台風が近づくと体調が悪くなる?227人に聞いた不調の症状と対策

台風が近づくと、なんとなく体がだるかったり、気持ちが落ち込んだりする…そんな経験はありませんか?
実は、天気や気圧の変化によって心や身体に影響が出る方は少なくありません。特に台風シーズンは「頭痛」「めまい」「眠気」といった身体の不調や、「不安感」「イライラ」といったメンタルの不調を訴える声が目立ちます。
今回は、台風の時期に感じる心身の変化について、227名の方にアンケートを実施しました。どのような症状が多く、どんな工夫をしているのか。その結果を紹介していきます。
アンケート概要

調査内容:「台風による不調」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年9月16日~2025年9月30日
調査人数:227名(男性77名 女性150名)
年代:10代(1名)・20代(26名)・30代(102名)・40代(67名)・50代(29名)・60代以上(2名)
- 年齢を選択してください
- 性別を選択してください
- 台風が近づく時期に、身体の不調を感じることはありますか?
- どのような身体の不調を感じますか?
- 身体の不調は生活や仕事にどの程度影響しますか?
- 台風による身体の不調についてのエピソード等を詳しく教えてください
- 台風が近づく時期に、メンタルの不調を感じることはありますか?
- どのようなメンタルの不調を感じますか?
- メンタルの不調は生活や仕事にどの程度影響しますか?
- 台風によるメンタルの不調についてのエピソード等を詳しく教えてください
- 台風時期の不調(身体・メンタル)に対して、どのような対処をしていますか?具体的な対策があれば、教えてください。
台風シーズンに身体の不調を感じる人は8割以上

- よくある 53票(23.3%)
- ときどきある 137票(60.4%)
- あまりない 23票(10.1%)
- まったくない 14票(6.2%)
台風が近づく時期に体調の変化を感じるかどうかを尋ねたところ、「よくある」と答えた方が23.3%、「ときどきある」が60.4%となり、あわせて8割以上の方が不調を感じていることが分かりました。
一方で、「あまりない」(10.1%)や「まったくない」(6.2%)と答えた方は少数でした。
この結果から、台風シーズンの不調は一部の人だけではなく、多くの人が日常的に経験していることが明らかになりました。
身体不調第1位「頭痛・偏頭痛」

- 頭痛・偏頭痛 150票
- 倦怠感・だるさ 125票
- 睡眠の乱れ(寝つきが悪い・夜中に目が覚める・眠気が強いなど) 56票
- めまい 34票
- 耳鳴り 24票
- 関節痛・腰痛 23票
- 身体の不調は感じない 15票
- 胃腸の不調(腹痛・下痢など) 13票
- その他 9票
台風時期にどのような身体の不調を感じるかを複数回答で尋ねました。最も多かったのは「頭痛・偏頭痛」(150票)で、全体の6割以上を占めました。次いで「倦怠感・だるさ」(125票)、「睡眠の乱れ」(56票)が続き、台風や気圧の影響で日常生活に支障をきたす方が多いことがうかがえます。
一方で、「めまい」(34票)や「耳鳴り」(24票)、「関節痛・腰痛」(23票)などの症状を訴える人も少なくなく、身体のどこに影響が出るかは人それぞれであることが分かります。
8割以上が「生活や仕事に影響あり」と回答

- 大きく影響する(休む・作業できないなど) 49票(21.6%)
- 軽く影響する(集中力が落ちるなど) 143票(63.0%)
- ほとんど影響しない 23票(10.1%)
- 全く影響しない 12票(5.3%)
台風の時期に感じる体の不調が、生活や仕事にどのくらい影響するのかを聞いたところ、「軽く影響する」と答えた人が63.0%と最も多く、「大きく影響する」も21.6%にのぼりました。つまり、8割以上の人が台風による体調不良で生活や仕事に影響を受けていることが分かりました。
台風時期の身体の不調エピソードを紹介
ここでは身体の不調に関しての体調不良エピソードを紹介します。
台風が近づくと、頭痛や偏頭痛を中心に、吐き気・めまい・耳の痛み・不眠などの症状を訴える人が多くいました。特に気圧の変化に敏感な人は、薬を服用しないと仕事や日常生活に支障が出るほど強い症状に悩まされることもあります。
中には、生理や体調不良が重なって動けなくなり、救急搬送された方もおり、台風による不調が深刻な影響を及ぼすことが分かります。
7割以上が台風シーズンにメンタル不調を実感

- よくある 23票(10.1%)
- ときどきある 140票(61.7%)
- あまりない 41票(18.1%)
- まったくない 23票(10.1%)
台風が近づく時期に心の不調を感じるかどうかを尋ねたところ、「ときどきある」と答えた人が61.4%と最も多く、「よくある」と答えた人(10.1%)と合わせると7割以上にのぼりました。
多くの方が台風で身体だけでなく心の不調を感じていることが分かりました。
メンタル不調第1位「気分が落ち込む」

