可能かどうか、そして配慮があれば安定して働けるかです。
ブランク期間は正直に話した方がいいですか?
基本的には、正直に話して問題ありません。ただし、過去の説明よりも「今どうなっているか」を重視して伝えることが大切です。
ブランク中に行っていたことや、体調や生活リズムがどのように改善されたかを伝えることで、前向きな印象につながります。
前職でのストレスや退職理由はどこまで話すべきですか?
詳細に話しすぎる必要はありません。面接官が知りたいのは、同じ状況を繰り返さないために何に気づいたかです。
ストレスの原因を簡潔に伝えたうえで、今はどのような工夫をしているか、どんな環境であれば力を発揮できるかを説明すると良いでしょう。
面接の結果はどれくらいで連絡が来ますか?
企業によって異なりますが、1週間〜2週間程度で連絡が来るケースが多いです。
説明がない場合は、事前に「結果はいつ頃ご連絡いただけますか」と確認しておくと良いでしょう。
障害者雇用の面接を成功させるには、「準備」と「伝え方」が大切!

障害者雇用の面接は、「この人が無理なく働き続けられるか」「会社とお互いに合っているか」を確認するための対話の場です。
そのため、面接を成功させるために大切なのは、特別な受け答えや完璧な話し方ではなく、事前の準備と伝え方の工夫です。
面接では、自己紹介や志望動機だけでなく、障害の特性や体調、必要な配慮、これまでの経験について聞かれます。
これらの質問に対しては、「結論→理由→具体例」の順で、今の状態を軸に整理して伝えることがポイントです。
