無料相談は こちら

ADHD(注意欠如・多動症)に合う仕事とは?向いてる働き方も解説

目次

社会に出てから、「仕事が続かない」「集中力が続かずミスが多い」などといったミスや仕事上のトラブルに悩む中で、「もしかしてADHD(注意欠如・多動症)かもしれない」と気づく方は少なくありません。

ですが、ADHD(注意欠如・多動症)の特性を理解し、自分に合った働き方や環境を選ぶことで、自分らしく力を発揮することは十分可能です。

この記事では、ADHD(注意欠如・多動症)の方が職場で感じやすい困りごとや、特性に合った働き方・向いている仕事について、分かりやすく紹介します。

ADHD(注意欠如・多動症) とは

ADHD(注意欠如・多動症)の特性と向いている仕事を探す人向けの解説画像

ADHD(注意欠如・多動症)とは、発達障害の1つです。発達障害にはADHD(注意欠如・多動症)の他にASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)があります。

ADHD(注意欠如・多動症)の主な特性は、以下のようなものがあります。

  • 注意が散りやすく、集中が続きにくい
  • 忘れ物やミスが多い
  • 落ち着いてじっとしているのが苦手
  • 衝動的に行動してしまう
  • 時間の見積もりやスケジュール管理が苦手

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、日常生活や仕事の中で困りごとに繋がることもありますが、医療や福祉のサポートを活用しながら、自分に合った働き方を見つけている方も多くいます。

ADHD(注意欠如・多動症) は社会人になって気づく人も多い

社会人になってADHDに気づき、仕事に悩む人向けのADHD特性解説画像

ADHD(注意欠如・多動症)は、子どもの頃から特性が現れることが多いものの、周囲の理解や環境によっては、気づかれずに大人になるケースも珍しくありません。

特に女性の場合は、周囲に合わせるのが得意だったり、困りごとを内に抱え込みやすい傾向があるため、学生時代は「ちょっと抜けている」「マイペース」などと受け止められ、見過ごされることもあります。

しかし、社会に出ると、スピードやマルチタスク、スケジュール管理などを求められる中で、「どうしても周囲のようにこなせない」と感じることが増え、努力してもケアレスミスやトラブルが続いてしまうという経験から、初めて診断に至る方も多いです。

ADHD(注意欠如・多動症) の方の仕事での困りごと

ADHDのある大人が仕事で感じやすい困りごとを説明する図解見出し画像

ADHD(注意欠如・多動症)は、集中力の波や不注意、衝動性などの特性があり、職場の環境や業務の進め方によっては、思うように力を発揮できずに悩むことがあります。

ここでは、ADHDの方が仕事で直面しやすい困りごとを5つ紹介します。

一度で指示を理解できず、何度も聞き返してしまう

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、耳で聞いた情報を一度に整理するのが苦手なことがあります。

例えば、「この資料を印刷して、3部コピーして、営業部に持っていって」といった複数の指示が一気に出されると、内容が頭の中で混乱しやすく、正確に覚えておけません。

そのため、あとから「すみません、もう一度いいですか?」と何度も確認する場面が増え、「話を聞いていないのでは?」「集中していない」と誤解されてしまうことがあります。

やるべきことが多いと、何から手をつければいいか分からなくなる

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、タスクを整理し、優先順位をつけて進めることが苦手な傾向があります。

例えば、「メールの返信」「会議資料の作成」「電話対応」など、やるべきことがいくつも重なると、「何から手をつければいいのか分からない」と頭の中が混乱し、パニックのような状態になってしまいます。

その結果、焦ってどれも手につかなくなったり、重要なタスクを後回しにして、「段取りが悪い」と誤解されることも少なくありません。

周りの音や考え事が気になって集中が途切れてしまう

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、周囲の音や光、話し声などの刺激に敏感で、作業中に気がそれやすい傾向があります。

例えば、隣の席の雑談や誰かが立ち上がる気配、スマートフォンの通知音など、些細なことでも注意がそちらに向いてしまい、目の前の作業に集中できなくなることがあります。

また、頭の中で別のことが突然浮かんできて、「さっきのメール返信したっけ?」「あの件どうなってたかな?」と、関係のないことがふと頭をよぎって注意がそれてしまうことも。

そのたびに集中を立て直そうとしてもなかなか続かず、「だらけている」「やる気がない」と誤解され、自分でもやる気がないわけではないのにうまく進まないことで、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。