- 気分が落ち込む 95票
- 疲れやすい 87票
- 気力が出ない 72票
- 不安を感じる 67票
- 集中力が続かない 64票
- イライラしやすい 36票
- メンタルの不調は感じない 35票
- その他 3票
最も多かったのは「気分が落ち込む」(95票)でした。次いで「疲れやすい」(87票)、「気力が出ない」(72票)が続き、気分の低下やエネルギー不足を感じる人が多いことが分かります。
また、「不安を感じる」(67票)や「集中力が続かない」(64票)といった回答も多く、日常生活や仕事に直接影響を与えていることが明らかになりました。
7割以上が「メンタル不調が生活や仕事に影響」と回答

- 大きく影響する(休む・作業できないなど) 29票(12.8%)
- 軽く影響する(集中力が落ちるなど) 139票(61.2%)
- ほとんど影響しない 32票(14.1%)
- 全く影響しない 27票(11.9%)
台風の時期に感じる心の不調が、生活や仕事にどの程度影響するかを尋ねたところ、「軽く影響する」と答えた人が61.2%で最も多く、「大きく影響する」と答えた人も12.8%にのぼりました。つまり、7割以上の方が心の不調によって生活や仕事に影響を受けていることになります。
台風時期のメンタル不調エピソードを紹介
ここでは台風時期の実際のメンタル不調エピソードを紹介します。
台風時期は、気分の落ち込みやイライラ、集中力の低下、気力の喪失といったメンタルの不調を訴える声が多く見られました。感情のコントロールが難しくなり、家族への接し方に影響が出るという人もいれば、「自分は情けない」と自己否定につながるという声もありました。
台風による不調、みんなの対処法は?
ここでは、実際に行っている身体とメンタルの不調への対処法を紹介します。
「温かい飲み物を飲む」「ゆっくり休む」といった具体的な対処法を挙げている方が多くいました。ただ会社がある時は、自分でコントロールできる対策が限られており、「頭痛薬を飲む」という方が多かったです。
対処が分からないという方も…
具体的な対策をしている方がいる一方で、「どう対処していいか分からない」という声も見られました。また、なかには「結局は気合で乗り切る」、「台風だから仕方ないと割り切って過ごす」と答える方もおり、自分に合った対策を取ることが難しいということも分かりました。
対処法一覧
ここではコメントに寄せられた対策をまとめて紹介します。
薬での対処
- 鎮痛薬・頭痛薬・安定剤・漢方薬を常備し、症状が出る前や出始めに早めに服用する
- 栄養ドリンクやサプリで補助する
- 医師から処方された薬を活用する
アンケートでも薬による対処法は特に多く挙げられ、鎮痛薬や安定剤、漢方などを常備する方がいました。
生活リズムの調整
- 早めに寝る・睡眠時間を長めに確保する
- 家事や仕事の負担を減らし、予定を変更して休む
- 無理をせず横になり安静にする
休養や生活リズムの調整を心がけている人が多く、睡眠時間の確保や予定変更といった工夫が多く挙げられました。
身体を温める・リラックスケア
- 首や肩、耳を温める(蒸しタオル、カイロ、レッグウォーマーなど)
- 入浴や半身浴で自律神経を整える
お風呂や蒸しタオルなどで体を温めると楽になる、という声が多くありました。リラックスも兼ねて取り入れている方が多いようです。
運動・マッサージ
- 軽い運動(ストレッチ・ヨガ・ウォーキング)や深呼吸で血流や自律神経を整える
- マッサージやツボ押しでコリやむくみを和らげる
ストレッチやツボ押しといったセルフケアを挙げる声も多く、血流改善や自律神経の調整を意識している方もいました。無理のない範囲で取り入れることが、気分転換にもつながるようです。
気分転換・メンタルケア
- 好きな音楽や読書、ゲームで気を紛らわす
- アロマやハーブティーを取り入れる
- 情報を制限して不安を減らす
- 家族や友人と話して気持ちを共有する
趣味に取り組むなどを行い、リラックスを意識することで気持ちを切り替える方もいました。
台風時期の不調には、自分に合った工夫を取り入れることが大切

今回のアンケートからは、台風が近づく時期に多くの方が身体的・メンタル的な不調を感じていることが分かりました。
対処法としては、薬を早めに服用する、しっかり休養をとる、体を温める、軽く体を動かす、趣味やリラックス法で気分を整えるなど、さまざまな工夫が挙げられました。
一方で「特に対処できていない」「気合で乗り切る」「台風だから仕方ないと割り切る」といった声もあり、人それぞれの向き合い方があることも見えてきました。
台風時期の不調は完全に防ぐのが難しいからこそ、自分に合った方法を見つけて、少しでも心身を楽にする工夫を取り入れることが大切だといえそうです。