主治医との相性が合わない…精神科・心療内科通院経験者138名にアンケート
主治医・病院との相性が合わないと感じたことはありますか。治療を続けるなかで、「少し違うかもしれない」「このままでいいのだろうか」と違和感を覚えた経験がある方もいるのではないでしょうか。
今回、精神科・心療内科に通院した経験のある138名を対象に、主治医・病院との相性についてアンケートを実施しました。合わないと感じた割合やその理由、そしてその後どのように対応したのかを調査しています。
アンケート概要

調査内容:「精神科・心療内科に通院し、治療を受けた経験」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年01月29日~2026年02月11日
調査人数:138名(男性53名 女性85名)
年代:10代(2名)20代(26名)・30代(51名)・40代(37名)・50代(17名)・60代以上(5名)
- 年齢を選択してください。
- 性別を選択してください。
- 主治医や病院との相性が「合わない」と感じたことはありますか?
- 主治医や病院について、どのような部分に最も合わないと感じましたか?
- 具体的なエピソードがあれば、教えてください。
- 主治医・病院との相性が合わないと感じた時、どう対応しましたか?
- その選択をした理由や、当時の状況について、差し支えない範囲で教えてください。
- 休職を決めるまで、どれくらいの期間悩みましたか?
主治医との相性に「合わない」と感じた経験がある方は約7割

- とても感じたことがある 34票(24.6%)
- 少し感じたことがある 63票(45.7%)
- どちらとも言えない 15票(10.9%)
- あまり感じたことはない 18票(13.0%)
- 全く感じたことはない 8票(5.8%)
主治医との相性に「合わない」と感じた経験がある方は「とても感じたことがある」24.6%(34名)、「少し感じたことがある」45.7%(63名)、70.3%の方が違和感を覚えた経験があることが明らかになりました。
主治医との相性に違和感を覚えることが決して珍しいことではなく、多くの人が一度は経験しているようです。
違和感の背景には「体調や症状の受け止め方」「医師やスタッフの対応」

- 体調や症状の受け止め方・考え方 35票(25.4%)
- 医師やスタッフの対応 32票(23.2%)
- 治療や薬の進め方・方針 27票(19.6%)
- 合わないと感じたことはない 24票(17.4%)
- 病院のシステム面(診察時間・待ち時間・予約の取りにくさ等) 14票(10.1%)
- 自分の将来に関する考え方 5票(3.6%)
- その他 1票(0.7%)
主治医や病院について「どのような部分に最も合わないと感じたか」を尋ねたところ、最も多かったのは「体調や症状の受け止め方・考え方」25.4%(35名)でした。続いて、「医師やスタッフの対応」23.2%(32名)、「治療や薬の進め方・方針」19.6%(27名)という結果となりました。
このことから、単に制度や待ち時間の問題ではなく、症状の捉え方やコミュニケーションのあり方といった「考え方の部分」でズレを感じる方が多いようです。
医師は専門的な知見に基づいて判断を行っていますが、患者側にも不安や希望があります。その考えが合わない時に「合わない」という感覚が生まれるのかもしれません。
具体的なエピソード
自分の状態を上手く説明出来なくて、診察が毎回数分で終わってしまう事もあって、相談しても改善に繋がらないまま通院だけが続いてしまいました。
特に「診察室に入っても医師が一度も目を見ずにパソコンだけを見ながら質問を続け、話を途中で遮られたまま数分で診察が終わってしまった」というコメントが多く寄せられました。
弱っている時ほど「話を聞いてほしい」「理解してほしい」という思いは強くなりますが、診療が機械的に感じられると不信感を抱く可能性があります。
また他にも、「何時間も待ったのに薬を出すだけだった」「以前話した内容を覚えてもらえていなかった」「あなたの悩みは解決できないと言われた」といった声がありました。
医師としては医学的判断や現実的な見通しを伝えたつもりであっても、その言葉が当事者には突き放されたように感じてしまうようでした。
主治医との相性に違和感を覚えた後の対応第1位「病院・医師を変更した」