ケアレスミスやうっかり忘れが頻繁に起きる

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、集中が途切れやすく、細かい部分への注意を持続するのが難しい傾向があります。

そのため、書類の記入漏れやファイルの添付忘れ、予定のダブルブッキングなど、うっかりしたミスが頻繁に起こりやすくなります。

同じようなミスを何度も繰り返すことで、自信をなくしたり、「ちゃんとしなきゃ」と思うほど緊張してしまい、かえってミスが増えるという悪循環に陥ることがあります。

スケジュールや期限の管理が苦手

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、間の流れを把握するのが苦手で、スケジュールを立てたり、期限を意識して行動することに苦手なことがあります。

例えば「あとでやろう」と思っていた作業をすっかり忘れてしまったり、逆に1つの作業に集中しすぎて、他の予定を忘れてしまうことも。

結果として、周囲から「どうしてもっと早くやらなかったの?」と責められてしまい、自分でも「分かっていたのに」と強く後悔し、落ち込んでしまうことがあります。

一生懸命やっているのに…それでもうまくいかない理由とは?

ADHDのある人が仕事で一生懸命努力してもうまくいかない理由に悩むイラスト画像

ADHD(注意欠如・多動症)をお持ちの方が感じている「一生懸命やっているのに、なぜか周囲とうまくいかない」「頑張っているのに、評価されない」という苦しさの背景には、「脳の特性」が関係していることがあります。(出典)

例えば、ワーキングメモリ(作業記憶)や注意をコントロールする力、時間の見積もりや管理が苦手といった特性があるため、やる気や努力とは関係なく、「うっかり」「先延ばし」「抜け漏れ」といった行動が起こりやすいのです。

決して怠けているわけではなく、脳の仕組みによって起きているため、自分を責めるのではなく、特性に合った工夫や支援を取り入れることで、少しずつ働きやすさを整えていくことができます。

参考:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」(2025)

監修者コメント
発達障害は脳の機能的な特性による障害のため、外見からは分かりづらく、周囲から理解されにくいという特徴があります。しかし、特性に合った工夫や支援を取り入れることは、「甘え」や「怠け」では決してありません。その人が本来持つ力を十分に発揮するために不可欠なサポートです。 この考え方は、身体障害のある方へのサポートとよく似ています。 例えば、足が不自由な方に「頑張って歩きなさい」と言ったり、視覚に障害がある方に「見えないのは努力が足りないからだ」と言ったりする人はいません。それは、本人の努力だけでは解決できない特性だと、広く理解されているからです。そして、足が不自由な方には車いすやエレベーターを、視覚に障害のある方にはメガネや見やすい座席位置を提供するなど、「努力」ではなく「環境の調整」が重要になります。 発達障害のある方へのサポートもこれと全く同じです。ADHDの方にはタスク管理ツールや集中しやすい仕事環境を整えるなど、本人の努力だけに頼るのではなく、その人に合った環境調整や配慮を取り入れることが大切です。

ADHD(注意欠如・多動症) の方に向いている働き方・環境とは?

ADHDのある大人に向いている仕事の働き方や職場環境を紹介する見出し画像

ADHD(注意欠如・多動症)の特性を活かして働くためには、自分の特性に合った働き方や、ストレスを感じにくい職場環境を選ぶことが大切です。

ここではADHD(注意欠如・多動症)の方に向いている働き方・環境を4つ紹介します。

1つの作業に集中できるシンプルな業務内容

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、1つのことに集中する力を活かせる環境で、実力を発揮しやすくなります。シンプルで分かりやすい業務や、手順が決まっている作業は、安心して取り組みやすいのが特徴です。

例えば、決まった手順で行うデータ入力や軽作業、ルーティンのある事務仕事などは、タスクの見通しが立てやすく、安心して取り組める仕事の1つです。

スケジュールや手順が明確で、見通しが立てやすい仕事

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、スケジュールや作業の流れが明確な環境で、持ち前の集中力を活かしやすい傾向があります。

「何を、いつ、どのように進めるか」がやるべきことが事前に整理されていて、あらかじめ決まっている仕事であれば、安心して業務に取り組むことができ、安定したパフォーマンスを発揮しやすくなります。