- 病院・医師を変更した 37票(26.8%)
- 一時的に通院をやめた 27票(17.4%)
- 合わないと感じたことはない 23票(16.7%)
- 変更を検討したが、実際にはしていない 19票(13.8%)
- 通い続けた 18票(13.0%)
- まだ対応できていない/探している最中 7票(5.1%)
- その他 10票(7.2%)
主治医との相性に合わないと感じた際、最も多かった対応は「病院・医師を変更した」26.8%(37名)でした。
一方で、変更を検討したが実際にはしていない」13.8%(19票)、「通い続けた」13.0%(18票)でした。迷いながらも現状維持を選ぶ方も少なくありません。
その選択した理由は?
心の病を治すために通っているのに、診察のたびに嫌な思いをして症状が悪化しては本末転倒だと思ったからです。知人からの評判やネットの口コミを慎重に調べ直し、カウンセリングを重視している別のクリニックに切り替えました。
治療の効果など、良くなっている実感が湧かないことでこれ以上通院しても意味がないんじゃないかと思い、親に相談した上で通院をやめました。
深く考えて通院をやめることを決断したというより、無駄なことをして時間がもったいない・めんどくさいという気持ちに近かったと思います。
結果的に悪化することもなかったので通院をやめる決断をして良かったと思っています。
薬をやめていきたいという自分の気持ちがあったのですが、それに向き合ってくれない医師とは今後一緒に治療をしていくのは無理だなと感じそこ病院に行くことはやめました。
予約は取りやすく、薬を使いながら様子をひとまず見てみようと考えたため。
担当医師や病院を変えるには、またつらいことを思い出しながら話して状況を伝えないといけないし、その変更後の担当が今以上に合わなかったらまた労力使わないといけないなと考えてしまったので、変更を検討するのみで行動には移せませんでした。
先生の言っていることは信用できると思うので、信じて続けてみようと思いました。長い目で改善できれば良いと思っています。
自宅の近くにあり利便性が良かったのでしばらく通院していたが、主治医に合うこと自体がストレスになっていったので遠くても自分にあう病院に変更した。
薬を処方してもらっていたのでやめるにやめれず、あと近くに他の診療所もなかったので現在も同じところに通い続けています。実際薬が効いてるのか気分は上向きになっているので結果的に通い続けて良かったのかなと思っています
寄せられたコメントで特に多かったのは、「合わないと感じても、すぐに病院や医師を変えられるわけではない」という声でした。実際、通い続けた方の理由には「薬を処方してもらっているのでやめにくい」「近くに他の診療所がない」「予約が取りやすい」といったものが挙げられていました。相性の問題は気持ちだけで決められるものではなく、通いやすさなどの現実的な条件にも大きく左右されることがわかります。
次に多かったのは、「変更を考えたが動けなかった」というコメントです。その理由には、新しい病院でまた一からつらい経験を説明し直さなければならない負担や、「変えた先の医師のほうがもっと合わなかったらどうしよう」という不安がありました。病院を変えることは、当事者にとって想像以上にエネルギーを使う決断です。体力や気力に余裕がない時期ほど、そのハードルは高くなります。
一方で、病院・医師を変更した方のコメントには、「通うたびに嫌な思いをして症状が悪化するのは本末転倒」「治療方針(薬を減らしたいなど)に向き合ってもらえないなら続けられない」といった切実な理由が多く見られました。
ここから見えてくるのは、変更を選んだ方は「なんとなく合わない」という軽い違和感ではなく、「このままでは続けられない」と感じたタイミングで行動に移しているということです。
通いやすさよりも、「安心して任せられるか」「治療の考え方が合っているか」を大切にし、たとえ遠くなっても自分に合う医療機関を探したという声もありました。
主治医との相性の違和感は珍しくなく、対応は人それぞれ

今回のアンケートでは、主治医・病院との相性に「合わない」と感じた経験がある方は約7割にのぼりました。違和感を抱くこと自体は、決して特別なことではないといえます。
また、その後の対応も一様ではありませんでした。病院や医師を変更した方が一定数いる一方で、通い続けた方や、変更を検討しながらも実行には至らなかった方もいました。さらに、一時的に通院をやめたという選択も見られました。
寄せられた声からは、治療方針への納得感や安心して任せられるかどうかを重視する方がいる一方で、通いやすさや薬の継続、説明の負担など現実的な事情を優先する方もいることがわかります。
主治医との相性の感じ方は人それぞれで、何を重視にしているかによって変わります。医師は、病気を改善することを第一に専門的な判断をしています。
一方で、通院している本人は、「安心したい」「今を乗り越えたい」「生活を整えたい」など、さまざまな思いを抱えています。
大切なのは、自分が今どのような状況にあり、何を優先したいのかをし、それに合ったそれに合った医師や医療機関を選ぶ視点を持つことです。