静かで落ち着いて作業に取り組める環境

ADHD(注意欠如・多動症)の方は周囲の刺激が少ない静かな環境のほうが、集中力を発揮しやすく、落ち着いて仕事に取り組めます。

イヤホンの使用やパーテーションの設置など、自分に合った工夫ができる環境であれば、気が散ることを防ぎつつ、自分のペースで安定して作業を進めやすくなります。

発達障害への理解があり、配慮のある職場

ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害がある方にとって、自分の特性を理解し、適切に配慮してくれる職場は、安心して長く働くための大切な土台になります。

例えば、「指示は口頭だけでなくメモでも伝えてもらえる」「集中しやすい静かな席を配慮してもらえる」といった、ちょっとした配慮があるだけでも、仕事への取り組みやすさは大きく変わります。

このような配慮を受けやすい環境を希望する場合は、障害者雇用枠での就職を視野に入れるのも1つの方法です。

  • 一般雇用:業務の進め方や働き方は自己判断が求められることが多く、無理をしながら働いている方も少なくない
  • 障害者雇用:特性への理解がある職場が多く、自分の特性に合わせた業務内容や働き方を相談しやすく、配慮の希望を受け入れてもらいやすい

希望する働き方や生活スタイルとのバランスを踏まえて検討することが大切です。

ADHD(注意欠如・多動症) の方に向いている仕事・適職とは?

ADHDのある人に向いている仕事や適職を解説する見出し画像

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は1人ひとり異なるため、「これが絶対に向いている」という断言できる仕事はありません。

ただし、自分の得意や苦手を理解し、特性に合った環境を選ぶことで、力を発揮しやすくなります。

向いている仕事を探す時は、「どんな環境なら集中しやすいか」「どんな働き方が合っているか」といった視点から探していくのがおすすめです。

発想力やアイデアを活かせるクリエイティブな仕事

ADHD(注意欠如・多動症)の方の中には、独自の視点や柔軟な発想力を持っている方も多くいます。そうした強みを活かしやすいのが、ルールや正解が一つに決まっていない「クリエイティブな仕事」です。

「デザインやイラストの制作」「文章やコンテンツの企画・編集」「商品やサービスのアイデア出し・企画立案」など、自由な発想が求められる分野では、型にはまらない視点が大きな武器になります。

【具体的な職種】
  • グラフィックデザイナー
  • イラストレーター
  • コピーライター
  • 広告・マーケティングプランナー
  • 商品企画・開発
  • 映像クリエイターなど

体を動かしながら働けるアクティブな仕事

じっと座って作業を続けるのが苦手な方や、動きがある方が集中しやすいタイプの方には、体を動かしながら取り組める仕事が向いていることがあります。

適度に移動したり、手を動かす作業がある仕事は、気分転換しやすく、飽きにくいというメリットもあります。

【具体的な職種】
  • 倉庫内作業(ピッキング・梱包など)
  • 清掃スタッフ
  • 軽作業スタッフ
  • 調理補助
  • 介護補助 など

人と関わることが中心の接客・サービス業

人と話すことが好きだったり、相手の反応がやりがいにつながる方にとっては、接客やサービス業といった「人と関わる」仕事が向いていることもあります。

ADHD(注意欠如・多動症)の方の中には、初対面でも自然と打ち解けられるコミュニケーション力や、その場の空気を明るくする雰囲気づくりが得意な方もいます。

こうした特性は、接客の現場で大きな強みになります。

【具体的な職種】
  • 販売スタッフ(アパレル・雑貨など)
  • カフェ・飲食店スタッフ
  • ホテル・受付スタッフ
  • イベントスタッフ
  • 介護・福祉スタッフ(デイサービスなど)

1人でコツコツ取り組めるルーティンワーク

ADHD(注意欠如・多動症)の方の中には、周囲の刺激が少なく、自分のペースで進められる環境のほうが集中しやすい方もいます。

そのため、決まった手順で行う仕事や、一人で黙々と取り組める作業は、力を発揮しやすいことがあります。

【具体的な職種】
  • データ入力
  • 郵送・仕分け作業
  • 清掃スタッフ
  • 軽作業(シール貼り・梱包など)
  • 工場でのライン作業

興味のある分野を深掘りできる専門職

ADHD(注意欠如・多動症)の方は、「好きなことへの集中力が高い」「興味のある分野に対して探究心が強い」といった特性を持つ方も多くいます。

こうした強みを活かせるのが、特定の分野に特化して知識やスキルを深めていく「専門職」です。

自分の関心に合った仕事であれば、集中力や継続力を発揮しやすくなり、安定した働き方に繋がることもあります。

【具体的な職種】
  • プログラマー・エンジニア
  • Webデザイナー
  • 研究職・技術職
  • 図書館司書・図書館スタッフ
  • カウンセラー・心理士
監修者コメント
仕事探しにおいて、「完璧な天職」を追い求めすぎると、選択肢の多さに圧倒されてしまいがちです。そこで大切なのが、「天職」ではなく「適職」を見つけるという視点です。「これなら無理なく続けられそうだ」「この環境なら心身ともに安定して1週間を乗り切れそうだ」と感じられるかどうかといった現実的な視点で、ご自身の得意・不得意と照らし合わせてみてください。100点満点を目指すのではなく、「これなら自分でもやっていけそう」という及第点の仕事を見つけることが、結果的に長く安定して働くための重要な一歩となります。

ADHD(注意欠如・多動症) の方が向いている仕事を探す前にやっておくべきこと

ADHDのある人が向いている仕事を探す前に準備しておくべきことを解説する見出し画像

自分に合った仕事を見つけるためには、いきなり仕事を探すよりも「自己理解」を深めておくことが大切です。

特にADHD(注意欠如・多動症)の方は、得意なこと・苦手なことの傾向が人によって大きく異なるため、自分の特性を整理しておくことで、ミスマッチを防ぎやすくなります。

得意・苦手を紙に書き出して可視化する

まずは、自分の「得意なこと」「苦手なこと」を紙に書き出して整理してみましょう。

頭の中で考えるよりも、目に見える形にすることで、自分の傾向や特徴がはっきりしてきます。

例えば、以下のように思いつくことを自由に書き出していくのがポイントです。

  • 一人で黙々と作業するのは集中しやすい
  • 雑談や電話対応が苦手
  • 身体を動かしている方が落ち着く
  • 細かい作業は得意
  • 時間管理が苦手

「こういう環境なら働きやすいかも」といった気づきも得られやすくなり、自分に合った仕事や職場環境を見つけるヒントになります。

働くうえで「何が不安か」をリストアップしておく

仕事を探す前に、「自分がどんなことで不安を感じているのか」を書き出して整理してみるのもおすすめです。

  • 人間関係が上手くいくか不安
  • 長時間働ける自信がない
  • 体調や気分に波がある
  • 指示が分かりにくいと混乱してしまう
  • ミスを繰り返してしまうのか不安

このように自分の中の「もやもや」を具体的に言葉にし、整理することで、必要な配慮やサポートが見えてきます。

主治医・支援機関に相談する

「自分のことを整理するのが難しい」「何が不安かうまく言葉にできない」「全部が不安に感じてしまう」という方は、1人で抱え込まずに、主治医や就労移行支援などの専門機関に相談することをおすすめします。

自分では気づきにくい特性や不安の原因を客観的に整理してもらうことで、「どんな働き方が合いそうか」「どんな配慮があると安心か」といった視点が見えてきやすくなります。

ADHD(注意欠如・多動症) の方が仕事を探す時に利用できるサポート

ADHDのある人が仕事を探す際に利用できる支援サービスやサポート制度を紹介する見出し画像

「自分に合った働き方が分からない」「どんな職場なら安心して働けるのか不安」という方は、利用できる支援を活用することが大切です。

ADHD(注意欠如・多動症)の特性に理解のある機関や専門のサポートを利用することで、自分に合った職場を見つけやすくなり、就職後のミスマッチも防ぎやすくなります。

ここでは、ADHD(注意欠如・多動症)の方が仕事探しの際に活用できる主なサポートを紹介します。

ハローワーク(障害者専用窓口)

ハローワークは、就職を希望する方に向けて、求人紹介や職業相談、履歴書作成のサポートなど、さまざまな支援を無料で行っている公的な機関です。

ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害がある方には、「障害者専用窓口」でのサポートも用意されています。障害特性への配慮が必要な場合や、一般窓口では不安がある方でも、専門の担当者が個別に対応してくれるため、安心して相談することができます。

以下のようなサポートを受けることができます。

  • 自分の特性や希望に合った求人の紹介
  • 履歴書・職務経歴書の作成サポート
  • 就職活動の進め方のアドバイス など

また、障害者手帳がなくても、診断書などの書類があれば利用できることもあるため、まずはお住まいの地域のハローワークに問い合わせてみるとよいでしょう。

障害者雇用専門転職エージェント

障害者雇用専門の転職エージェントは、障害のある方の就職・転職を専門的にサポートしてくれるサービスです。

発達障害(ADHDなど)を含む精神・身体・知的障害のある方に対応しており、特性や希望に合った職場を一緒に探してくれます。

転職エージェントでは以下のようなサポートを受けることができます。

  • 自分に合った求人の紹介
  • 応募書類の添削や面接対策のサポート
  • 面接日の調整や選考スケジュールの管理
  • 就職後のフォローや職場定着の相談

「企業とのやりとりに不安がある」「1人で就職活動を進めるのが難しい」という方に向いています。登録や利用は無料のため、まずは相談だけしてみるのもおすすめです。

就職に悩むADHD(注意欠如・多動症)の方へ|就労移行支援という選択肢 

ADHD(注意欠如・多動症)の特性から、「どんな仕事が向いているのか分からない」「職場でうまくやっていけるか不安」と感じる方も少なくありません。そんな時は、就労移行支援というサポートを利用するのもおすすめです。

就労移行支援とは、発達障害を含む障害のある方を対象に、就職に向けたサポートを行う福祉サービスです。訓練を通じて、自分の得意・苦手を整理したり、働く上で必要なスキルを身につけたりすることができます。

manabyの就労移行支援について

就労移行支援manabyでは、ADHD(注意欠如・多動症)をはじめとする発達障害やうつ病などの精神障害をお持ちの方が、自分のペースで就職を目指せるよう、サポートを行っています。

ハローワークや転職エージェントのように「早く就職する」ことをゴールとするのではなく、時間をかけてでも「長く働ける」就職を目指すのが就労移行支援manabyの特徴です。

ADHD(注意欠如・多動症)の方にとって安心して働き続けるためには、自分の特性を理解し、環境に合った仕事を選ぶことがとても大切です。

就労移行支援manabyでは以下のようなサポートを通じて、ADHD(注意欠如・多動症)の方の就労準備を丁寧にサポートしています。

  • eラーニングシステム「マナe」で、体調に合わせて自分のペースで学べる
  • Webデザインやプログラミングなど、ITスキルの習得も可能
  • 通所が不安な方には在宅訓練や柔軟なスケジュール調整も対応
    ※在宅訓練の可否は自治体により異なります
  • 就職活動のサポートに加え、就職後6か月間の定着支援あり

また、障害に理解がある支援員が在籍しており、苦手なことへの対処法を一緒に整理をしたり、得意や興味を活かせる仕事を一緒に考えるなどの自己理解を深めることも一緒に行うことができます。

監修者コメント
仕事選びと同様に重要なのが「職場定着」です。障害のある方の職場定着は大きな課題で、職場定着支援を利用した場合の1年後の定着率は約70%ですが、支援を利用しなかった場合の1年後の定着率は約50%と、支援の有無によって約20%もの差が出ると言われています。 実際に働き始めると、採用時に配慮を約束されていても、配慮する側の企業も障害者支援に精通しているとは限らないため、「具体的にどのような配慮をすればよいのか分からない」という状況に陥ることも珍しくありません。また、配属先の直属の上司や同僚に詳細が伝わっておらず、十分な配慮を受けられないケースもあります。 こうした問題を防ぐためにも、就職後の定着支援まで行っている就労移行支援事業所や専門機関を利用することを強くお勧めします。継続的なサポートがあることで、職場との橋渡し役を果たし、長期的な就労継続につながりやすくなります。

ADHD(注意欠如・多動症) と向き合いながら、自分に合う仕事を見つけるには?

ADHDのある人が自分の得意・苦手を理解し、向いている働き方を見つけるための励ましイラスト画像

ADHD(注意欠如・多動症)の特性は、職場環境や仕事内容によって「強み」にもなれば、「困りごと」になることもあります。

だからこそ大切なのは、「どんなときに負担を感じやすいか」「どんな場面で力を発揮しやすいか」を整理し、自分に合った働き方を見つけていくことです。

もし、自分ひとりで得意・苦手や不安なことを整理するのが難しいと感じる場合は、就労移行支援などのサポートを利用するのも1つの方法です。

支援員と一緒に自分の特性を客観的に整理しながら、「どんな働き方が合いそうか」「どんな配慮があると安心か」を考えていくことで、自分にとって心地よく働ける環境を見つけやすくなります。

仕事が続かない…体調が不安… お気軽にご相談ください!

相談・見学を予約する

お電話でのご相談もお待ちしております

0120-649-150

受付時間:月〜金 9:00〜18:00

無料相談はこちら